2018年6月27日
歪みの少ない高強度な真鍮(黄銅)接合技術
上品で優しい金色の輝きを放つ真鍮(黄銅)材は、加工性が高いこともあり、昨今、内装使用での人気が続いています。
KIKUKAWAでは、デザイン性の高い大板や長尺・複雑形状の真鍮製品を高品質で提供する上で要となる、低歪み溶接を行うことが出来ます。
今回ご紹介するのは、市場にある板材のサイズを超えたパンチングの真鍮パネル。仕様は、素材感を活かす真鍮のヘアーラインにクリアー塗装です。
今回の顧客要望を満たすために必要なのは、溶接で接合した真鍮の大板。品質確保のためには、溶接やけによる変色が少なく、低歪みで、高強度で接合された板でした。
製品寸法は1604mm x 2140mmですが、市場にある一番大きい板材は1250mm x 3050mmであるため、板材を製作する必要があります。しかし、従来の溶接法(TIG溶接)でパンチングに耐えうる強度を確保するためには、時間をかけて溶接する必要があり、その結果、真鍮材は熱によって変色し、歪んでしまいます。
そこで、KIKUKAWAでは、最新の溶接技術と職人技を融合することで、この課題を克服。
つなぎ目のわからない、平滑度も確保した真鍮の大板パンチングを製作しました。
このように、KIKUKAWAでは従来のアーク溶接から最新のレーザー溶接技術など、さまざまな設備と職人技を融合することで、製品用途や形状にあわせた溶接法を選定し、多様化する金属加工のニーズに応えています。