ゴールド色のカラーステンレスが随所に採用されているファサード
円形引分けエンジンドアを中心としたエントランスの様子
夜間の様子:照明によりカラーステンレスの風合いが変化する
●カラーステンレスにてラグジュアリーな空間を演出
1976年創業の北陸地方有数の時計宝飾専門店『ジュエリーパリ』。2020年10月の新店グランドオープンに伴うファサードの金属工事にKIKUKAWAは参画しました。
「福井にラグジュアリーな空間を。」のもと、高級感を演出する建材であるゴールド色のカラーステンレスを採用。エントランスの円形自動ドア枠や、外装のアクセントパネルを施工しました。
●カラーステンレス製品の加工技術
採用された材料及び仕上げは、HL(ヘアライン)ベースにゴールド色の化学発色を施したカラーステンレス。仕上げの制限上、発色された材料から加工する必要があるため、溶接など熱を加えることができないなどの制約がありました。
そのような中、通常、非溶接では製作が不可能な円形の自動扉枠をKIKUKAWAの技術を駆使することで解決。他の部材も含めた先行試作を実施し問題点を洗い出した後、部材構成や納まりを工夫し本製作図に反映させました。それらの工夫も、加工や組付け精度があってのこと。工場と施工現場との綿密な調整など、従来の総合力と合わせて、品質を担保しています。
KIKUKAWAのテクノロジー –カラーステンレスによる金属建材はこちら
●ファサードを特徴づけるカラーステンレス製品
エントランスの円形の風除室を内包した自動扉は、φ1600㎜×H3000㎜。両脇に、W1600㎜+4500㎜のL字スクリーンを備えています。建具枠は、1.5㎜のカラーステンレスを曲げ加工。R幕板の45㎜角のリブも、1.5㎜の加工品です。
およそ40㎡のパネル工事は、同じくカラーステンス1.5㎜の曲げ加工品。外装ファサードとして、笠木、幕板、縦横の見切り、腰壁と各所に配置され、それぞれ微妙な出入りと取合があるなか、きれいに取り付けています。
屋上のH1300㎜の柱型パネル1箇所のみは、通常の鏡面ステンレスにて納めました。
●金属のプロフェショナルとして
本プロジェクトにおいてKIKUKAWAは、金属のプロフェショナルとして、仕様の提案を主導し、設計から施工までの総合力で信頼を頂くことができました。特に、ブロンズかカラーステンレスかを決めるにあたり、それぞれの特性や違いの説明及びコスト比較などを適切に提案。ご承認後も、仕様や製作の難易度が高いなか、決められた工期に影響ないように対応しました。
「全国各地のお客様に対応」を標榜するKIKUKAWAは、今後も様々なご要望に取り組んでまいります。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
---|---|---|
外装パネル 笠木・幕板・腰壁・見切他 |
ステンレス | カラーステンレス (HL+ゴールド) |
エントランス 円形引分けエンジンドア枠 |
ステンレス | カラーステンレス (HL+ゴールド) |
屋上 柱型パネル |
ステンレス | 鏡面 |
建物名称 | ジュエリーパリ |
---|---|
施主 | 株式会社 パリ |
設計 | メゾンデザイン工房 株式会社 |
施工 | 技建工業 株式会社 |
竣工 | 2020年 |
建設地 | 福井県福井市 |