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入社6年目社員 座談会 入社2年目社員の中村が入社6年目社員の皆さんにインタビュー。入社の動機や、印象に残っている仕事など語ってもらいました。

インタビュアー 入社2年目社員

中村 友紀 Yuki Nakamura

中村 友紀
Yuki Nakamura

担当業務 海外営業

担当業務
営業担当をタイムリーにサポートし顧客対応する仕事。

座談会メンバー 入社6年目社員

牧内 翔 Sho Makiuchi

牧内 翔
Sho Makiuchi

業務内容 製造

担当業務
大きなサイズの金属を、FSWという摩擦撹拌接合(マサツカクハンセツゴウ)装置を使い接合しお客様に提供する仕事。

川添 衛 Mamoru Kawazoe

川添 衛
Mamoru Kawazoe

業務内容 製造

担当業務
海外物件のQCD(品質、コスト、工程などの製造管理)を行う仕事。

高橋 克昌 Katsumasa Takahashi

高橋 克昌
Katsumasa Takahashi

業務内容 国内営業

担当業務
お客様との折衝や工事現場の施工をする部署で、主に営業を担当。

鈴木 翔 Sho Suzuki

鈴木 翔
Sho Suzuki

業務内容 設計

担当業務
お客様とコミュニケーションをとりながら、製品化するための図面を3DCADなどを使い作成する仕事。

入社動機は?

  • 中村

    まず、入社のきっかけをお聞かせください。私は、卒業した高校の校舎をKIKUKAWAが手掛けていたことがわかり、運命を感じたというのが大きかったです。皆さんはいかがですか?

  • 鈴木

    学生時代に、あるグローバル企業のファンになったのですが、KIKUKAWAがその会社の仕事にかなり携わっているということを知って、ぜひ自分も関わりたいと思ったのがきっかけです。

  • 川添

    KIKUKAWAのサイトを見たら、実績のところにフジテレビとか有名な建物がたくさん載っていて、それで会社説明会に行ってみようと思ったのがきっかけ。そこで、そういった物件を一つ一つオーダーメイドで造っていることを知り、当時設計志望だったこともあり、ぜひ入りたいと思いました。

  • 牧内

    有名な物件、自分がこれを造ったのだと人に誇れる仕事がしたいと、入社しました。

  • 高橋

    僕も、有名なものに関わりたいというのは同じですが、大企業より早く自分の成果を出せるのではと思い入社しました。実際、入社してすぐに担当した物件が1年で世の中に出ました。かなりスピード感があって、面白いです。

印象に残っている仕事は?

  • 中村

    皆さん6年目というと、既にいろいろな物件に関わったと思いますが、今までで一番印象に残っている経験とか現場とかはありますか?

  • 高橋

    前橋美術館が一番印象に残っています。入社して最初に行った設計事務所で受注した大型物件でした。難易度の高い仕事だったので、いろいろな部署が集まり、社長や常務も交えて一体となって議論しました。若手もベテランも区別なく対等に話し合いができるこの雰囲気はとても刺激的で、他社にはあまりないのではと思います。そういう経験が入社早々できたということで、強く記憶に残っています。

  • 川添

    入社した年の9月に、早くも一人で現場を担当することになり、全部自分で考えて仕事を進めなければならずとても苦労したのですが、その物件(アメリカンスクール・インジャパン)が翌年KIKUKAWAの優秀現場賞に選ばれ、とても印象に残っています。それは、KIKUKAWAが初めてレーザー溶接を用いてモニュメントを作った物件でもありました。

  • 牧内

    僕も初めて担当した現場がその物件(アメリカンスクール・インジャパン)でした。様々な形のR型の金属を使うのですが、ふつうの曲線より難易度が高く、更に全部形状が違うので、そのたびにプログラムを作り直さなければならず苦労しました。入社してすぐの案件だったので、とても印象に残っています。

  • 鈴木

    僕も同じく、最初に担当した現場が一番苦労しました。課長に連れて行かれて打ち合わせをした後、いきなり「じゃあここはお前がまとめてみろ」と言われて。それが大手町の物件。まだ何もわからなかったので、上司と確認をとりながら一つ一つ進めていかなければならなかったし、CADで図面をつくるのですが当時はその操作さえも十分にできなかったので、すごく時間がかかりました。出来上がってもそれが納品できないものになったりと失敗も多かった。でもそんなとき、先輩たちは怒るどころか「気にするな」と肩をたたいてくれ、涙が出そうになったのを覚えています。

仕事の面白さ、醍醐味は?

  • 中村

    日々の仕事の中で、面白さとか、醍醐味とかを感じるのは、どういうときですか?

