METAL ARCHITECT KIKUKAWA

menu

トピックス

homeトピックスつなぎ目のない大型R形状モニュメント

2019年2月26日

メタルワークNEWSユニークデザイン

つなぎ目のない大型R形状モニュメント

菊川では、つなぎ目のない大型R形状のモニュメント製作も、オーダー金属建材で培ってきたノウハウと職人技を駆使して、設計から施工まで承っています。

モニュメント製品は、一般的に少量で意匠性が高く、特殊形状である場合が多いため、デザインの自由度も加工性も高い金属に委託される場合が多くあります。中でも、大型や複雑形状である、あるいは設置場所が屋外や沿岸部など特殊である場合、設計段階から条件出しや製作・施工方法を検討する必要があります。

菊川では、オーダー金属建材で培ったノウハウや対応力を駆使して、球体や複雑形状など高難易度な3次元加工技術が必要とされるモニュメント工事を実現してきました。

今回ご紹介するモニュメントは、板厚4.5mmで最大幅が約852mmあるスチールで描いた放物線型アーチ形状のモニュメントです。アーチの寸法は、高さ7355mmで足下幅1783mmもあり、中央部が狭まっていく上に、板が内側に丸まっていくトングのようなR形状です。

完成し施工された製品

完成し施工された製品

この製品の場合、その大きさから一体成型が出来ないため、5つにパーツを分け、それぞれで曲げ加工を施した後、溶接にて接合しています。また、製品品質確保のために、溶接した製品は一体品として、現場に納品しています。

このようなR形状の製品製作上の難関は、製作においては寸法・形状精度の確保、そして施工時の搬入や施工方法です。菊川では、丁寧な職人技と機械による曲げの精度を融合し、製作上の課題を解決しています。また、輸送・施工計画力を用いて、製品を現場におさめています。

曲げを施している様子。大型製品の曲げには、チームワークが不可欠です。

曲げを施している様子。大型製品の曲げには、チームワークが不可欠です。


接合をきれいに行うには、端部の精度などの事前準備が最終品質を左右します。職人技の見せ所です。

接合をきれいに行うには、端部の精度などの事前準備が最終品質を左右します。


曲げた板材の形状を保つために、難易度が高い立てた状態での溶接を施している様子。

曲げた板材の形状を保つために、難易度が高い立てた状態での溶接を施している様子。

溶接後は、接合部がわからぬよう丁寧に仕上げ、防錆処理を行っています。最終的にメタルグレーの塗装が施された製品は、ジョイント部がわかりません。

工場にて、組立・施工の製品検査を行っている様子

工場にて、組立・施工の製品検査を行っている様子

製品の建込み検査を事前に工場で行うことで、精度や施工方法・施工時における注意点を確認しています。一見、手間や時間がかかるように見えますが、現場での施工業務をよりスムーズにすることができるため、最終的には品質や納期のご要望にお応えすることに繋がります。

このように、菊川ではさまざまな形状の大型一体製品の製作を、設計から施工まで承っています。形状・材質や施工部位に即した製造・施工法を選定することで、高品質の製品製作を実現しています。

KIKUKAWAのその他のモニュメント工事をご覧になるにはこちら
プロダクト施工事例 – 製品用途で探す:モニュメント・アート製品