金属加工の菊川工業(千葉県白井市・宇津野嘉彦社長)は風力発電機事業を本格化する。
地面に対して垂直に立つ風車を開発。微風で起動するうえ、多方向からの風で回転する。
まず出力300W〜1kwの小型発電機を学校や公園、民間施設向けなどに販売。3kw〜5kwの中型機の実用化も目指す。
同社が開発した「微風車」はアルミ、チタンを材料とする軽量の羽。
航空力学に基く特殊形状を採用、風速0.8メートルからの微風でも動き出す。
回転軸や羽が垂直に立ち、様々な方向から吹く風に回転。欧米と異なり、風向きが安定せず低風速になることが多い
日本の気候に合わせた。
2005年ごろから研究開発型ベンチャーのシグナスミル(東京・港)などと垂直軸型の風力発電機の開発に着手。
昨年夏にはミクロネシア連邦の離島に携帯電話の中継基地用の補助電源として設置した。
今年1月に千葉県の「ものづくり認定製品」に選定されたのを受け、国内での販売を本格化する。
まず学校の学習教材や公園の照明装置、官公庁の環境シンボルのほか、民間施設や医療施設の補助電源などに小型
発電機を販売、年間4億〜5億円の売り上げを見込む。
価格は300W〜500W が 200万〜300万円程度、1kwが500万円以上。
現在は白井市の同社工場内で3kwや5kwの中型機の実用化に向けた実験も進めている。風力発電機は近年、鳥の衝突死が
問題化しているが、同社の発電機は縦長の形状のため周囲を網などで囲うことで、防止が可能としている。
(日本経済新聞 2007年3月3日記事抜粋) |