マンションのエントランスホールに立ち並ぶフィンパネル
エントランスラウンジ窓際の格子状スクリーンはアルミキャストにて製作
パッチワーク状の細かい割付と細目地に対応するパネル納まりを考案
●マンション共用部の内装金物を製作
「白金ザ・スカイ」は、再開発事業が進む白金高輪エリアに建つ、地上45階建ての大規模タワーマンションです。東棟と西棟2つのタワーで構成され、共用部は「世代を超え、世界に誇れる」ことをコンセプトとするモダンな内装デザインとなっています。その一端を担う、エントランスホールやラウンジの内装金物をKIKUKAWAが製作しました。
●R形状のスチール製フィンパネル
天井高約10mの広いエントランスホールに設置されているのが、R形状のフィンパネル。東棟に10台、西棟に5台並んでおり、横幅約1m、厚み90㎜、高さは最大で7.5mあります。3種類の塗装やコーティングを使用したスチール2.3㎜厚のパネルを、パッチワーク状に貼り合わせたデザインです。化粧パネルの割付が細かいため、一般的なカットパネルの納まりではパネルフレームの数が多くなり製作工数が増加する懸念がありました。そこで、フレームなしで取付可能な納まりを考案。部材数を削減し、かつ5㎜の細目地も実現しました。
●アルミキャストの格子状スクリーン
2つのタワーを結ぶ2階のエントランスラウンジには、窓際7箇所に、最大で横5.2m×高さ4.5mの格子状のスクリーンを納めました。15㎜の太さで小さな正方形を描く格子部分はアルミキャスト(鋳物)で製作、フレーム部分は1.6㎜厚のスチールで製作しています。アンティークな雰囲気を演出する古美色塗装で仕上げました。
●金属ならではの重厚感で空間を演出
本プロジェクトは、こだわりの内装空間の中でも特にポイントとなるような、芸術性の高い金物の製作でした。お客様のイメージ通りの完成品を目指し、過去事例等も上手く応用しながら最適な納まりを検討しています。金属建材ならではの重厚感のある製品で、空間演出に寄与することができました。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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エントランスホール フィンパネル |
スチール | 特殊塗装・ ミダスメタル |
エントランスラウンジ スクリーン |
格子:アルミキャスト フレーム:スチール |
古美色塗装 |
建物名称 | 白金ザ・スカイ |
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施主 | 事業主:白金一丁目東部北地区市街地再開発組合 |
設計 | 内装設計:株式会社 乃村工藝社 A.N.D. |
施工 | 内装施工:株式会社 乃村工藝社 |
竣工 | 2023年 |
建設地 | 東京都港区 |