2025年10月16日
最新型ファイバーレーザ溶接機を導入
KIKUKAWAは下記内容のニュースリリースを配信しました。
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2025.10.16 Kikukawa News Release (New FLW)
最新型ファイバーレーザ溶接機を導入
溶接品質と生産性の向上により競争力強化を図る
建築物の金属製内外装工事などを手がける菊川工業株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:宇津野隆元、以下菊川)は、新しいファイバーレーザ溶接機(以下新レーザ溶接機)を工場に導入し、10月10日に安全祈願を実施して正式に稼働開始したことをお知らせします。

新レーザ溶接機は、高速溶接時でも溶け込みの深い高品質の溶接が可能なロボットアーム型マシンです。溶接品質の向上による後工程での仕上げ作業の削減、またロボット動作プログラム作成時間の短縮により、レーザ溶接全体作業工数の従来比55%削減を見込んでいます。
なお、新レーザ溶接機の導入にあたっては、公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する助成金事業「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業助成金」(以下、躍進的事業助成金)の助成対象事業者に認定されています。

■ 新レーザ溶接機の概要
機種名:AMADA ファイバーレーザ溶接システム FLW-6000ENSISe
仕様:ファイバーレーザ定格出力6kW 加工可能範囲W1,400㎜×L7,000㎜×H1,600㎜
<主な特長>
●レーザビームの制御機能により、溶接箇所外観の高品質化と、高速溶接時の溶け込み深さの安定化を実現
●CADデータを活用したオフラインティーチング機能*により、ロボットの動作プログラム作成時間を短縮
●走行台車のストロークを従来機比1.5倍の6mに、加工ルーム開口部の高さをフォークリフトでの製品出し入れが可能な3mにすることで、長尺・大型製品に対応
*オフラインティーチング:ロボットを実際に動かしながら動作を記憶させるのではなく、データ上で動作プログラムを作成・シミュレーションする方法。生産ラインを止めずにプログラム作成が可能というメリットがある。

■ 導入の背景
菊川では、低ひずみで高強度、かつ三次元形状や長尺の溶接が可能なファイバーレーザ溶接機を大いに活用してきました。2015年に導入した従来機は下記のプロジェクトなどで実際に使用されています。



しかし、デザイン性の高い装飾建材のニーズがますます高まる中で、導入から10年が経過した従来のレーザ溶接機の加工能力では対応しきれない局面が生じるようになりました。そこで、従来機に比べて溶接品質と生産性の向上が見込める新レーザ溶接機の導入を検討。躍進的事業助成金の交付申請を行い、採択されたことから、この度新レーザ溶接機の導入に至りました。
■ 今後の展開
新レーザ溶接機の導入により、菊川ではロボットアーム型が従来機と合わせて2台、ハンディ型が1台と、計3台のファイバーレーザ溶接機を所有することになります。今回導入した新レーザ溶接機を中心に、これらのレーザ溶接機群それぞれの特長を活かした生産体制を構築することで、競争力強化を図り、顧客満足度のさらなる向上に繋げてまいります。
■ 助成事業概要
助成金名称:第8回 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業助成金**
助成事業実施主体:公益財団法人東京都中小企業振興公社
助成対象期間:2025年4月1日~2026年9月30日まで
助成対象事業計画名:最新ファイバーレーザー溶接技術がもたらす後加工工程削減による生産力向上の実現
**躍進的な事業推進のための設備投資支援事業:競争力強化や生産性向上を進める東京都内の中小企業者が機械設備を新たに導入するための経費の一部を助成する事業。第8回支援事業の支援対象としては、菊川を含め134件が採択された。
■ 本件に関するお問い合わせ
キクカワホールディングス株式会社 総務部 広報チーム
TEL: 047-492-0144
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