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2018年12月11日

メタルワークNEWS

ウルトラサイズ・パネルシステム

基本的に金属パネルは、材料メーカーが指定する最大サイズ以上のパネルを製作することはできませんが、KIKUKAWAでは、FSW(摩擦撹拌接合)などの接合技術で広幅・長尺パネルの製作が可能です。しかし、運搬や揚重、現場の施工条件などにより、おのずと制限がかかります。

KIKUKAWAのウルトラサイズ・パネルシステムは、工場と現場の双方での溶接を組み合わせることで、建物の一面を1枚のパネルで納めることが可能なシステムです。材料板厚の選定、層間変位(※)や金属の熱伸びに対応した設計、運搬・施工計画などを、意匠設計段階からスペックしていくことで実現させます。

(※) 層間変位:建築物が、風や地震などを受けて変形する時、上下の階に生ずる水平方向の相対的な変位のこと。

中庭のスチールパネルは全て面ごとに1枚もので納められている

中庭のスチールパネルは全て面ごとに1枚もので納められている

コーナーのみの目地が迫力あるウルトラサイズ・パネルを際立たせている

コーナーのみの目地が迫力あるウルトラサイズ・パネルを際立たせている

高校の新校舎、中庭内の図書室や多目的室などの共用スペースの外壁パネルを、設計者の「ぜひ1枚ものの鉄板でやりたい」との要望に応え、面ごとに特大のウルトラサイズ・パネルで納めています。
仕様は、スチール12㎜に溶融亜鉛メッキの上、フッ素樹脂耐候性塗装(現場塗装・別途)。約400㎡の外装パネルは、最大W18m×H4mのパネルを含め15枚で構成しています。

ウルトラサイズ・パネルにするための現場溶接及び溶接ビート取りの様子

ウルトラサイズ・パネルにするための現場溶接及び溶接ビート取りの様子

本プロジェクトにおいてウルトラサイズ・パネルを製作するために、工場溶接9箇所、現場溶接14箇所を行っています。現場の場合、溶接の熱による曲がりなどを矯正することが困難なため、通常は化粧パネルを溶接で接合することはあり得ません。
KIKUKAWAのウルトラサイズ・パネルシステムでは、計算したストロングバックをあらかじめパネルに施し、さらに極力ひずまないように表裏・上下と溶接順を工夫することで、不可能を可能にしています。

階段の取合部など形状が一定でなくとも、1枚のウルトラサイズ・パネルで面を納めている

階段の取合部など形状が一定でなくとも、1枚のウルトラサイズ・パネルで面を納めている

幅18m・高さ4mを1枚もので納めたウルトラサイズ・パネル

幅18m・高さ4mを1枚もので納めたウルトラサイズ・パネル

近年、特に要望の多くなっている目地の少ないシームレス的な意匠を実現するため、広幅・長尺パネルの限界にKIKUKAWAはこれからも挑戦してまいります。

KIKUKAWAのテクノロジー – FSW(摩擦撹拌接合)のページはこちら
プロダクト施工事例 – 金属加工技術で探す:広幅・長尺パネルはこちら

 

2018年11月27日

メタルワークNEWS

3次元設計対応事例

建材の中で最も自由な加工が出来るとされる金属ですが、この実現のために必要となる技術の一つが、設計力です。内外装や手摺・階段など、さまざまな部位にある製品を設計するためには、各金属の特性や納まりの理解といった幅広い知識が必要とされます。

KIKUKAWAでは、これらの知識に加えて、さまざまなお客様のご要望にお応えできるように、3D設計対応力を強化しています。

今回ご紹介するのは、3D設計対応事例の一つで、関係各社が一つの3Dモデルを用いて設計・製造・施工にあたった現場です。小規模ながら、BIMの仕組みを活用した例であり、このようにKIKUKAWAはBIMに対する準備を着実に進めています。

今回製作した、大きな一品物のスチールのアーチが、上品な空間づくりに貢献しています

今回製作した、大きな一品物のスチールのアーチ。上品な空間づくりに貢献しています

当社が製作した製品は、板厚4.5㎜のスチールで出来た、放物線型のアーチ。
高さ7355㎜で最大幅が1783㎜もあるアーチは、中央部が狭まっていくだけでなく、内側に向かって板が丸まっていく3次元的な形状です。

製作したスチールの放物線型のアーチの3Dモデルと、約170cmの男性シルエット。製品の大きさが伺えます

スチールの放物線型アーチの3Dモデルと、約170cmの男性シルエット。製品の大きさが伺えます

実際に製作・施工されたスチールのアーチ

実際に製作・施工されたスチールのアーチ

3次元形状の金属建材の設計は、KIKUKAWAが蓄積してきた加工技術やノウハウを前提に、3D-CADにて行われます。
このノウハウとは、例えば加工中に生じる金属材の伸びや歪み。加工中に発生するスプリングバックや微弱な伸びなども加味した設計が出来るように、現場で発生した課題は、図面にフィードバックしています。
このフィードバックを積み重ねることで、KIKUKAWAは3次元設計対応力を向上しています。

放物線型アーチの上部。3Dモデル上で取合いを確認しました

放物線型アーチの上部(緑色の部分)。3Dモデル上で取合いを確認

実際の製品。取合いの確認を事前に3Dモデル上で行ったことで、スムーズに取り付けることが出来ました

実際の製品。取合いの確認を事前に3Dモデル上で行ったことで、スムーズに取り付けることが出来ました

KIKUKAWAの3D設計対応力強化の背景には、普及が進むBIMと、実施設計段階でも3D対応が求められる事例の増加があります。
この事例においては、お客様や関係各社の皆さまと取合いの確認を3Dモデル上で行うことで、作図時間の削減や取り付け不具合ゼロという実績につなげることが出来ました。