  • 鈴木

    設計はいろいろな工程に関われる業務。お客様と直接打ち合わせをしてやりとりできるし、自分で引いた図面を工場に持って行って直接指示をもらえる。実際組み立てるところを見ながら勉強もできるし、とても“おいしい”仕事だと思っています。
    僕が担当した八重洲の物件では、施工担当の人が別の現場で多忙ということで、施工管理の範疇までやらせてもらえました。いろいろなことを経験できるのが、KIKUKAWAのいいところですね。

  • 川添

    製造管理は、すべての部署とほぼ毎日やりとりする仕事。顔を覚えてもらわなければ仕事にならないので、まず覚えてもらうことが大事。最初は何もわからず怒られながらなんですが、覚えてもらえると信頼され、「お前の仕事だったら手伝うよ」言ってもらえる。それがとてもうれしかったですね。

  • 鈴木

    八重洲換気塔の現場で、特殊な形をした意匠を、当時まだ社内で使える人が2人ぐらいしかいなかったライノセラスという3DCADで設計をすることになったんですが、それを3年目の僕に任せてくれたのが、とてもうれしかった。新しいおもちゃを与えられたから精一杯使ってやろうと。
    実際の建物が、自分が設計した通りに出来上がっているのを見た時の感動はひとしおでしたね。

  • 川添

    僕も、1年目に担当したアメリカンスクール・インジャパンのときに、工場ではそれぞれのパーツしか見ていないのでいまひとつイメージがわかなかったのですが、実際に竣工直前に現場に行って完成したものを見たときは、自分がやったものがやっと形になったんだと感動しましたね。自分にとっては最初の大型物件でしたし。

  • 中村

    PCや図面で見ているのと実際のものは、スケール感が全然違いますよね。モノづくりの醍醐味ってそういうところなのかもしれないですね。

KIKUKAWAならではのエピソードは?

  • 中村

    “KIKUKAWAらしさ”を表すエピソードなどはありますか?

  • 高橋

    KIKUKAWAが扱うものに既製品は一つもない。世界で初めてのものをつくるということで、基本的にはマニュアルがない仕事です。経験が浅くても自分で考えて進めなければならないので失敗も多い。でもそれは、社内の誰にとっても初めてのこと。だから、若手が多少失敗してもそれを叱るのではなく、じゃあ次はこうしようと、どんどんみんなで提案していく。それが100%オーダーメイドのKIKUKAWAならではの気質だと思います。

  • 牧内

    僕が最初にFSW(摩擦撹拌接合装置)を使ってみろと言われたときも、「それは一体なんだろう?」というところから始まって、自分でパソコンとにらめっこしながら調べて、試行錯誤しながら失敗を重ねて習得していきました。一緒に取り組んでいた工場の人たちにとっても初めてなので、みんなで意見を出し合いながら、今の形にしていきました。

  • 鈴木

    僕が3DCADを使うことになったときも、使える人が少ないということもありますが、「とりあえず使ってみろ」と言われた。そういう任される気風がKIKUKAWAならではですね。少し乱暴なようですが、自分で調べながら考えて手を動かしていくうちに、初めてものになる。結果的に完成したものが100点でなくても、それを叱るのではなく、「じゃあ、もうちょっとこうしたら」という上司からのフォローもありますね。

  • 高橋

    全て初めて作るものなので、40年・50年経験してきた人とも、いい意味で対等なんですよね。

  • 川添

    若手・ベテラン関係なく、意見が言いやすいし、大企業に比べてそれが通りやすいのではと思います。入社1~2年目社員の意見が採用されることもよくありますね。

  • 中村

    私もまだ2年目になったばかりですが、「あなたはどう思う?」と常に聞かれます。確かに、世代間の隔たりがあまりないですね。

  • 鈴木

    男女の差もないですよね。設計、管理部門には女性も多いし、特に事務職の女性のパワーはすごい。KIKUKAWAでは、事務職でも創造性やコミュニケーション能力や幅広い知識が求められる。
    また、取引先の設計事務所にはバリバリ仕事をしている女性が多いので、女性の方が情報を聞き出しやすかったり、指名をもらったりと、有利なときもある。女性にも活躍の場が多い会社だと思います。

  • 鈴木

    社員同士の交流も盛んですね。食堂に行けば、社長も役員も工場の人も事務の人も、みんな一緒に食事をしていますし。大企業だと社長と直接話す機会は少ないんじゃないかと思いますが、KIKUKAWAだと工場で社長とすれ違ったときに、「あれはどうなってる?」と声をかけられます。意見の言いやすさとともに、とても風通しのよい会社ですね。

業界内におけるKIKUKAWAとは?

  • 中村

    業界内において、KIKUKAWAはどのように評価されているんでしょうか?

  • 鈴木

    設計事務所やゼネコンと話していると、「やっぱりKIKUKAWAさんは高いね」と言われます。でも、「値段は高いけれども品質も高い、設計の質がいい」とも評価されます。設計の質が高いというのは、他の会社が検討しないような細かいところまでちゃんと検討して図面をまとめて行くというところ。そういった細かい気配りができることと対応の速さが好印象につながっていると思います。それが高くても選ばれる理由ではないでしょうか。

  • 高橋

    納期・対応力など総合的に見ても、業界内では「金属工事と言えばKIKUKAWA」というブランドを築けていると思います。他社ができないと投げ出すようなことも、“Never Say No”のモットーでやってみようとチャレンジする。そういったチャレンジを繰り返してノウハウを積み重ねてきたことが、80年を超える歴史につながっているのだと思います。

