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プロダクト施工事例

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福田美術館

福田美術館

SUS軒天パネルが伝統的な建築物にとけこむ

細目地と平滑さで格調高さを演出するカフェ棟からのSUS軒天パネル

夜間のステンレパネルと水鏡の対比が美しい美術館棟

建物用途
製品用途
材質
金属加工技術
金属表面仕上

●金属の趣が伝統的な建築物にとけこむ

京都を代表する観光地、嵯峨嵐山の地に2019年10月オープンした「福田美術館」にて、KIKUKAWAはステンレス工事を中心に参画しました。
「福田美術館」は、伝統的な京町家のエッセンスを踏まえつつ、これからの100年のスタンダードとなるような新しい日本建築を志向。軒天パネルを始めとしたKIKUKAWAのステンレス製品は、美観地区に相応しい建物と美術館の趣に金属が持っている特徴がとけこむことで、これらのコンセプトに貢献しています。

●クリアランスのない建物を総合力にて解決

凛とした佇まいを目指して設計された「福田美術館」は、クリアランスのない建物といってよく、設計事務所の細部にわたるディーテールに綿密な拘りがありました。ステンレス工事も例外ではなく、「Never Say No」の精神にて、設計要望を具現化しています。
特に、軒天の斜めパネル工事においては、貼厚50㎜、目地6㎜という精密さが要求される条件のなか、性能と美観を両立する設計をしました。施工においては、屋根鋼板のレベル違いを吸収し正確に取付。設計から施工までの総合力にて、要求品質を満たした製品を納めています。

●角出し曲げにて細目地の美しさを強調

美術館棟320㎡、カフェ棟195㎡の軒天パネルは、勾配屋根庇の跳ね出し寸法が約1.8mの部位で2列、約1.3mの部位で1列にて配置。長手方向は、基準4mで割り付けています。PHL(バイブレーション)を施した2㎜のステンレスパネルは、角出し曲げにて加工し、細目地の美しさをさらに強調。厳しい条件に適した下地システムを考案し、平滑さを保ったパネル面とのコラボレーションは、さりげなさの中にも格調高さが演出されています。

KIKUKAWAのテクノロジー – 板金曲げ技術はこちら

●逃げのない特殊な納まりの対応力

軒天パネルのほかに、内部のステンレス製品も納めています。床のコンクリートの型枠と壁のステンレスパネルのラインをすべて合わせる、ステンレス建具は枠を設けず建具と壁パネルの連続で壁面に見せるようにするなど、内装工事は逃げのない意匠が多くありました。
仕上げ工事の中でも金属工事は最終工程である場合が多くなります。全ての公差を吸収し、逃げのない特殊な納まりでの施工は非常に苦労しましたが、事前検討と培ってきたノウハウを駆使することで、対応することができました。

●信頼を得た対応力と技術力

「福田美術館」は、引合い当初より技術提案と見積りを並行して話を進め、施工会社と一体になり要望に応え続けたプロジェクトです。KIKUKAWAの対応力と技術力は設計事務所からも高い評価を得ることができ、今後に向けても信頼を得ることができました。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
勾配屋根庇
軒天パネル
ステンレス 角出し曲げ加工
PHL
ロビー・風除室・EVホール他
内壁パネル
ステンレス シルキーブラスト
ロビー・風除室・EVホール他
金属製建具
ステンレス シルキーブラスト
フッ素樹脂塗装
建物名称福田美術館
施主合同会社 AYG
設計有限会社 安田アトリエ
施工戸田建設 株式会社
竣工2019年
建設地京都府京都市右京区