このように、KIKUKAWAは今後も増加が期待されるBIMや3次元設計に関する技術やノウハウを積み重ねることで、さまざまな金属の製品を実現していきます。

 

3次元設計技術を駆使して製作した施工事例については、こちら
https://www.kikukawa.com/tag_processing/3d-cad/

今回ご紹介した事例は、「一般社団法人 日本建設業連合会」の「施工BIMのスタイル事例集2018」にも取り上げられています。
https://www.kikukawa.com/topics-media-nikkenren-bim-style-2018/

2018年11月13日

メタルワークNEWS

りん酸亜鉛処理パネルによるファサード改修工事

スチール製品の「美観」をさらに高め、重厚感や高級感、自然な質感を求められるところに適した仕上げである「りん酸亜鉛処理」。塗装では出せない独特の味わいを表現し、経年変化により除々に周辺景観と調和する特徴が、近年ますます注目され、人気を博しています。
材料成分の違いや板厚により濃淡や模様が結果として表れる処理であるため管理が難しいなか、KIKUKAWAは、経験とノウハウを蓄積することで、一定の統一感のある「りん酸亜鉛処理」仕上げを施す品質管理を確立しています。

今回ご紹介するのは、りん酸亜鉛処理パネルによるファサード改修工事。溶融亜鉛めっきの上に濃色のりん酸亜鉛処理(フォジンク:PZ-03)を施したパネルは、ギャラリーとして使用される施設の顔として、ふさわしい調和と落ちつきを演出しています。

濃色のりん酸亜鉛処理パネルによりシックな雰囲気を演出している

濃色のりん酸亜鉛処理パネルによりシックな雰囲気を演出している

りん酸亜鉛処理パネルによる改修前と改修後

りん酸亜鉛処理パネルによる改修前と改修後

改修前はショーウィンドーだったファサードが、スチール2.3㎜のカットパネルにて、リニューアルされました。りん酸亜鉛処理を施したパネルにより、雰囲気が一新しています。

連続した細長いりん酸亜鉛処理パネルは和風な趣を醸し出している

連続した細長いりん酸亜鉛処理パネルは和風な趣を醸し出している

15mに渡る48連パネルは、基準サイズがW283㎜×H3220㎜。大きな色違いもなく、統一感のある仕上がりとなっています。

エントランスの建具もりん酸亜鉛処理パネルで統一している

エントランスの建具もりん酸亜鉛処理パネルで統一している

W2100㎜×H2750㎜のエントランスの引分け自動扉は、鋼製フラッシュ扉となっています。同じく、濃色のりん酸亜鉛処理を施し、パネルとの統一感を出しています。

りん酸亜鉛処理パネルの仕上がりを決定見本と比較

りん酸亜鉛処理パネルの仕上がりを決定見本と比較

48連のりん酸亜鉛処理パネルを並べて検査する様子

48連のりん酸亜鉛処理パネルを並べて検査する様子

並べて検査することにより、極端な色違いパネルなどがないかを確認します。また、並べ替えることで、パネル間の不自然さをできるだけ排除しています。

りん酸亜鉛処理製品は、仕上がりの不安定さや、板厚・形状などの諸条件により制約が多くありますが、確立しているフォジンクの品質管理、提案力・技術力を最大限に活かし、お客様のご要望に対応してまいります。

KIKUKAWAのテクノロジー – りん酸亜鉛処理はこちら
KIKUKAWAの改修工事のページはこちら

2018年10月22日

メタルワークNEWS

造形で魅せる海外の内部螺旋階段工事

KIKUKAWAでは、化粧パネルに限らず、構造体や鉄骨の造形で魅せる製品や工事にも対応しています。

今回ご紹介するプロジェクトは、英国ロンドンの現場に向けて設計・製作した、内部螺旋階段工事です。建物内部の中央にある円柱型のガラス・エレベーター・シャフトを中心として1階から3階まで左周りに上がっていく螺旋階段。外周に支柱がなく、支持材も最小限となっているため、機能的で美しい空間演出に寄与しています。

ジャパン・ハウス・ロンドンの内部螺旋階段

ジャパン・ハウス・ロンドンの内部螺旋階段

現場は、2018年6月にオープンを迎えたジャパン・ハウス*の新ロンドン拠点「ジャパン・ハウス・ロンドン」。1930年代に建てられたアール・デコ様式の百貨店の外装はそのままに、ワンダーウォール(代表:片山正通氏)がインテリアデザインを手がけました。

空間づくりで大事な建物中心部に位置する螺旋階段の設計や製作には、機能性も造形の美しさも求められていました。螺旋階段の鉄骨そのものを芸術品とするために、ヨーロッパで構造デザイン設計を多く手がけるネイ&パートナーズに3D構造解析を委託し、使用する部材の選定から製作まで、細部に渡って工夫が施されています。

螺旋階段の天井は、緩やかな蛇腹形状を描きながら斜めに上がっていきます

螺旋階段の天井は、緩やかなジャバラ形状を描きながら斜めに上がっていきます

外周半径が3400㎜あり、全高9420㎜、階段幅が1332㎜ある螺旋階段。

なめあがるササラには、板厚40㎜の構造用圧延鋼材を使用しています。上裏(天井)は、板厚6㎜の三角形パネルを交互に組み合わせることでシンプルな曲線美を表現しています。手摺には、φ42.7㎜の丸パイプと、φ19㎜の丸棒竪子を使用しています。

