
ヴィラ内装の螺旋階段(写真左奥)と煙突カバー(写真中央)を製作
槌目加工+ブロンズ色カラークリア塗装仕上げの螺旋階段
薪ストーブを囲む団らんに華を添えるブロンズ製煙突カバー
●ヴィラ内装の金属工事に参画
世界的に有名なスキーリゾートとして知られる北海道・ニセコエリア。KIKUKAWAは、一棟貸しの温泉付きヴィラでプライベートな時間を過ごせる宿泊施設「Aki Niseko」の内装金属工事に参画しました。内装デザインの大きなポイントとなる、槌目仕上げの螺旋階段と煙突カバーを施工しています。
●高難度の槌目仕上げ螺旋階段
ヴィラの1~4階までの各階を繋ぐ螺旋階段は、高さ1.1mの手摺壁をアルミの槌目加工仕上げで製作。ブロンズ色のカラークリア塗装を施し、木目調の内装と調和する温かみのある空間を創り上げています。

▲設計には3D-CADを活用
ねじれながらカーブを描く螺旋階段に加えて、槌目加工が広範囲に採用されていることでとりわけ難易度の高かった今回の手摺壁。槌目模様の美しさを維持しながら螺旋形状を実現していく工程は過去にないほどの難しさとなりましたが、金属加工を熟知した職人による繊細な技術で完成させています。
●槌目仕上げのブロンズ製煙突カバー
ヴィラ3階のメインリビングに設置された円形の薪ストーブでは、直径1m、円錐台形状の煙突カバーを製作。こちらは銅板に槌目+ミガキ加工+クリア塗装を施し、銅のもつ鮮やかな色味と輝きを引き出しています。煙突本体や天井といった取り合う他工事との調整も行いながら、室内を彩る存在感のある製品を納めました。
●宿泊客を日本の金属加工技術でおもてなし
伝統的な槌目仕上げを用いたオーダー装飾建材でラグジュアリーな雰囲気を演出した本プロジェクト。難易度の高い設計イメージをどうすれば形にできるか、過去の経験やノウハウを踏まえてご提案し、粘り強く製作に取り組みました。世界中からやってくる宿泊客を日本の高度な金属加工技術でおもてなしする、そんな空間に仕上がりました。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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螺旋階段 手摺壁 |
アルミ | 槌目加工 +カラークリア塗装 |
煙突カバー | 銅 | 槌目加工+ミガキ +クリア塗装 |
建物名称 | Aki Niseko Villa 1 |
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施主 | 卓越国際株式会社 プロジェクトマネージャー:H2 Group 株式会社 |
設計 | 株式会社 Land Architects XCS Group(内装設計) |
施工 | 株式会社中山組 |
竣工 | 2025年 |
建設地 | 北海道虻田郡倶知安町 |