複雑な形状や角度のアルミ天井パネルと風除室アルミパネル
屏風のように折れている天井パネルとシルバーメタリックのフッ素塗装で未来的な特徴を演出
内部から視た2箇所の風除室パネルと外部軒天パネル
●複雑な形状や角度のアルミパネル
六本木に隣接しながら、喧騒から離れ歴史の趣や文化、豊かな緑も感じる地に誕生した「住友不動産麻布十番ビル」の1Fの軒天井と2箇所ある風除室のアルミパネル工事にKIKUKAWAは参画しています。
未曽有のフォルムと空間の融合を標榜しているとおり、優に1200枚を超えるアルミパネルに基準の形状や角度はなく、その独特のデザインを実現するのに寄与しています。
●大三角形を形成する平行四辺形アルミパネルの集合体
1Fの軒天井パネルは、1辺が10m以上のそれぞれ形状や角度が異なる大三角形が、天井レベルがすべて違う角度で斜めにつながっており、三角形どうしは山目地・谷目地で接続されています。その三角形を形成するアルミカットパネルは平行四辺形の集合体、各面ですべて別の形状になっています。とりわけ、三角形の頂部や辺を形成するパネルは、1枚1枚が形状が異なっています。
計算された屏風のように折れている三角形の天井パネルは、シルバーメタリックのフッ素塗装仕上げと相まって、未来的な特徴を演出しています。
●全てにおいて角度のついた風除室
2箇所の風除室は、形状や角度の異なる150枚近いアルミパネルで覆っています。斜めに目地が通る天井パネル、勾配のある屋根パネル、三角形パネルを組み合わせた三方枠、レベルや出入りが違う壁パネルなど、あらゆる種類の角度をもたせたパネルを組合せることで、風除室を構成しています。
軒天パネルと同様に未来的なフォルムである風除室は、「住友不動産麻布十番ビル」の玄関として印象に残るものになっています。
●3D-CADをはじめとするKIKUKAWAの総合力
複雑な形状と角度の組合せである軒天パネルと風除室パネルの設計にあたり、特にパネル割付や取付位置を決めるのに、3D-CADにて図面を作成。正確な設計データとして、あるいは視覚的な確認データとして、顧客との打合せから施工時の確認資料までのあらゆるシーンで活用されました。
各工程でも苦労が多いなか、蓄積されたノウハウと設計から施工までの総合力を注ぐことで、顧客から高評価を得るプロジェクトとすることができました。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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1F軒天カットパネル | アルミ | フッ素樹脂焼付塗装 (メタリック) |
1F風除室パネル | アルミ | フッ素樹脂焼付塗装 (メタリック) |
建物名称 | 住友不動産麻布十番ビル |
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施主 | 住友不動産 株式会社 |
設計 | 株式会社 日建設計 |
施工 | 前田建設工業 株式会社 |
竣工 | 2017年 |
建設地 | 東京都港区 |