手摺のシンプルな美しさの秘密の一つは、曲面でなめあがる板厚40㎜のササラに、φ19㎜の丸棒の手すり子(竪子)を差し込む納まりです。これを実現するためには、ササラに垂直に丸穴加工を施すという難易度の高い加工が必要でした。通常は溶接される箇所にこの加工を施すことで、手摺の造形美が得られます。

ライトアップされた階段と手摺。手摺部には、合成樹脂の黒塗装を施し、つややかでスタイリッシュな仕上がりとなっています。

ライトアップされた階段と手摺。手摺部には、合成樹脂の黒塗装を施し、つややかでスタイリッシュな仕上がり

また、海外プロジェクトであるため、輸送や輸送計画を始めとする海外ならではの対応が必要とされました。現地の運営会社やゼネコン・施工会社と協力し、さまざまな課題を乗り越えることが出来ました。

海外の現場でも梱包計画がわかりやすいよう資料を図面化

海外の現場でも梱包計画がわかりやすいよう資料を図面化

建築物の中で、最も利用者に近く、機能性とデザイン性を求められる内装工事。菊川では、オーダー金属工事で培った対応力を活かして、海外プロジェクトの空間づくりにも寄与していきます。

ジャパン・ハウス・ロンドンについては、こちら

ワンダーウォール(代表:片山正通氏)についてはこちら

*ジャパン・ハウス(Japan House):日本政府が主導するプロジェクトで、日本への深い理解と共感の裾野を広げ現地の人々の関心を喚起することを目的とし、ロンドン・ロサンゼルス・サンパウロの3拠点から、展示・物販・レストラン・カフェ・書籍・インターネットなどさまざまな媒体を融合し、日本の真の魅力を紹介しています。

2018年10月9日

メタルワークNEWS

大型ステンレス鏡面パネル

KIKUKAWAのステンレス鏡面パネルは、化粧面の平滑度を矯正または保つことで、パネルに映る映像にゆがみのない、高品質な製品を提供します。しかも、幅1500㎜以上、長さ5000㎜以上の超大型パネルについても、同じ品質を提供することができます。

通常、広幅長尺のステンレス鏡面パネルは、その品質を担保するためにカットパネル方式の納まりを採用しますが、スタッド痕を目立たなくするため、板厚の厚い材料が適しています。しかし、2.0㎜などの薄板と比較すると表面の巣穴などの問題もあり、品質は一定ではなく、大板になればなるほど顕著となります。さらに、大型であり重量も比例して重くなることから、キズをつけることなく取り扱うのに困難が伴います。

KIKUKAWAは、それらの課題を克服し、ノウハウとして蓄積。品質管理を材料メーカーと研磨メーカーとも共有することで、大型ステンレス鏡面パネル技術として確立しています。

クレーンで吊るして大型SUS鏡面外装パネルを確認する様子

クレーンで吊るして大型SUS鏡面外装パネルを確認する様子

こちらは、KIKUKAWAのステンレス鏡面パネル技術を信頼していただいた、海外のお客様(現場はリトアニア)のプロジェクトです。一面を1枚板のミラーパネルにしたいという要望から、超大型のパネルとなりました。

大型SUS鏡面外装パネルに空や景色が鮮やかに映っている

大型SUS鏡面外装パネルに空や景色がゆがみなく鮮やかに映っている

SUS304、厚み5㎜、最大W1810㎜×H6640㎜の大型ステンレス鏡面パネル。実際は2段に積まれ、高さ13mの4面を覆う外装パネルとなります。

大型SUS鏡面屋根パネルの加工の様子

大型SUS鏡面屋根パネルの加工の様子

屋根パネルの軒先部の曲げ加工の様子

屋根パネルの軒先部の曲げ加工の様子

SUS304、厚み5㎜、最大W1750㎜×L7990㎜の大型ステンレス屋根パネル。240㎡の屋根パネルを14枚で構成します。

大型ステンレスパネル工事をご検討する場合は、材料調達の際に最低ロットや納期の制約がありますので、事前にご相談ください。

プロダクト施工事例 – 鏡面仕上プロジェクトはこちら

2018年9月25日

メタルワークNEWS

Japan House主催の展示会に見るKIKUKAWAの内装工事例

オーダー金属建材を得意とするKIKUKAWAですが、芸術的なモニュメントや展示会の内装品といったプロジェクトにも参画しています。今回は、その一例である「JAPAN HOUSE」*主催の山中俊治氏による「Prototyping in Tokyo」展について、ご紹介します。

「Prototyping in Tokyo」展示会の全体像

「Prototyping in Tokyo」展の全体像(出典:萬代基介)

本展では、工業デザイナーやエンジニアとして活躍する山中氏が最先端のテクノロジーを用いて製作したプロトタイプやその製作プロセスを紹介しています。

展示空間のデザイン・コンセプトは「絵巻物」。
このコンセプトを元に、設計者の萬代基介さんは「空中に浮かぶ絵巻物の世界」を体現する空間をデザインされ、このデザインを実現するにあたって要となったのが、紙のようにゆるやかな曲線を描く展示台でした。

KIKUKAWAが製作した紙のように波打つ展示台は、薄い鉄板を足と吊り材で各所支えることで、自重でたわませています。

自重でたわむ鉄板がゆるやかな曲線を描く

自重でたわむ鉄板がゆるやかな曲線を描く(出典:萬代基介)