  • 川添

    でも、そういったブランドがあるからこそ、常に新しいものを求められる立ち位置でもある。物件ごとに、新しい技術や知識をまた積み上げなくてはいけない、そして常に高い品質を保たなければならない。どうしたらKIKUKAWAのブランドを守っていけるか、日々戦いです。

  • 牧内

    入社したばかりの頃のエピソードですが、先輩が金属を指して「ここに傷がある」と言うのですが、どこにあるかわからなかったんです。光に当てたりしていろいろ工夫して初めて傷があるのがわかったのですが、その時、小さな傷も見逃さないクオリティに対する強いこだわりを感じました。そういった姿勢が、お客様に認められているのではないかと思います。
    今では、街で建物を見ると「KIKUKAWAだったらこういう仕事をしないのに」と、ついつい比較してしまったりします。

  • 高橋

    不可能を可能にしようという姿勢も強いですね。金属板の規格は決まっているので、普通はその範囲でできるものを考えると思いますが、KIKUKAWAは、「デザイン的にもっとかっこよくなるなら、規格外のものをつくってしまおう」とか、「そんな仕上げが希望なら、そうできる方法を新しく考えよう」となる。その結果、設計事務所からは「コストはかかるけれど、KIKUKAWAさんにお願いすれば、自分たちが本当に求めているものを実現してくれる」と期待してもらえます。

今後KIKUKAWAがめざすのは?

  • 中村

    業界内では既に一定のブランドを築けているKIKUKAWAですが、今後はどんなことを目指していくのでしょうか?

  • 高橋

    今以上に新しいもの、トレンドを追いかける必要がありますね。国内外どこのお客様にも指名してもらうためには、業界の変化に敏感になり、臨機応変な対応力を備えることも重要です。

  • 鈴木

    今、海外物件を担当していているのですが、以前より海外からの受注が多くなっているという実感があります。それをもっと増やしていくためには、外国の設計事務所がどんなデザインをしているかなど情報収集したうえで、KIKUKAWAならではの提案をしていかなければならない。それができる会社になっていきたいですね。

  • 川添

    僕も、これからより海外物件に力を入れなければと思っています。値段より質を求める風潮は、国内より海外の方があると思いますし。ただ、海外だと莫大な輸送費がかかってしまうデメリットもあります。今後は、多くのコストをかけてでもKIKUKAWAに頼みたいという付加価値が必要となってきますね。それをどうするか、製造の立場としてがんばっていきたいです。

  • 牧内

    他国の金属の会社との競争にも勝たなければならない。そのためには、コスト面でも勝てるようになる必要がありますね。

個人としての目標は?

  • 中村

    皆さん個人としては、どのような目標を持っているのですか?

  • 高橋

    求められていることに臨機応変に対応できなければならないというのは会社としてだけでなく個人としても同じだと思う。自分との会話はつまりKIKUKAWAとの会話なのだという意識のもと、製品知識・業界知識などを増やして、自分の能力を伸ばしていきたいです。

  • 川添

    製造の仕事は幅広い知識が必要なので、あらゆる知識を網羅できるようがんばりたい。そのうえで、「これだけは、KIKUKAWA内で誰にも負けない」という分野を作りたいですね。

  • 牧内

    常に周囲を見ながら、先回りして仕事ができるような社員になりたいです。求められてからやるのではなく、先に予測して行動できるように。

  • 鈴木

    今後、海外の物件にもっとチャレンジしていくためには、どうしても英語が必要になる。現状は通訳を介して打ち合わせをしていますが、今後は自分で英語をマスターして、直接お客様の意見を聞いて、自分で咀嚼してお客様に返してあげられるようになりたいですね。
    また、海外はデコラティブなものが多いため、3DCADの力を高めてそういった複雑な形状でも実現できるようなスキルを身につけていきたいです。

求める新入社員像は?

  • 中村

    6年目社員として、入社してくる新人たちに求めることは?

  • 高橋

    変化に対応できる人。メンタル、フィジカル、共に強いタフな人。どんどん提案できるチャレンジ精神がある人。幅広い考えを持って提案が出来る人。

  • 川添

    自分の意見を持っていて、それを他の人に積極的に伝えられる人。それでいて、自分の意見だけに固執せずに柔軟な人。欲張りかもしれないけれど、そんな人が入ってきてくれたら最高。

  • 牧内

    KIKUKAWAの製品はひとつひとつ違うから、新しいことに挑戦し続けることが必要。そのためにも、自分の考えを持ち、きちんと発言できる人に入社してもらいたい。

  • 鈴木

    設計と聞くとパソコンの前で黙々と仕事をしていると思われがちですが、KIKUKAWAではお客様と会話をして、それを自分の中で受け止めて形にするという設計をしています。そのため、お客様とのコミュニケーションが好きで、コミュニケーションしながらいろいろな発想ができる人。受け身ではなく、新しい提案ができる人がいいですね。

  • 中村

    今日は、私自身も2年目社員としていろいろ勉強になりました。就活中の皆さんにKIKUKAWAがどんな会社かご理解いただける座談会となっていたらうれしいですね。ありがとうございました。