2017年4月18日
産学官連携による研究開発支援事業社に認定
KIKUKAWAは下記内容のニュースリリースを配信しました。
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2017.04.18 KIKUKAWA NewsRelease 産学官連携による研究開発支援事業社に認定
オーダー金属建材の菊川工業
産学官連携による研究開発支援事業者に認定
平成28年度立体造形技術の研究用の補助金を受領
建築物の金属製内外装工事を手掛ける菊川工業株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:宇津野 嘉彦)は、経済産業省関東経済産業局より、平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業の補助金額が3月に確定されたことをお知らせします。2016年9月に補助事業を開始し、このたびの補助金の確定を受けて、技術研究を本格化します。今回の研究区分である立体造形に係る技術は、国が支援措置を施している特定ものづくり基盤12技術のうちの1つです。福井大学とともに金型を使わない大板金属の3次元加工成形技術を自動化する研究を行い、従来加工方法に対してリードタイム削減とそれに伴うコストダウンを目指します。
■補助金概要
○ 補助金名:戦略的基盤技術高度化支援事業*
○ 補助事業期間:2016年9月~2019年3月(3ヵ年間)
○ 事業主体:経済産業省、関東経済産業局
○ 研究開発計画名: ショットブラスト(ピーン成形**)による金属大板の自由形状をダイレス***自動成形する技術の開発
○ 主たる技術区分:立体造形
○ 連携機関:国立大学法人福井大学
○ 事業管理機関:公益財団法人千葉県産業振興センター
*戦略的基盤技術高度化支援事業:経済産業省公募による、「中小企業の新しい研究開発から販路開拓までの取り組みを補助金などにより支援する事業」。平成28年度 関東経済産業局管内では、菊川工業を含む35件が事業採択されました。
**ピーン成形:微小鉄玉を板金の表面に吹き付けることで3次元冷間成形する板金加工技術の名称。
***ダイレス成形:金型を使用せずに製品を成形する技術の名称。
■建築業界の動向と菊川工業の狙い
近年、建築業界では3DCADの発達と共に、国際的に自由曲線を多用したデザイン建築設計の需要が増えており、それとともに3次元板金加工技術の効率化が求められています。
従来の加工方法では、熟練職人の経験に頼る加工あるいは大型の上下型を使用したプレス加工が主であるため、2次元加工の6~10倍の加工時間・コストを要しています。
そのような中、建築材料として、3次元形状の板金材をより広く活用するために、当社は短時間・低コストで3次元加工を行う研究を2011年より行っていました。
■福井大学との連携研究
今回の補助金事業は、福井大学工学部工学研究科の大津雅亮教授、藤垣元治教授と連携しています。
大津教授は機械工学を専門としており、金型に頼らない板金成形技術やサーボプレス****の制御機能を利用した板金成形技術を中心とした研究をされています。一方、藤垣教授は知能システム工学の研究をされており、その研究の一つである光計測システムは、3次元形状計測や構造物の変位・歪測定を高精度ならびに高速化することを可能にします。今回の補助金事業では、板金成形技術の自動化に必要となる3次元加工技術開発を大津教授、測定装置開発を藤垣教授にご指導いただいています。
****加圧力と回数を制御できるプレス加工機
■研究の目標
金型を必要としない、少量多品種や大板の製品にも対応できる3次元加工技術の自動化を図り、作業時間の90%以上削減を、2019年に実現することを目標としています。
■本件に関するお問い合わせ
上記以外にも広巾長尺製品の板金加工(薄・中板)や三次元加工、学術関連の実験やデータ取りへの協力などの対応が可能です。
菊川工業株式会社 Web営業チーム
TEL:047-492-2014
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