KIKUKAWAの千葉にある工場にて行われた製品検査

KIKUKAWAの千葉にある工場にて行われた製品検査

アクリル樹脂の白塗装を焼き付けた板厚3.2mmの鉄の天板を、直径8mmのステンレス吊りロッドと、直径19mmのシルバー塗装された丸鋼脚で支えています。

一つ一つ並べ、デザイナーと共に丁寧に確認していきます

一つ一つ並べ、デザイナーと共に丁寧に確認していきます

2018年3月27日から5月20日にジャパン・ハウス・サンパウロにて展示された本展は、その後ロサンゼルスやロンドンのジャパン・ハウス拠点でも開催される予定です。

このようにKIKUKAWAでは、オーダー金属工事で培ったデザイン実現力や対応力を活かし、インテリアや内装工事・芸術性の高い装飾金物にもお応えしています。また、今回のような海外現場への対応も承っているため、納まりの検討から製作可否まで、お気軽にご相談ください。

*Japan House:外務省が日本の魅力を表現・発信することを目的として、東京やロンドン・ロサンゼルス・サンパウロの4箇所の拠点から、展示やカフェ・書籍・WEBなど、さまざまな媒体を融合し、紹介しています。

Japan Houseについては、こちら
https://www.japanhouse.jp/

萬代基介建築設計事務所については、こちら
http://mndi.net/

2018年9月11日

メタルワークNEWS

フレキシブル・パネルシステム

多数のパターンのある角度のついたパネルなどを、図面通り精密に納めるためには、製品の品質も重要ですが、現場取付の際の精度が決め手となります。
KIKUKAWAのフレキシブル・パネルシステムは、現場公差を吸収する機構のある丸パイプ野縁と、角度を柔軟に調整できるブラケットとを組み合わせた下地システムです。このシステムにより、出入りのある角度のついた複雑なパネルでも、意匠通りスムーズに施工することができます。

フレキシブル・パネルシステムによるモックアップの様子

フレキシブル・パネルシステムによるモックアップの様子

SUS鏡面パネルによるフレキシブル・パネルシステム図

SUS鏡面パネルによるフレキシブル・パネルシステム図

万華鏡パネルと呼ばれる、サイズと角度の違う三角形のステンレス鏡面パネルを納めるために、フレキシブル・パネルシステムは開発されました。

SUS鏡面の万華鏡パネルが納められた様子

SUS鏡面の万華鏡パネルが納められた様子

頂点を含めて目地がきちんと通り、不自然な段差などがなく、きれいに納められています。

外部から視たSUS鏡面の万華鏡パネル

外部から視たSUS鏡面の万華鏡パネル

内部から視たSUS鏡面の万華鏡パネル

内部から視たSUS鏡面の万華鏡パネル

映り込みの歪みのない、高級感を備えたステンレス鏡面パネルが、計算されつくしたディテール通り、精緻に納まっています。

こちらのプロジェクトは、「東急プラザ表参道原宿」です。
詳細につきましては、こちらをご参照ください。
施工事例「東急プラザ表参道原宿」

2018年8月29日

メタルワークNEWS

BIMの普及と当社の対応

KIKUKAWAでは、設計から製作・施工まで、一貫して3Dデータを活用することで、お客様のBIM*化へのニーズにお応えしています。

今回は、そんな3Dデータを活用した内部螺旋階段の事例をご紹介します。

該当製品は、俯瞰すると三つ葉結び状になるよう設計された巨大な螺旋階段。最大パネル寸法がW 2600mm × H 2731mm にもなる、3次元加工が不可欠な流線形状です。

お客様からいただいた螺旋階段の3Dデータ

お客様からいただいた螺旋階段の3Dデータ。

3Dデータからパネルを一枚抽出し、納まりの検討や作図を行います

3Dデータからパネルを一枚抽出し、納まりの検討や作図を行います。

この巨大な螺旋階段の3Dデータを顧客から受領し、実施設計の納まりの検討および作図、承認受領まで、すべて3Dデータで完結しました。

パネルの納まりの検討も3Dデータ上で完結させます。

納まり案が承認されると、3Dデータは生産設計(いわゆるバラ図)段階から部品製作・治具や梱包計画検討・組み立ての現場でも使用されます。

組み立ての現場で使用されたパネルの3Dデータ。複雑な形状でも視覚的に理解できるため、コミュニケーションがスムーズになります。

組み立ての現場で使用されたパネルの3Dデータ。複雑な形状でも視覚的に理解できるため、コミュニケーションがスムーズになります。

日本でも、建築物の複雑化や現場での生産性向上を背景にBIMの普及が進む昨今では、実施設計での対応が求められる事例が増えています。

KIKUKAWAでは1990年に3D-CAD専用機を導入以来、日々3次元設計の技術やノウハウを研鑽してきました。そのため、金属工事業の中では、昨今のBIM化の流れやお客様のニーズに対して、先行した対応を行っています。

現在当社では、下記のソフトに対応しています。
3D-CADソフト
・Rhinoceros
・Inventor
・Vectorworks
・SolidWorks
BIMソフト
・Autodesk Revit

今後さらに普及段階に入るBIM対応に関しても、お気軽にご相談ください。

 

今回ご紹介した螺旋階段は、Bloomberg欧州新社屋のもの。詳細は、こちら
https://www.kikukawa.com/product/bloombergs-ramp/

KIKUKAWAのBIMへの取り組みは、「施工BIMのスタイル事例集2018」にも取り上げられています。
https://www.kikukawa.com/topics-media-nikkenren-bim-style-2018/

