2020年7月7日
アルミ・キャストでつくる宗教建築
KIKUKAWAでは板金加工のほか、ご要望に合わせ、キャスト(鋳物)を使った金属工事のご提案もおこなっています。
溶かした金属を鋳型に流し込むことで成型するキャストは、板金では加工難度の高い複雑なデザインのものや、数量の多い部品などに適しています。
KIKUKAWAのノウハウと協力会社との連携によって、材質・最終仕上げも含めた様々なご要望のキャスト(鋳物)製品に対応いたします。
今回ご紹介するのは、2015年に参画した、東京都港区のS寺の庫裡※外装工事。蓮の花が連なるアルミ・キャスト壁を製作・施工しました。
仏教と関連の深い蓮の花を用いたデザインが、寺院らしい重厚な雰囲気を作り出しています。
約36㎡の化粧レリーフ壁は、350mm四方の蓮の花が並んだアルミ・キャストを用いて製作。縦と横に3つずつ、計9つの蓮の花が並んだキャストを基準とし、使用部分や裏表を変えた6パターンを組み合わせることで、花の向きが様々に異なる複雑なデザインを実現しました。フッ素樹脂焼付塗装を施して仕上げています。
キャストで蓮の花の端部などのシャープな箇所を表現するには難しさがありましたが、協力会社との調整を重ねました。また、透明感と強度を確保する納まりにもKIKUKAWAのノウハウが生かされています。
施工前には工場にて仮組を行い、ボルトの位置合わせやゆがみの検査等を行っています。
施工後、蓮の花のレリーフをお客様に気に入っていただけたことで、追加工事として車庫奥の壁面と裏口の柵にも同様のアルミ・キャストを採用していただきました。
今回ご紹介した事例以外にも、寺院や教会といった宗教建築に携わってきた実績があります。KIKUKAWAでは、キャストを用いた宗教建築の金属工事はもちろんのこと、お客様のご要望やコストに合わせた材料・加工方法でご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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※庫裡(くり):寺院の中で、住職や家族が住んだり、食事を調えたりする場所。