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2020年8月25日

メタルワークNEWS

ピロティをデザインするアルミパネル

ビルなどにおけるピロティ*の軒天井や柱型を覆う化粧材は、金属をはじめ様々な建材が使用されます。その中でも軽量なアルミパネルは多様な仕上げを選択できるため、意匠への採用に適しています。
KIKUKAWAはこれら建物を特徴づける空間を、美観と性能を両立する品質を担保する設計、徹底した品質管理を行う製造、そして正確な取付を行う施工と、ワンストップソリューションにて、ご要望にお応えします。

*ピロティ:主に建築物の1FLにおいて、構造体を兼ねる柱をそのまま利用して、外部空間を形成する建築形式。フランス語で「杭」を意味する。

「Otemachi One」の三井物産ビル(左)とOtemachi Oneタワー(右):低層部をメインに金属工事に参画している
「Otemachi One」の三井物産ビル(左)とOtemachi Oneタワー(右)
低層部をメインに金属工事に参画しています

今回ご紹介するのは、東京大手町に2020年2月に竣工した大規模複合施設「Otemachi One」の内、「Otemachi Oneタワー」の車寄せピロティのアルミパネル工事。規模の大きさと開けた空間を演出するアルミパネルの割付は、比較的大きなものとなっており、それだけにパネルの平滑度や目地の通りなど、品質管理を徹底する必要がありました。

「Otemachi Oneタワー」車寄せピロティのアルミ軒天井パネル
「Otemachi Oneタワー」車寄せピロティのアルミ軒天井パネル

約1300㎡の軒天井アルミパネルは、板厚2.5㎜×1300㎜×3600㎜を基準とする曲げ加工パネル。グレー系のフッ素樹脂焼付塗装を施しています。目地はW15㎜×H50㎜の深さのある空目地で、シャープさを表出しています。

「Otemachi Oneタワー」車寄せピロティのアルミ製柱型カットパネル
「Otemachi Oneタワー」車寄せピロティのアルミ製柱型カットパネル

幅1.7m、高さが10mある11本の角柱は、板厚3㎜のカットパネル。 面ごとに、W860㎜×H3500㎜の6分割で構成しています。仕上げはブラック系のフッ素樹脂焼付塗装を施しており、天井とのコントラストと共に重厚感を醸成しています。

アルミ軒天井パネル(左)とアルミ柱型パネル(右)の検査の様子
アルミ軒天井パネル(左)とアルミ柱型パネル(右)の検査の様子

軒天パネルの検査では、吊りあげて見上げた様子で確認。2枚のパネルを組み合わせ、目地の確認も合わせて行っています。柱型パネルの検査では、同じく2枚のパネルを組み合わせ、水平目線による平滑度の確認及び色調検査などを行いました。

「Otemachi Oneタワー」エントランスロビーのアルミ製柱型カットパネル
「Otemachi Oneタワー」エントランスロビーのアルミ製柱型カットパネル

エントランスロビーの幅1.4m、高さが10mある14本の角柱も、板厚3㎜のカットパネル。 ブラック系のアクリル樹脂焼付塗装を施しています。こちらは、一面をW1400㎜×H3200㎜の3分割で構成していて、スケール感がさらに際立ったものになっています。

エントランスロビー風除室の天井・幕板・屋根パネルもKIKUKAWA製
エントランスロビー風除室の天井・幕板・屋根パネルもKIKUKAWA製

本プロジェクトは、「三井物産ビル」も含め、様々な金属工事に参画しています。このように、お客様の品質要求を満たした上で、総合的に空間をまとめるプロジェクトをお手伝いすることも、KIKUKAWAの強みの一つです。お困りのことなどありましたら、是非ご相談ください。