KIKUKAWAの3次元加工技術については、こちら
https://www.kikukawa.com/topics-technology_3d-processing/

*BIM (Building Information Modeling):建設予定の建物の立体モデルをコンピューター上で再現し、設計から施工・維持管理に至るまで、活用していく仕組み。

2018年8月7日

メタルワークNEWS

ラフトーンメタル :Pシリーズ

ラフトーンメタルは、キャストのテクスチャーをパネル成形によって表現することで、重量感があり、ローコスト、かつ軽量な多用途のパネルです。
タレットパンチプレスにてシャープな凹凸加工や絞り形状の加工を施すPシリーズと、専用機械と金型によりロールエンボス加工を施すRシリーズをラインアップ。金属内・外装パネルなどに、周囲に調和したパターンを選ぶことができます。

今回ご紹介するのは、2㎜のアルミ板にPシリーズ:KU-P513型を施した外装パネル。12㎜×74㎜の平楕円パターンを横長に配置することで、黒塗装パネルの印象を特徴づけています。

ラフトーンPを施したコーナー部のモックアップ・パネル

ラフトーンPを施したコーナー部のモックアップ・パネル

エンボス・パターンは横86.6㎜ピッチ、縦61.8㎜ピッチで加工。縦ピッチに余裕を持たせることで、横長の直線パターンが際立っています。

エンボスのパターンと凹凸を確認している様子

エンボスのパターンと凹凸を確認している様子

品質確認のため、高所に吊り上げる準備をする様子

品質確認のため、高所に吊り上げる準備をする様子

寸法が図面通りかを確認するのは勿論のこと、外装パネルとしての実際の見た目も確認することで、品質を確保しています。

現場にてパネルの傾きを確認している様子

現場にてパネルの傾きを確認している様子

無目及び外壁として納められたラフトーンメタル

無目及び外壁として納められたラフトーンメタル

横模様の連続は、わずかな傾きでも通りが悪くなるため、施工には細心の注意を払っています。取付いた外壁は、フラットパネルとは趣の異なる印象深いファサードとなりました。

ラフトーンメタルは、フラットパネルにはない風合いや、キャストのコストダウン案などの提案に適しており、デザイナーをはじめとした顧客の選択肢を広げることができます。

「ラフトーンメタル」カタログのダウンロードはこちら

2018年7月27日

メタルワークNEWS

ツイスト(ひねり)加工

ツイスト加工とは、その名の通り、金属の材料をねじること。材料のままでは実現が難しいデザインや優美なフォルムを製作する技術です。KIKUKAWAでは、スチールやステンレス・アルミ・ブロンズに対応しており、対応形状はフラットバー(平板)や丸棒・型材です。

今回は、ツイスト加工が採用された内外装事例をご紹介します。

まずは、外装にツイスト加工が採用された、青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。

鉄とは思えない、風に赤い暖簾が揺れるような柔らかい意匠の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」

鉄とは思えない、風に赤い暖簾が揺れるような柔らかい意匠の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。

ツイスト加工の角度や精度を確認するために、一枚一枚吊るします

ツイスト加工の角度や精度を確認するために、一枚一枚吊るします。

赤い鋼板のスクリーンは、板厚9mmで、幅が300mm、長さが12,000mmにもなり、その数は730本を超え、曲げの種類も220種ほどになります。意匠を長尺鋼板で実現するために、R加工やツイスト加工の実験データを積み重ねました。

この「ねぶたの家 ワ・ラッセ」に関する詳細は、当社の施工事例ページにてご覧いただけます。

青森市文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」についてはこちら
https://www.kikukawa.com/product/nebutanoie-warasse/

次に、内装装飾品としてツイスト加工が採用された事例です。

左側は、異なるピッチにツイスト加工を行うことで、市松模様のようなデザインを実現。右側は、片面だけに仕上げを施すことで、白と銀の色味が斜めに交互にあらわれます。

異なるツイスト加工による雰囲気の違いがわかりやすい内装事例。

異なるツイスト加工による雰囲気の違いがわかりやすい内装事例。

建築界では、デザイン性の高さから手摺や門扉・面格子・壁面装飾・フェンスやルーバーとしても使用されるツイスト加工。ご相談やお困り事、製作可否などありましたら、ぜひお問い合わせください。

2018年7月12日

メタルワークNEWS

既製金物とオーダー金属の組合せ

オーダー金属を主力としているKIKUKAWAですが、既製金物も取り扱っています。それだけではなく、既製品の加工や仕上げ、納め方に工夫を加え、オーダー金属製品と組み合わせることで、付加価値の高い製品とすることもできます。

今回ご紹介するのは、アルミの既成型スパンドレル壁とアルミ厚板で成形されたショーウィンドウ枠で構成された外装ファサード。既存の改修工事のため、寸法納まりが難しいなか、曲面が多用された枠とスパンドレルがきれいに納まり、洗練されたデザインを実現しています。

既製品とは思えない洗練された外装ファサード

総厚23㎜、40㎜ピッチの波型のアルミスパンドレル壁は、アルマイトを均一に仕上げ、取合をきれいに納めることで、価値を高めています。

スパンドレルと枠がきれいに納まっている

スパンドレルと枠がきれいに納まっている

アルミパネルの曲面とコーナーの取合が特徴的

アルミパネルの曲面とコーナーの取合が特徴的

曲面加工や溶接加工をしたうえに、フッ素樹脂塗装を施した10㎜のアルミ厚板。既成スパンドレル壁との目地は6㎜で納めています。

寸法精度を確保しながら溶接されたコーナーR枠

寸法精度を確保しながら溶接されたコーナーR枠

波型形状に対してR切断をしたスパンドレル

波型形状に対してR切断をしたスパンドレル

シビアな納まりであるため、既製品も加工品もKIKUKAWAの金属加工技術により、精度よく製作されています。

既製品に対しても、設計から施工までのKIKUKAWAの技術を加え、さらにオーダーメイド製品と組み合わせて対応できる強みを活かすことで、デザイナーをはじめとした顧客の要望に対応します。

