METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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KIKUKAWAのテクノロジー

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金属製柱型パネル・カバー

成田空港柱型

成田空港のφ2250㎜×H10400㎜のステンレス丸柱。鏡面をベースとしたエッチング加工を施している。

柱は建物を構成する上で、必要不可欠な部材です。S造(鉄骨造)・RC造(鉄筋コンクリート造)・SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)などの場合、鉄骨やコンクリート面に対して塗装するだけの場合もありますが、基本的には意匠上、化粧材で覆うことになります。その結果、柱パネルやカバーの多くは、デザイン的にも極めて特徴的な部位となります。
その中で、加工性に優れ、材質や仕上げの種類の多い金属は、柱パネルの形状も含めたデザインの選択肢が多い化粧材です。KIKUKAWAは、長年の経験に基づくノウハウと開発力、8mベンダーなどの最新設備の保有などを総合した技術力により、QCD(品質・コスト・納期)に適う納まりの提案及び製作をします。また、6mを超える一本物の柱型や3㎜の細目地仕様など、お客様からの高付加価値の要望などにもワンストップで対応しています。

主な特長・長尺対応:高さ方向に対して一本物の柱を実現
・広幅対応:断面方向に対してパネル分割減
・細目地仕様
・基本的な角柱や丸柱から、異形・楕円形や角錐・円錐にも対応可能
・柱頭や根巻き・巾木、目地部に装飾を施すなどの飾り柱パネル
・曲げパネル・カットパネル・形材(スパンドレル)・鋳物(キャスト)
・あらゆる金属と仕上げの組合せ
など
機械・設備・8mベンダー(長尺対応)
・FSW装置(広幅対応)
対応可能素材アルミ・ステンレス・鉄・銅合金など、金属全般
種類1.フルオーダー対応
-お客様のご要望に、ワン・ストップ・ソリューションで対応します。
2.セミオーダー対応
-KCT02:丸柱パネル(納まりを標準化した規格品)
対応サイズ【フルオーダー】
板厚:1.5㎜~6.0㎜
最大サイズ:W2000㎜×L8000㎜
※上記を超える寸法は要相談
【KCT02:丸柱パネル】
材質・板厚:ステンレス1.0㎜
仕上:HL・PHL・BA・シルキーブラスト
基準外寸:φ450㎜・φ600㎜・φ750㎜・φ900㎜
最大高さ:H=4000㎜
備考材質や仕上げの種類などにより、それぞれに制約があります。
ご検討の際は、事前にご相談ください。

社寺建築の迫力あるφ1800㎜×H18400㎜のブロンズ丸柱(根巻きはブロンズキャスト)。HL+硫化イブシを施している。

金属製の柱型パネル・カバーの役割と優位性

低層の外部周りや内外の吹抜け、エントランスや大空間のロビーや通路などの、不特定多数の人の目に触れる柱型パネルやカバーは、空間的なデザインに大きな影響を与えます。それは、建物全体のフォルムの印象や、エントランスなどの建物の顔としてのイメージを決定づけると言っても過言ではありません。
そのため、金属製の柱型パネルやカバーは、強度や耐候性、耐火性能などの機能面はもとより、他材と比較して表面仕上げの自由度や高級感を醸成できるため、これらの部位に多く採用される傾向があります。
また、加工性にも優れる金属パネルの場合、1本の柱型のカバーが内外パネルに分かれるなどの取合や納まりが複雑になっても、その難易度は他材と比較して低減されます。その加工性は、形状デザインにおいても選択肢を広げ、基本的な角柱や丸柱はもちろんのこと、多角形や凹凸型の異形、楕円形などの自由曲線断面、さらに角錐や円錐状にも加工できる可能性があります。

金属製の柱型パネル・カバーにおけるKIKUKAWAの強み

上記の形状をはじめとしたお客様のご要望に応えるため、設計・製造・施工と一貫した体制による総合力と、長年の経験によるノウハウと技術力を基本に、仕上げも含めた多種多様な金属製の柱型パネルにKIKUKAWAは対応します。
機能性と意匠性を両立した顧客要求に沿った提案力・設計力、それを精度良く加工する加工技術・仕上技術、そして図面通り綺麗に納める施工力。これらワン・ストップ・ソリューションによる対応が、独立しているが故に僅かな誤差でも美しさを損なってしまう細目地や飾り柱、特殊な断面形状などにおいても実現することができます。
さらにKIKUKAWAは、近年のシームレスを好む傾向やパネルの大型化にも対応。保有する8mベンダーやFSW装置などの最新設備を駆使することで、層間を1枚パネルで繋ぐことのできる6mを超える一本物の長尺柱型パネルや、断面のパネル割りを極力最小に抑えることのできる広幅柱型パネルを納めることができます。

