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コンセプト

開発ストーリー


21世紀は「環境の世紀」
いまでこそ私たち開発チームは環境製品に取り組んでいますが、もともと菊川工業株式会社は建材メーカーです。その創業は1933年と古く、墨田区菊川の地で誕生以来、77年にわたってメタル建材の製造に打ち込んできました。 キクカワの社名は、建設業界では知られていても、一般的にはなじみが薄いかもしれません。しかし、皆さんは必ずキクカワの作品を一度は目にしているはずです。たとえば、東京タワーや武道館のタマネギ部分、東京ドーム、フジテレビ本社の球体、銀座のラグジュアリーブランド店舗の凝った外装などなど。高度な技術が要求される建築外装材を主に製造・提供し、高い評価をいただいてきました。 ところが、その間に社会では環境保護に対するニーズが大きく高まってきました。建築業界も例外ではなく、どうしたらエコな建築が可能か、どうすればCO2を削減できるかということが、行政にも企業にも重要な課題となっていたのです。キクカワとしては、こうした環境保護への動きにどのように対応していったらよいのか。社長からは「キクカワだからこその貢献の形があるに違いない」との号令があり、社員一同、大いに悩みました。

21世紀は「環境の世紀」
キクカワの環境製品
環境製品だって、美しくなきゃダメ
キクカワにはすぐれたメタル加工技術を持つ職人さんも技術者もたくさんいる。そういう蓄積は生かしたい。ステンレスでも、アルミでも、ブロンズでも、とにかくため息が出るほどきれいに仕上げられる。そういう美観に対するこだわりも、ぜひ生かしたい。 その末に出てきたのが、建築物まわりの建材や設備で、省エネ、創エネができる、メタル加工技術が生かせる環境対応製品をつくろう、それも美しくつくろう、というもの。同じように「省エネです」といっても、建築物や街の景観と調和する製品の方がいいに決まっています。 具体的には、6年前から商業施設や商店街の防犯拠点ともなる風力発電機の開発に着手。折からの商店街おこし、地域再開発などのニーズも追い風に納品が進みました。3年ほど前からは太陽光発電に注力し、キャノピー(ひさし)やカーポートを開発。これにはセルとセルの間から光が透過する"ライトスルー"タイプの太陽電池パネルを採用、ステンレスの質感とマッチして、見る人にインパクトを与える仕上がりとなっています。 そして、太陽電池を設置するなら建築物の広く空いている壁を生かすのがいいのではないか、というアイデアから太陽電池を壁面に設置する「サステナ」の開発に取り組むことになるのですが…。

環境製品だって、美しくなきゃダメ
キクカワの環境製品
「サステナ」開発に言いたい放題
商業ビルの屋上は設置スペースが空いていないケースも多いうえ、太陽電池を壁面に取り付ければ環境対応へのPRにもなります。見栄えにも配慮した美しい太陽光発電を開発・施工するのは、「美しい環境対応製品」をめざすキクカワのコンセプトにも適合しています。しかし、開発にはいろいろと困難が伴いました。 たとえば、電気に関するプロがチームにいないと気づき、あわてて人材を手当て。もっと環境のことを知らなければ、と「eco検定」を受験。あらためて自分たちの開発の意義を知ることができました。また、販売についても、新たに営業経験者を採用したり、コンサルタントに協力してもらったり。しだいに部署のスタッフ数も増え、組織名も途中で「環境製品開発室」と変わり、気づけばけっこうな大所帯となっていました。 さらに、社内で定期的に開かれる報告会議では、上司や関連部署から「もっと低価格じゃなきゃ売れない」とか、「熱の"抜け"はちゃんとできるのか」「もっときれいにならないの? 空色のソーラーとか」など、言いたい放題。究極は、社長の「ワンタッチで取付けと結線がすむようにしたい」。現場を知っているからこそのアイデアなのですが、開発スタッフはみな、(そりゃムリだ)。しかし、うちの社長は、ニコニコしながらも、肝心なポイントはびっくりするくらいゆずらない。

「サステナ」開発に言いたい放題
キクカワの環境製品
環ムリを通せば、ブレイクスルー
このムリな目標。担当者たちは熱が出るくらいに考え抜くのですが、なかなか形になりませんでした。それでも、「こうすればよいのではないか」とアイデアが出れば、別棟の工場ですぐに試作をしてもらえるのがウチの強み。最後には実現してしまったのです。あらかじめ配線を通したアルミ製の枠を壁面に施工すれば、あとはパネルをワンタッチで取付けることで結線も完了。太陽電池パネル1枚の取付けに、なんと1分もかからない。 ムリを承知でチャレンジするところから、ブレイクスルーは生まれるのでしょうか。ウチの技術力は、やっぱりこっち(環境分野)でもイケると、おおいに自信を深めることができました。なにより、その着想が評価され、政府補助金(ものづくり中小企業開発事業等補助金)に採択されたのはうれしいことでした。 そして「サステナ」という製品が、建築関連企業だけでなく一般企業にとっても大きな関心を持ってもらえることは展示会での反響がすさまじかったことでもよくわかりました。環境保全に貢献するため、私たちは高い技術力と美しいデザインを製品に込めましたが、実際に売れなければ、結局は社会貢献にはつながりません。だからこそ、売れるためにお客様の課題解決となるたしかな製品を開発していくことが重要。それは、多くのお客様方との対話を通じて、私たちが体得したひとつの真実なのでした。

ムリを通せば、ブレイクスルー
キクカワの環境製品
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