2018年6月27日

メタルワークNEWS

歪みの少ない高強度な真鍮(黄銅)接合技術

上品で優しい金色の輝きを放つ真鍮(黄銅)材は、加工性が高いこともあり、昨今、内装使用での人気が続いています。

KIKUKAWAでは、デザイン性の高い大板や長尺・複雑形状の真鍮製品を高品質で提供する上で要となる、低歪み溶接を行うことが出来ます。

今回ご紹介するのは、市場にある板材のサイズを超えたパンチングの真鍮パネル。仕様は、素材感を活かす真鍮のヘアーラインにクリアー塗装です。

真鍮パンチングの大板パネル製品。接合部は写真下部左から2番目と3番目のパンチングの間。

真鍮パンチングの大板パネル製品。接合は写真下部左から2番目と3番目のパンチングの間を縦に行っています。

今回の顧客要望を満たすために必要なのは、溶接で接合した真鍮の大板。品質確保のためには、溶接やけによる変色が少なく、低歪みで、高強度で接合された板でした。

製品寸法は1604mm x 2140mmですが、市場にある一番大きい板材は1250mm x 3050mmであるため、板材を製作する必要があります。しかし、従来の溶接法(TIG溶接)でパンチングに耐えうる強度を確保するためには、時間をかけて溶接する必要があり、その結果、真鍮材は熱によって変色し、歪んでしまいます。

そこで、KIKUKAWAでは、最新の溶接技術と職人技を融合することで、この課題を克服。

真鍮の1230mm x 2500mmと500mm x 2500mmの板材をつなげ、仕上げた接合部。傷がつかぬよう、白い養生で表面を保護し、溶接する部分だけ露出させます。

真鍮の1230mm x 2500mmと500mm x 2500mmの板材をつなげ、仕上げた接合部。

接合部を黒いマーカーで色付けし、パンチングを施し、強度テストを行ったサンプル。

接合部を黒いマーカーで色付けし、パンチングを施し、強度テストを行ったサンプル。

組み立て前の大板真鍮パンチングパネル。

組み立て前の大板真鍮パンチングパネル。

つなぎ目のわからない、平滑度も確保した真鍮の大板パンチングを製作しました。

このように、KIKUKAWAでは従来のアーク溶接から最新のレーザー溶接技術など、さまざまな設備と職人技を融合することで、製品用途や形状にあわせた溶接法を選定し、多様化する金属加工のニーズに応えています。

KIKUKAWAのTIG溶接についてはこちら

KIKUKAWAの溶接技術についてはこちら

2018年6月12日

メタルワークNEWS

SUS鏡面 TIG溶接技術

TIG溶接は意匠性の高い金属加工をする上で重要な技術であり、長年受け継がれてきたノウハウと職人技により、最終の仕上げも含め、顧客の要望に応えた意匠と品質を両立した製品をKIKUKAWAは提供します。

今回ご紹介するのは、鏡面ステンレスの平板の輪を立体的かつ複雑に組み合わせたモニュメント。8種類の輪が外形1mの球状の中に納まっていて、溶接で組み上げられたことを感じさせない、きれいな仕上がりとなっています。

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空間をひきたたせるSUSモニュメント

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溶接を施したことを感じさせないステンレス鏡面仕上げ

水平方向に配置された3㎜の板で製作されたリングを、6㎜の板で製作された垂直方向のリング状の外枠が固定しています。各ジョイントをTIG溶接で接合されたモニュメントは、見る角度により様々な表情をみせています。

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ジョイントをTIG溶接している様子

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入り組んだ箇所を職人技で対応

ジョイントごとに条件の違う固定箇所を、確かなTIG溶接技術で接合しています。全方位が化粧面であるため、溶け込み・ビート・ひずみ・溶接焼けなどの状況を細かく把握しながら、溶接しています。

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複雑なジョイント部。この後きれい仕上げられる

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外枠リングのジョイント溶接部(左:溶接直後、右:仕上げ後)

必要に応じた強度を確保した溶接を施しています。特に強度を必要とする外枠リングのジョイント部は、しっかりTIG溶接した後にも関わらず、きれいに仕上げられています。

KIKUKAWAでは、様々な溶接技術を保有しています。ファイバーレーザー溶接やFSWなどの先端技術から、職人技を必要とするTIG溶接まで、そのときに最適な工法を選択することで、お客様の要望に合わせた金属製品を製作します。

KIKUKAWAのテクノロジー-ファイバーレーザー溶接はこちら
KIKUKAWAのテクノロジー-FSW(摩擦撹拌接合)はこちら

2018年5月28日

メタルワークNEWS

変色のない真鍮(黄銅)接合技術

KIKUKAWAでは、真鍮(黄銅)接合を変色なく行うことが出来ます。

これまで当社では、従来手法を研鑽することで、変色を少なくした溶接を行ってきました。
今回ご紹介する新手法を適用することで、今までは難しかった真鍮の大型パネルや型材接合を変色なく行うことが出来ます。