KIKUKAWAのテクノロジー – 8mベンダーのページはこちら
KIKUKAWAのテクノロジー – FSW(摩擦撹拌接合)のページはこちら

セミオーダー対応:KCT02「丸柱パネル」

KIKUKAWAは「丸柱パネル」を、『セミオーダー化による検討期間や製作期間・コストの低減を実現しつつ独自性のある意匠性を確保した金属建材』をブランドコンセプトとした「Kikukawa City Texture/キクカワ・シティ・テクスチャー」(KCT)シリーズの第二弾として販売しています。
従来のオーダー金属製品製作で培ったノウハウを活かし、選定した製品を一部規格品化あるいは標準化することでコストを低減。高級感のあるステンレス材を高さ4mまでなら一本物で納める規格とすることで、グレードの高さも確保しています。

【KCT02丸柱パネル概要】

対応材質:ステンレス1.0㎜
仕上:HL・PHL・BA・シルキーブラスト
基準外寸:φ450㎜・φ600㎜・φ750㎜・φ900㎜
最大高さ:H=4000㎜
※HLとPHL仕上げの場合、目地部は角出し曲げも可能
※標準販売形態は、化粧パネル・取付用引掛け金物・HL巾木の3点セットの製品売り

★特許第6978052号「丸柱構造」

発明の効果:最も簡単な構造及び構成にて係止部とフック部とを形成することができる

●KCT02「丸柱パネル」の特徴

・オーダー注文のみだった丸柱パネルを標準品としてラインアップ
・従来より短納期かつ安価での提供を実現
・4種類の柱径と4種類の表面仕上に対応
・建物のグレードをアップするステンレスのメタリックな質感
・表面にビスやボルトなどの突起物がない納まり
・柱の高さは4mまでの長尺対応

-詳細は下記をご参照ください
標準建材「KCTシリーズ」 – KCT02:丸柱パネル

KIKUKAWAのテクノロジー – シルキーブラスト仕上げのページはこちら

■KIKUKAWAの金属製柱型パネルの事例

細目地で実現した6mを超えるアルミ丸柱パネル

「大手町プレイス」の低層部の外周を囲う丸柱パネルは、70列以上の約6500㎡。3.0㎜のアルミ合金板をカットパネルにて製作し、耐候性を確保するため、シルバーメタリック色の高温フッ素樹脂焼付塗装を施しています。基準がφ1850㎜の丸柱パネルは4分割のディテール。基準幅1450㎜の弧を描くパネル間は6㎜の細目地で納めています。

プロダクト施工事例 – 大手町プレイスのページはこちら

長尺8mの八角形ステンレス柱パネル

イギリス・ロンドンの「アガ・カーン・センター」のステンレス柱パネルは、対角が920㎜の正八角形。パネルは、厚み3.0㎜、サイズが352㎜×8mのSUS316材8枚で構成し、角を5㎜の細目地で納めました。仕上げは、落ち着きのある高級感を与えるシルキーブラストを採用しています。

プロダクト施工事例 – Aga Khan Centreのページはこちら

低層部を囲う凹形状のアルミ柱型パネル

「住友不動産御成門タワー」の凹形状のアルミ柱型パネルは、3.0㎜のカットパネルで構成。粗いメタリック調のフッ素樹脂焼付塗装を施しています。メインのエントランス前の2本の柱型は、1800㎜×2300㎜で、高さは26.5m。割付もH4400㎜前後で、どっしりとしています。

プロダクト施工事例 – 住友不動産御成門タワーのページはこちら

高品質を確保したステンレスHLの丸柱パネル

「エイベックスビル」のピロティの顔ともいえる3本のステンレス丸柱は、3㎜のカットパネル仕様で、サイズはφ1500㎜×高さ9m。一般的にステンレスは光沢度が高いため、スタッド痕が化粧面に出やすいなか、職人技を駆使して目立たないように処理しています。

