北新地側の金属ファサード及びエントランス:庇及びサインBOXもアルミパネル
アルミカットパネルで構成したゴールド色の立体ファサード
アルミ製のデザインパンチングパネル(左画像)と山形パネル(右画像)
その間のグラファイト塗装を施した縦ボーダーパネルが独特の光沢を演出
●金属感を押し出した高級感のあるファサード
大阪の高級歓楽街である北新地、国道2号線沿いの立地にある創業50年以上の老舗ステーキハウス『STEAK RON』を建て替えた「北新地プレイス」の金属ファサード工事にKIKUKAWAは携わりました。
国道側からと北新地側からの見え方を違うものとするコンセプトのもと、北新地側は金属感を押し出した高級感のあるイメージのデザインを実現しています。
●デザインと予算を両立する提案力
金属で立体的な表現がしたいというデザイナーからのご相談から始まった本プロジェクト。夜間に下からの照明で印象が変わるように、外壁パネルの山形形状は特にこだわられていました。
KIKUKAWAの経験に基づくノウハウを活かし、形状実現の方策や納まりについて提案。仕上げについては、金属光沢が美麗なゴールド色をとのご要望に対し、当初はゴールド染色アルマイトが候補にあがっていました。こちらもアクリル樹脂焼付塗装にて近似色をサンプル製作し採用されることで、デザインと予算を両立することができています。
●立体ファサードの工夫と演出
見附145㎡、ゴールド色の立体ファサードは、アルミ3㎜のカットパネル。約W3060㎜×H820㎜のパネルが頂点で目地をとりながら、奥行き200㎜の山谷を交互に構成しています。空目地(透かし目地)にしたいとの要望のもと、パネル内部に侵入した雨水を排水できるように工夫しました。
立体ファサードを挟む形で、1階から屋上まで(31m)連なる縦ボーダーの外装パネルは、正面440㎜×奥行き1015㎜の同じくアルミ3㎜のカットパネル。鱗片状グラファイト(石墨)を配合した特殊塗料によるブラック系の仕上げは、独特の光沢を演出しています。
●デザインと機能を両立したパンチングパネル
立体ファサードの横、外階段踊場の手摺部には、山形パネルと同色のゴールド色で仕上げたパンチングパネルを設置。1フロアーをアルミ3㎜、W1040㎜×H830㎜のカットパネル4枚にて、斜めに走る模様のパンチングを施しています。裏表とも化粧面となりますが、デザインと機能を計算したパンチング加工(プログラミング)にてバリ方向を調整するなど、品質とコストに加え安全も担保しました。
上記以外にも、パラペット笠木やエントランスの庇パネル及びサインBOXもアルミ建材として納めました。意匠的に建物全体をスマートに見せたいとのご要望のもと、庇の竪樋は、縦ボーダーパネル内部に取り込む事で露出しないように納まりを工夫しています。
●デザイン金属外装の可能性を広げる
繁華街の狭い敷地が故に、パネルの荷揚げや施工に苦労することが多かったですが、品質や工期の面で当初の予定通り工事を完了した「北新地プレイス」。お客様より高品質な外装を表現できたとお褒めの言葉を頂いています。
中小規模の商業ビルなどにおいても、デザイン製の高い金属外装の可能性を広げることができました。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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外装 立体ファサードパネル |
アルミ | アクリル樹脂焼付け塗装 山形パネル:ゴールド色 縦ボーダー:グラファイト塗装 |
階段パンチングパネル | アルミ | アクリル樹脂焼付け塗装 (ゴールド色) |
エントランス庇・サインBOX | アルミ | アクリル樹脂焼付け塗装 |
建物名称 | 北新地プレイス |
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施主 | 株式会社 ロン |
設計 | 株式会社 天藤建築設計事務所 |
施工 | 日本建設 株式会社 |
竣工 | 2020年 |
建設地 | 大阪府大阪市北区 |