左が新手法、右がTIG溶接で接合した真鍮のサンプル。双方中心で接合していますが、画像の通り、新手法では変色が確認できず、TIGでは黄色やピンクに変色しています。

左が新手法、右がTIG溶接で接合した真鍮のサンプル。双方中心で接合していますが、画像の通り、新手法では変色が確認できず、TIGでは黄色やピンクに変色しています。

真鍮は、新品では金色、時と共に褐色へ変化する色調を楽しめる高級感のある材質として、古くから手摺やドア・ハンドル・蛇口・看板といった金物使用に人気があります。

キャスト(鋳物)や押出・切削加工では仕上げ品質やコスト・納期が合わないこともあり、大型製品での使用は一般的ではありませんでした。

また、溶接では変色してしまう真鍮を加工するために、従来は「ロウ付け」で接合を行っていました。「ロウ付け」とは、母材より低温度で溶ける合金を接着剤のように使い、接合する技術です。
真鍮の笠木や手摺・金文字看板といった製品など、通常の溶接(TIG溶接など)ほど強度を必要としない製品の製作に使われていました。

今回ご紹介した新手法を活用することで、今までは難しかった大型製品や素地を活かした意匠・母材色に左右される硫化イブシのような仕上げにも対応することができます。

真鍮の接合片や接合試験、製作可否についても、お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

2018年5月8日

メタルワークNEWS

特注デザインルーバー

KIKUKAWAでは、意匠性の高い特注ルーバーを、材質や量に関わらず対応。デザイナーの要求するディテールに応えるとともに、金属建材としての強度・品質を保証して提供します。

今回ご紹介するのは、アルミのフラットバーとステンレスの丸パイプを立体的に組み合わせたデザインルーバー。細長い金属板を編み込んだ、エレガントなファサードを実現しています。

 

エントランスの顔となるデザインルーバー

エントランスの顔となるデザインルーバー

金属を編み込んだ立体的なディテール

金属を編み込んだ立体的なディテール

巾70㎜のアルミ・フラットバーと、φ50㎜のステンレス・丸パイプを工場ユニット製作。1ユニットあたり、高さ4m、幅1m前後のルーバーは、取付後に一体感が出るように、ジョイントが工夫されています。

 

精度よく切断して曲げたフラットバー

精度よく切断して曲げたフラットバー

デザインルーバーの仮組の様子

デザインルーバーの仮組の様子

フラットバーの複数の山谷曲げを正確に行っています。かつ、塗装前に仮組して微調整を行うことにより、精度を確保します。

 

一体感を出すために、細かな部材がある

一体感を出すために、細かな部材がある

最終ユニット形態のデザインルーバー

最終ユニット形態のデザインルーバー

フラットバーの平面及び奥行きの角度を正確に加工・調整することで、パターンが精緻なデザインルーバーを製作することができます。

お客様の要望に合わせてオーダーメイドにて製作するKIKUKAWAでは、既製品では実現できないオリジナル製品を、設計・製作・施工と、きめ細かく対応。ノウハウに基づく提案や技術を発揮することで、今回ご紹介したルーバーのように実現へと導きます。

2018年4月24日

メタルワークNEWS

ステンレス特注波型パネル

KIKUKAWAでは、お客様のご要望にあわせた加工方法を選定しています。
例えば、ステンレスの特注波型パネル。
アルミ押出材では難しい、板幅や板厚・色味・波形状の滑らかさ・パネルの剛性といった要望を叶えるために、一枚一枚、丁寧に機械加工を施しています。

ステンレス特注波型パネルの断面

ステンレス特注波型パネルの断面

ステンレス特注波型パネルの品質検査の一つ、色調検査

上から見た波型パネル。滑らかな波形状が表現されている。

上から見た波型パネル。滑らかな波形状が表現されている。

通常、機械加工を施したパネルは、曲がってしまいます。
KIKUKAWAでは、包括的に製作を管理することで、幅600mm × 長さ3000mmものパネルの波形状の精度と平滑度を確保しています。

今回のステンレス特注波型パネルは、ブロンズ色のスパッタリングと耐指紋性コーティングが施されています。
KIKUKAWAでは、機械加工だけでなく、ステンレスの仕上げにも対応しています。

機械加工のご相談はこちら
https://www.kikukawa.com/contact/mailform/

2018年4月12日

メタルワークNEWS

ファイバーレーザー切断装置

KIKUKAWA所有の「シングルモード・ファイバーレーザー切断装置」は、曲面や3軸(X・Y・Z)方向の切断ができる、三次元形状対応のレーザー切断装置です。図面データに基づき切断するので、精度・効率ともに優れています。
対応材料は、ステンレスやスチールをはじめ、従来のレーザー切断機では不得意であるアルミ合金や銅合金に対しても、3D切断が可能です。

 

SUS丸パイプの端部と穴明け切断加工

SUS丸パイプの端部と穴明け切断加工

SUS丸パイプを長手方向に半分にし、そのまま蓋に利用

SUS丸パイプを長手方向に半分にし、そのまま蓋に利用

丸パイプの長手方向の切断や、曲面部の穴明け加工を精度よく切断。切り口も、きれいに切断されています。
これらの切断や穴開けは、図面データに基づき、連続して行います。

 

