香港の超高層ビル「The Henderson」の螺旋階段パネルを製作
1枚ごとに曲面形状が異なる三次元のステンレスパネルで構成された螺旋階段
接続デッキのうねったパネルや丸柱パネルにも加工技術がつまっている
●香港超高層ビルに隣接するアートな螺旋階段
ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)が設計を手掛ける香港の超高層ビル「The Henderson」。KIKUKAWAは高架型歩行者専用通路のステンレス外装パネルの製作を担当しましたが、ビル竣工後の追加工事として、歩行者通路に繋がる螺旋階段のパネルも手掛けています。
ビルと同じくZHAが設計した彫刻庭園「The Henderson Art Garden」へと下りていく螺旋階段。ビルのデザインコンセプトを反映するように優雅な曲線を描き、まさに1つのアート作品として存在感を放っています。この意匠を形にするべく三次元加工技術を駆使して製作にあたりました。
●螺旋を構成する高難度三次元パネル

▲製作中の三次元パネル
パネル仕様は歩行者通路と同様ステンレスのPHL(バイブレーション)仕上げ。さらに今回は螺旋階段ということで、総数200枚ほどのパネルのうち8割近くが三次元形状のパネル製作となりました。隣り合うパネル同士で曲面が違和感なく連続するように、高い精度でなめらかな螺旋形状を実現しています。
中でも、「鞍型(くらがた)」(馬の鞍のように、縦方向に凸・横方向に凹となっている形。双曲放物面とも。)になっている螺旋の内側のパネルや、うねるような形状の通路との接続箇所のパネルについては特に加工難易度が高く、技術力が求められました。
●パネル高品質化・短納期対応を実現
製作期間わずか半年と、高難度の海外工事としてはかなりの短納期対応となった本プロジェクト。なおかつ、歩行者通路の外装に比べて利用者の目線により近いところに取り付く螺旋階段のパネルは、さらに高品質なグレードで納める必要がありました。そこで、納期短縮と品質向上を見込める新たなパネル成型工法を採用。前回工事で蓄積したデータや経験も活かすことで、スムーズに製作を進めることができました。
●美しい正円で納める丸柱パネル
接続デッキ下の直径1.5mの丸柱パネルについても当社で製作を担当。円周5分割×高さ3分割の計15枚のR曲げパネルで構成しています。丸柱は一般的に分割数が多くなればなるほど正円に近づけるのが難しくなると言われている中で、円周5分割かつ等分でない今回のパネル割付は困難が予想されましたが、丸柱パネル製作の豊富な経験とノウハウをもとに美しく納めました。
●お客様から厚い信頼をいただくKIKUKAWAクオリティ
追加での受注となった今回の螺旋階段工事は、前回工事での品質と対応力が決め手となり当社にお任せいただいたものです。クライアントご担当者様は「実績のあるKIKUKAWA製品を今回もぜひ採用したいと上層部に掛け合った」とお話してくださいました。このようなお客様の信頼と期待に応えるだけでなく、それを上回る付加価値をご提供するべく、さらなる高品質化・短納期対応に尽力しました。設計者様はじめ現場関係者の皆様に非常にご満足いただく結果につながっています。
前回工事「The Henderson 歩行者専用通路」についてはこちら
| 品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
|---|---|---|
| 螺旋階段・デッキ 外装パネル |
ステンレス | PHL(バイブレーション) 三次元加工 |
| 丸柱パネル | ステンレス | PHL(バイブレーション) |
| 建物名称 | The Henderson 螺旋階段 |
|---|---|
| 施主 | Henderson Land Group |
| 設計 | Zaha Hadid Architects |
| 施工 | PMB Cyberwall Ltd. |
| 竣工 | 2026年 |
| 建設地 | 香港 |