プロダクト施工事例 – エイベックスビルのページはこちら

様々なパーツで構成するステンレス飾り柱パネル

「東京駅丸の内駅舎」の南北ドーム内部の天井まで伸びる、10mを超えるステンレス丸柱は、φ1150㎜を縦に16パーツで分割。弧長322㎜のパネル8枚と、下段は80㎜Rの凸面パネルを、中上段は78㎜Rの凹面パネルを、交互に組み合わせています。水平バンドはSUS製のロストワックス、柱頭パネルはALキャスト製です。

プロダクト施工事例 – 東京駅丸の内駅舎のページはこちら

社寺建築の美に貢献するブロンズ丸柱パネル

「立正佼正会京都教会」の回廊を囲う丸柱をはじめとした内外の全ての丸柱パネルは、銅板(Cu100)2㎜にPHL(バイブレーション)研磨のうえに硫化イブシ仕上げを採用。基準外径がφ800㎜~φ950㎜の丸柱パネルは、外部・内部の取合も多く、複雑な納まりとなっています。

プロダクト施工事例 – 立正佼正会京都教会のページはこちら

ロングサイズを縦横とも目地3㎜で実現したステンレス丸柱パネル

「虎門琴平タワー」のピロティ丸柱パネルは、φ2100㎜×H10500㎜を、風除室のラインを合わせるためH7500+3000㎜で目地割りし、しかも縦横とも3㎜の細目地で実現。仕上げは、ステンレス3㎜にPHL(バイブレーション)研磨のうえに無機系のクリアーを施し、耐候性を高めています。

目地無しジョイント併用で大板割り付けをしたアルミ丸柱パネル

「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」のピロティを支えるアルミ丸柱パネルは、φ3750㎜×H30400㎜。大きな外径に対して目地を減らすため、目地無しジョイントにてパネルユニット化し、W1963㎜の大板で割り付けたような演出をしました。仕上げは、アルミ5㎜にマット系のアルマイトを施しています。

8mパネルを2段重ねた16mのステンレス丸柱パネル

欧米の某IT企業の本社の大空間に林立するステンレス丸柱パネルは、φ826㎜×H16m。高さ方向は8mパネル2段で納め、断面は3分割し、細目地3㎜で納めています。仕上げは、ステンレス3㎜にシルキーブラストを施しています。
また同企業の別店舗では、空間のコーナーに2辺が1370㎜×567㎜の異形菱形の柱型パネルを納めています。仕上げは、ステンレス4㎜の鏡面。鋭角の頂部は2㎜の鏡面板を溶接加工で製作しており、目地は全て3㎜で納めています。

◆◆◆
その他にも画像のような、鏡面+エッチング仕上げの丸柱パネル、櫛形のAL形材でカバーした丸柱、長尺パネルを十字形状に組み合わせた柱型パネルなど、KIKUKAWAは様々なタイプ・仕上げの金属製柱型パネルを納めています。これら、お客様の要望を形にしてきた経験がノウハウとなり技術となっています。

お問い合わせください

上記で取り上げた例以外にも、デザイン・機能面のご要望やお困りのことがありましたら対応いたします。
材質や仕上げの種類などにより、それぞれに制約がありますが、KIKUKAWAはお客様に対して真摯に取り組んでまいります。
金属製の柱型パネル・カバーをご検討・ご採用の際には、ぜひご相談ください。

お問い合わせフォームはこちら


社寺建築の迫力あるφ1800㎜×H18400㎜のブロンズ丸柱(根巻きはブロンズキャスト)。HL+硫化イブシを施している。


オフィスビルを囲うφ1250㎜×H4800㎜のアルミ形材でカバーした丸柱。20㎜ピッチの櫛型形状にメタリックのフッ素焼付塗装を施している。


福井県立図書館の1050㎜角の十字型のステンレス柱パネル。H7400㎜を一本物で納めており、仕上げはPHL+クリアー塗装を施している。


虎門琴平タワーのピロティ丸柱パネル。縦横とも3㎜の細目地で納めており、高さ方向はH7500+3000㎜で目地割している。

「金属製柱型パネル・カバー」が使用されている施工事例