シングルモード・ファイバーレーザー切断装置

シングルモード・ファイバーレーザー切断装置

図面データに基づき、ヘッドが自由に動くので、曲面や3軸方向の3D切断を精密に行います。

三次元加工技術全般については、こちらをご参照ください。
KIKUKAWAのテクノロジー-三次元加工技術

2018年3月27日

メタルワークNEWS

3Dマシニング加工法

KIKUKAWAでは一品物や少量生産でも真鍮材の3次元形状製品の加工を行うことが出来ます。
従来工法、たとえば押出材や鋳物の場合は、納期やコストが高くなってしまい、溶接などで部材をつなぎ合わせる場合は、品質の確保が難しくなるという問題がありました。
「マシニング加工」は、それらのデメリットを解消する技術です。3D CADデータを機械に流し込み、高精度な切削加工を行います。
KIKUKAWAでは、幅2,500㎜×長さ3,500㎜×高さ400㎜のアルミや銅合金、ステンレス、木材に対応することが出来ます。

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「マシニング加工」が施されている様子

今回は、真鍮の無垢材を削り出し、少し傾斜のついたR形状の製品を精度良く加工します。総計15個の寸法が若干異なる部位を、溶接に頼ることなく加工することで、美しい流線と端部のつなぎ目精度の確保、そして高品質な仕上げを実現します。

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真鍮の無垢材から削り出した手摺の折り返し部位

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繋ぎ目の精度を確認後、仕上げを施し、美しい鏡面仕上げが完成します。

KIKUKAWAの三次元加工技術についてはこちら
http://www.kikukawa.com/technology/3d-processing/

2018年3月13日

メタルワークNEWS

Rブロンズ・ハニカム接着工法

アルミやステンレスパネルにおいて、ハニカムを裏打ちする従来の工法を、銅及び銅合金(ブロンズ)への適用及び曲面パネルにも対応できるようにしたものが「Rブロンズ・ハニカム接着工法」です。
FSW技術でつないだ幅2mを超える螺旋階段のブロンズ手摺壁をどのように構成するかを検討した結果、開発された「Rブロンズ・ハニカム接着工法」は、パネルの平滑度や剛性を保つことは勿論のこと、R形状を固定するのにも有効です。
この工法により、あまり例のない銅合金へのハニカム接着、曲面パネルへのハニカム接着と2つの要素をノウハウとするに至り、今後のブロンズ製品や曲面パネル(材質を問わず)へのハニカム接着を可能とさせる技術となりました。

 

試作段階で平滑度・剛性・R形状の固定度を確認している様子

試作段階で平滑度・剛性・R形状の固定度を確認している様子

曲面ハニカムパネルを最終アッセンブルしている様子

曲面ハニカムパネルを最終アッセンブルしている様子

「Rブロンズ・ハニカム接着工法」は、様々な課題を解決することで確立されました。その結果、品質性能と寸法精度の両方を担保した良品が製作されています。

 

Rブロンズ・ハニカムパネルの接着強度を確認している様子

Rブロンズ・ハニカムパネルの接着強度を確認している様子

Rブロンズ・ハニカムパネルの寸法を確認している様子

Rブロンズ・ハニカムパネルの寸法を確認している様子

品質は各工程の治具や作り込みで担保していますが、接着強度や寸法精度は最終的に定められた方法で検査して出荷されます。特に、接着品質は専用の機器にて計測し合否判定をします。

 

曲面ハニカムブロンズパネルの完成品の様子

曲面ハニカムブロンズパネルの完成品の様子

螺旋階段手摺壁ブロンズパネルの取付の様子

螺旋階段手摺壁ブロンズパネルの取付の様子

微妙に1枚1枚の形状が違う上に量があっても、品質とともに納期もきちんと管理しました。また、精度の良さと取付方法や取付治具を要望に応じて提案し、スムーズな施工を実現しています。

「Rブロンズ・ハニカム接着工法」を開発するきっかけとなったプロジェクトである、ロンドンの「ブルームバーグ新欧州本社屋」の螺旋階段工事につきましては、こちらをご参照ください。
施工事例「Bloomberg European headquarters(ランプ:螺旋階段工事)」

 

2018年2月27日

メタルワークNEWS

テンション曲げ工法

コルゲート製品などの複雑な形状をR加工する場合、従来の工法ですと形状の保持が困難です。そこで、断面ごとにパーツを製作して溶接で納めるのが一般的ですが、品質・納期・コストのどれをとっても負担がかかります。
テンション曲げ工法は、それらのデメリットを解決するものです。機械加工にて製品形状にした後にR加工を施すため、溶接をする必要がなくなります。

様々なR加工をしたコルゲートルーバー

様々なR加工をしたコルゲートルーバー

R加工を施したルーバーの端部

R加工を施したルーバーの端部

コルゲート形状の部材を、凹凸含めて様々なRに加工しています。立ち上りのパンチングが、さらにR加工に影響を与えましたが、精度よく加工しています。

 

R加工製品のジョイントの様子

R加工製品のジョイントの様子

部材同士の繋ぎ目を確認しています。R曲げの場合、端部の精度の保持が大変ですが、きれいに納めています。凹凸それぞれのR加工ルーバーをジョイントすることで、美しい流線を描いています。

 

同一R加工製品を重ねた様子

同一R加工製品を重ねた様子

縦の同列は、同じR形状が重なります。同一R加工にズレはなく、きれいな面を形成してます。

 

R加工されたコルゲートルーバーの取り付いた様子1

R加工されたコルゲートルーバーの取り付いた様子1

R加工されたコルゲートルーバーの取り付いた様子2

R加工されたコルゲートルーバーの取り付いた様子2

自由曲線の外観に沿って、コルゲートルーバーが滑らかに取り付いています。

こちらのプロジェクトは、ロンドンの「ブルームバーグ新欧州本社屋」です。
詳細につきましては、こちらをご参照ください。
施工事例「Bloomberg European headquarters(低層ブロンズ工事)」