2019年7月9日
ハードPHL+アルマイト仕上げの外装アルミパネル
従来、アルミ製品にアルマイト(陽極酸化被膜)を施す場合、被膜の密着を良くするための前処理として、エッチング液による溶解で脱脂処理を行います。このため、アルマイトはアルミの素材感を表現できる被膜処理にも関わらず、 化粧研磨が目立たなくなってしまうため、この2つの組み合わせは不向きとされてきました 。
KIKUKAWAでは、長年培ったアルマイト製品に対する色合わせ技術に代表されるノウハウを活かし、諸問題を解決することで、「ハードPHL(バイブレーション)+陽極酸化複合被膜」仕上げを開発。シルバー色を始め、シャンパンゴールド・ブラウン・ブラックをラインアップしています。
今回ご紹介するのは、3㎜のアルミ板に「ハードPHL+アルマイト+艶消し電着クリアー」を施した外装カットパネル。二次電解着色のみのマットな均一感と違い、ハードPHLの研磨目があることで落ち着きのあるシックさを演出し、そこに陽があたると、ステンレスとは違った淡い煌めきを演出します。
フロントの外装パネルは、縦長パネルW525~625㎜×H2400㎜~3085㎜と横長パネルW1435~2280㎜×H845㎜~1415㎜で構成。15㎜の目地をきれいに通した、すっきりとした納まりとなっています。
同プロジェクトのエントランスでは、木目調の粘着剤付き不燃認定化粧フィルム貼りのアルミパネルも施工。全体でW5855㎜×H3000㎜の外壁パネルにより、建物のサイン的役割を担っています。
「ハードPHL(バイブレーション)+陽極酸化複合被膜」以外にも、ハードHLやKIKUKAWAオリジナルの仕上げの上にアルマイトを施したものなどをラインアップ。それ以外にもご要望などありましたら、オーダー金属建材の会社ならではの提案や開発などの対応をしますので、ぜひご相談ください。