オフィス受付の凹凸天井パネルを光輝合金発色にて製作。
四角錐形状のユニットからなる立体天井。三角形の光輝アルミカットパネルで構成。
壁パネルも光輝合金の淡い輝きで高級感を演出。
●オフィス受付の多面体形状の天井パネル
北陸銀行・北海道銀行を傘下とする、ほくほくフィナンシャルグループの新拠点として竣工した「ほくほく札幌ビル」。KIKUKAWAは、5階受付ロビーの天井パネル・壁パネルを施工しました。
北海道産の木材を使用した内装・家具に、北陸地方の地場産業であるアルミ素材を組み合わせ、統合20周年を迎えるグループの融合を体現したいというお客様の想いを形にしました。
天井は、三角形のパネルを立体的に構成した多面体形状。緑が多く、賑わいのある大通公園に面しており、明るい空間とする為、周囲の景色を柔らかく映し込む光輝合金発色仕上げのパネルにて、難易度の高い形状に挑戦しました。
●高精度で製作する多面体形状のパネルユニット
三角形の光輝アルミカットパネル約50枚で構成した凹凸天井は、縦1,300㎜×横3,400㎜×高さ120㎜の四角錐形状を基本の1ユニットとして製作。設計段階から3Dデータを活用し、下地構成や鋭角部のフレ-ム形状といった難しい箇所を中心に「データで計算→試作で検証」の流れを繰り返して、設計と製造の連携プレーで改善を行っています。特に、四角錐の稜線となる下地の位置出しをどのように行うかが製作上の課題となりましたが、会社をまたいで設計・製造・施工の各部署からチエを出し合って方法を検討し、製作精度・施工精度を担保しました。
また、点検扉をパネルとしてデザインに組み込み意匠の良さを最大限発揮したい、という意匠設計の意図を実現するため、点検扉も多面体を構成する1枚の三角形パネルとして違和感の無いディテールを検討し、形にしました。
●光輝合金発色の淡く優しい輝き
今回採用された電解研磨+シルバーアルマイト仕上げの光輝合金パネルは、淡く優しい輝きで、ロビー内の木目調の壁や家具などとも調和しています。天井パネルだけでなく、カウンター横やEVホールの壁パネルにも同じ光輝合金パネルが採用され、ロビー全体が統一感のある空間に仕上がりました。
●チーム力で挑んだ多面体×光輝合金のプロジェクト
多面体形状の納まりと光輝合金発色仕上げを掛け合わせた本プロジェクト。どちらも、KIKUKAWAが強みとする分野です。最終的に仕上がりの美しさを左右する施工方法から逆算して製作方法を考え、さらにそれを設計に反映させる、まさにチーム一丸となってモノづくりに取り組んだ結果、実現させることができました。お客様からもお褒めの言葉をいただいています。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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天井パネル | 光輝アルミ合金 | 光輝合金発色 (電解研磨+ シルバーアルマイト) |
壁パネル | 光輝アルミ合金 | 光輝合金発色 (電解研磨+ シルバーアルマイト) |
建物名称 | ほくほく札幌ビル |
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施主 | 株式会社北陸銀行・株式会社北海道銀行 |
設計 | 株式会社NTTファシリティーズ |
施工 | 株式会社NTTファシリティーズ(協力会社:株式会社中山組) |
竣工 | 2024年 |
建設地 | 北海道札幌市 |