METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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プロダクト施工事例

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東京スカイツリー

第1・2展望台を始めとした軒天や空中回廊はアルミパネルで納めている

第1展望台の軒天井アルミパネルとシースルーガラス床枠

第2展望台のアルミ外装パネルと螺旋状に周る空中回廊の軒天パネル

●日本の象徴的ランドマークに参画

KIKUKAWAのお膝元、墨田区押上に建設された新しい日本の象徴的ランドマーク「東京スカイツリー」。現存する電波塔としては世界第1位を誇る634mのタワー、その第1展望台(350m)と第2展望台(450m)のアルミパネル工事を中心に参画しました。
超高層部の工事として、特に安全面や性能面の要求が非常に高く、それに伴う品質要求も厳しいなか、蓄積された技術とノウハウを駆使し、設計から施工まで新たなチエ出しをすることで実現させています。

●1tonの風圧に耐えるアルミパネル

日建設計より計画段階から相談を頂いたことにより、KIKUKAWAはスペックから本プロジェクトに携わっています。
耐風圧性能を始めとした強度検討が非常に重要であり、軒天などのアルミパネルは、一般の高層ビルの1.5~3倍の性能を満たす必要がありました。それを満たすアルミパネルの基本ディテールと下地構成をKIKUKAWAは提案。高さのレベルに合わせた構造計算書はA4で300ページ以上にも及びました。
中でも、KIKUKAWAとしても初となる高さ450mレベルの外装・軒天井パネルを検討するため、1tonの砂袋を実大パネルに乗せて変形の有無を確認する実証実験をするなどし、1tonもの風圧に耐えるアルミパネルを設計しています。

●超高層に適した軒天パネル工法

「東京スカイツリー」の軒天パネルは、板厚3㎜のフッ素樹脂高温焼付塗装仕上げ。450mの第2展望台、350mの第1展望台のほかに、150m・250m・315mレベルにある機械室のパネルも含め、総数は3000㎡を超えています。
施工や止水シール工事などが超高層での作業になることを考慮し、軒天パネルは天井裏からのはめ込み工法を採用。W160㎜×H108㎜のアルミ押出型材を中心より放射状に配置した後、その間をアルミパネルで塞いでいます。そのアルミパネルは、曲げ加工を施すことで強度を保持しました。
放射状に配置したアルミ押出型材の間を埋めるアルミパネルの形状は台形となり、パネル種類が多いなか鉄骨との取合は全て役物になりました。特に、外塔の鉄骨は丸パイプの上、斜めに伸びているため形状が複雑となり、最終的には現場実測をして納めています。

●地上450mのアルミパネル工事

第2展望台を螺旋状にゆるやかに1周する空中回廊のアルミパネルと第2展望台の外壁パネルも、基本的なディテールは軒天パネル同様で納めています。
空中回廊パネルは幅は540㎜~650㎜、長辺は1200㎜前後の台形。パネル間の角度を調整し多角的に納めています。その角度は、下地やブラケットで担保され、施工時に省力化できるように工夫されています。
外壁パネルも下地システムを工夫することで、内側から施工できる工法となっています。

●地上340mの鋼製シースルーガラス床枠

第1展望台には、三日月型と四角のガラス床があります。特に2箇所ある3m×2mの四角のガラス床は、来場者がその上に乗って、足元からの迫力ある景色を楽しむというコンセプト。ガラスは勿論のこと、KIKUKAWAが担当したガラス枠も、万が一の間違いがあってはならない製品です。
そのため、設計・製造・施工と各セクションにおいて、日建設計と大林組の指導や立会いのもと、作り込みから検査まで細心の注意を払っています。枠材は構造溶接で構成されており、全品UT検査(超音波探傷試験)で合格したもののみ納めました。
床と軒天部の二重となるガラス床の仕様は、基本的にダブルスキン内はスチール、サッシ外面はステンレスで構成。ステンレスは、軒天部はPHLを施し、床部はHLを施しています。

●東京タワーと東京スカイツリー、両タワーに携わる

可能な範囲で製品は、地組みにて鉄骨へ取付することで対応しましたが、それぞれの地上レベルでの作業も相当にありました。特に空中回廊の場合、上空450mに設置された足場にて取付。そのような高度で、鉄骨のズレを吸収しきれないパネルを再製作をするために実測するなど、非常に手間と難易度の高いプロジェクトとなりました。
それだけに達成感は大きく、1958年の「東京タワー」の展望台の内外装に引き続き、2012年の「東京スカイツリー」の展望台をはじめとしたアルミパネル工事を納めたことは、KIKUKAWAのアイデンティティとなっています。

 

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
第1・第2展望台
機械室(150m・250m・315m)
軒天井パネル
アルミ フッ素樹脂焼付塗装
第2展望台 外装パネル
空中回廊 軒天井パネル
アルミ フッ素樹脂焼付塗装
第一展望台
シースルーガラス床枠
サッシ外面:ステンレス
ダブルスキン内:スチール
軒天部:PHL 床部:HL
スチール:フッ素樹脂塗装
建物名称東京スカイツリー
施主東武鉄道 株式会社
東武タワースカイツリー 株式会社
設計株式会社 日建設計
施工株式会社 大林組
竣工2012年
建設地東京都墨田区