早稲田大学52号館ラーニングコモンズ:R形状のステンレス建具工事に参画
なめらかなカーブを描くガラス下枠とグレーチング:R形状かつ勾配にも対応
既存建物がそのまま残るフロア中央部:右奥のフラッシュ扉は納まりや金具を工夫
●早稲田大学校舎の増築工事に参画
早稲田大学理工創設125周年の記念事業として位置づけられた西早稲田キャンパスの再整備。そのうちの一つ、52号館の増築工事に参画しました。過去に日本建築学会賞を受賞するなど建築としての価値が高い既存の52号館。この建物を生きた教材として保存するため、新52号館は既存校舎を跨ぐようにしたダイナミックな吊り構造によって建設されています。
KIKUKAWAが施工したのは既存52号館との接続部にあたる4階ラーニングコモンズ。保存された既存校舎の屋上構造物をR形状のガラスが取り巻くようにして空間が構成されています。このガラスを支えるR形状のステンレス建具工事を担当しました。
●ガラス張り空間を支えるR形状のステンレス建具
ステンレスのPHL(バイブレーション)仕上げで製作したガラス下枠は総量200m以上。R形状のガラスに沿ってカーブを描いています。さらにフロア北側にかけては-500㎜の緩やかな傾斜となっているため、平面Rに加えて床勾配にも緻密な設計・製作技術にて対応しました。
開放感のある空間をつくるにあたり、ガラス間には方立がなく下枠のみでサッシを構成。そのため、形状の実現だけでなくガラスをしっかりと支え教育施設としての安全性を確保する納まりを検討しています。
●期待に応える納まり提案と施工調整力
ステンレス枠の他には、付随する結露受けや空調用グレーチング、計6か所のR形状フラッシュ扉もKIKUKAWAにて製作。特に扉については、フレームや丁番などの金具が目立たないすっきりとした納まりにしたいとのご要望があり、検討を重ねました。複数の付属金物メーカーから情報収集を行ったうえで、機能面・意匠面で最適なものを選定しご提案しています。
施工段階では、当社の後工程となるガラスや床等の他工事のためにも作業を迅速に進める必要がありました。R形状かつ長物で重量のある製品の搬入・揚重となりましたが、適切な作業計画と正確な位置出しによって効率良く取付を進め、納期通りに製品を納めています。
●建具工事の実績と設計技術力で信頼獲得
R形状のステンレス建具を納めた本プロジェクト。高難易度の金属工事ということで計画当初から積極的に提案を行い、現場や他工事業者とも密に連絡を取り合うことで図面完成度を高め、設計者様の信頼を獲得することができました。お客様にご満足いただくとともに、新旧が融合し新たな価値を創出する建築空間の実現に当社の技術力で貢献することができました。

建物の外からもカーブを描くガラス下ステンレス枠が見える
| 品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
|---|---|---|
| 4階ラーニングコモンズ ガラス下枠・フラッシュ扉 |
ステンレス | PHL |
| 建物名称 | 早稲田大学西早稲田キャンパス52号館 |
|---|---|
| 施主 | 学校法人早稲田大学 |
| 設計 | 株式会社日建設計 |
| 施工 | 清水建設株式会社 |
| 竣工 | 2026年 |
| 建設地 | 東京都新宿区 |

