METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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プロダクト施工事例

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フジテレビ本社(FCG)ビル

チタン外装パネルで覆われたフジテレビ球体展望室「はちたま」

チタン球体は形状の違う扇形パネルを多面体にしてまとめている

球体内部R付格子天井アルミパネル

建物用途
材質
金属加工技術
金属表面仕上

●お台場のランドマーク:球体展望室の金属工事

お台場地区のランドマーク「フジテレビ本社ビル」の金属工事にKIKUKAWAは参画しています。
格子状の構造と球体を組み合わせた印象的な建築物は、丹下健三氏の手掛けた巨大プロジェクトの中でも、最後に直接指揮をとったものといわれています。
球体展望室「はちたま」のチタン外装パネルと内部格子天井ハニカムパネルは、材質や構造・納まりにおいて特に挑戦的でしたが、蓄積されたノウハウと最新の技術を導入し、設計から施工まで新たなチエ出しをすることで実現させています。

●KIKUKAWAのチタン工事

球体外装パネルは、耐食・耐候性に優れているチタンを採用。海岸地区のお台場においても腐食の心配が全くないメンテナンスフリーの材料です。
比重は鉄の60%でありながら、強度などの機械的性質は他の材質よりも優れており、「チタンは軽くて丈夫」と言われる由縁となっています。熱膨張率もアルミの約3分の1と小さいことから、外装材に特に適しています。
その反面、チタンは高価な材料のため、採用例が少ないのが事実で、本プロジェクトはKIKUKAWAにとって2例目でした。強度の高い素材のため機械加工が難しく、溶接などでも試行錯誤を繰り返すことになりましたが、要求に対応した良品を納めることができました。

●3Dモデリングで球体パネルを製作

直径32mの球体を覆うチタン外装は、総数2945㎡、3200枚ものパネルで構成。表面はメーカー仕上げである「ダル仕上げ」で、鈍い光沢でありながらメタリック的な特色を出しています。
板厚0.8㎜のチタンパネル1枚1枚は、扇形の曲げ加工品で製作。微妙に角度をつけながら取り付けることで、球状になるような多面体でまとめています。
そのためには、緯度によりそれぞれ寸法の異なる扇形パネル、開口部や直線の梁・柱との複雑な取合パネルなどを高精度に製作することが前提であり、当時としては先駆的な3D-CADでモデリングして製品設計をしました。上下の北極・南極部分は、デザインに合わせてパネルを分割すると極小なものになってしまうので、角度を精密に合わせたジャバラ状のパネルを製作して目地が通っているように見える工夫がされています。

●細心の管理と球体ジャッキアップ

「ダル仕上げ」は、色味に素材の影響を受けるので、材料のロットを厳密に管理。後補修もきかないので、製作・施工の各工程では取り扱いに細心の注意を払いました。
そのなかで、取付手間の削減は重要であり、細かく分割された多数のパネルを工場にて8枚程度をユニットでまとめることで対応しています。
取付は7階の空中庭園で施工。できあがった球体はゼネコンにより半日以上かけて25階までジャッキアップされましたが、そこに立ち会った関係者は皆感動していました。

●機能とデザインを両立したR付格子天井パネル

720枚の球体内部のR付格子天井パネルは、50㎜のハニカムを1.0㎜のアルミ材でサンドイッチ。音を拡散させるための構造に、デザイン的な要素を加えたディテールです。
見上げ面であるエッジパネルは、球体に合わせた曲線になっており、それがクロスする交点は各々少しずつ角度が違うものでした。それを高品質なものにするため、設計による工夫したジョイント納まり、精緻な加工図、その通り製作する加工組立技術により達成しています。工場にて十分検証されたパネルは、現場にて正確にポイントを出すことで、スムーズに取付することができました。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
球体外装パネル チタン ダル仕上げ
球体内部R付格子天井パネル アルミ アクリル塗装
建物名称フジテレビ本社(FCG)ビル
施主株式会社 フジテレビジョン
設計株式会社 丹下都市建築設計
施工鹿島建設 株式会社
竣工1996年
建設地東京都港区