METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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プロダクト施工事例

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京都府庁 3号館

京都文化庁 エキスパンドメタル外装

京都府庁3号館5~6階部分の外装をエキスパンドメタルで製作。

上:グレー系メタリック塗装のエキスパンドメタルが映える京都府庁3号館。
下:夜間は室内の明かりが透過し幻想的な雰囲気を演出する。

上:旧京都府警察本部本館(京都府庁4号館)から京都府庁3号館南面を見る。エキスパンドメタルは適度な遮蔽性で日除けルーバーの役割も果たす。
下:左から、旧京都府警察本部本館(京都府庁4号館)と京都府庁3号館。歴史的建造物とも調和するエキスパンドメタル外装。

建物用途
製品用途
材質
金属加工技術
金属表面仕上

●中央省庁の地方移転プロジェクトに外装金属工事で参画

歴史的な文化財が数多く残り、伝統文化が暮らしに根付く町・京都に、文化芸術の振興や普及を担う行政機関、文化庁が移転しました。東京一極集中の是正と地方創生の政策として検討が進められてきた中で、明治以降初めての中央省庁の地方移転です。
文化庁の新庁舎として整備されたのは、京都市内にある「旧京都府警察本部本館」。昭和天皇の即位に際し設計された、近代化を象徴する貴重な建造物です。KIKUKAWAは、移転に伴い旧京都府警察本部本館(京都府庁4号館)の隣に増築された、京都府庁3号館の外装工事に参画しました。

●グレー系メタリック塗装のエキスパンドメタル・ルーバー

板厚3㎜のアルミを使用したエキスパンドメタル(CTKEX-D152/開口率57%)の外装パネル。建物の5~6階部分、外壁や窓ガラスの外側を4面覆っています。仕上げはメタリックグレー色のフッ素樹脂焼付塗装で、周囲の歴史的建造物とも調和するシックな色合いです。
網目形状で適度な遮蔽性があるエキスパンドメタルは、日除けルーバーとしての機能を発揮。向きによって光の遮り方も変わるため、西面は他の面とは異なる向きで取り付けることで西日を効果的に遮れるようにしました。またデザイン的にも、ボリュームのある建物の圧迫感を軽減する、軽やかな外装材となっています。

エキスパンドメタルについて、詳しくはこちら

●数量の多いエキスパンドメタルパネルの製作・施工

エキスパンドメタルの基準パネルサイズは幅890㎜×高さ1,830㎜で、総数は4面合わせて670枚以上。大量製作に対応するため、早いうちから製造部門と協議して作図を進め、なるべく同じサイズのパネルや下地が多くなるように割付を調整しています。搬入や取付についても、効率の良い積込や段取りを事前に検討することで、数量の多い製品でも現場でスムーズに納めることができました。

●KIKUKAWAならではのエキスパンドメタル建材で貢献

本プロジェクトでは、設計と製造、製造と施工といった前後部署間でのコミュニケーションを意識的に取ったことにより、数量のあるパネルの製作・施工を順調に進めることができました。事前のモックアップ製作対応等でも、高評価をいただいています。
今後、日本の文化芸術振興の象徴となっていくであろう建築に、KIKUKAWAならではの立体感のあるエキスパンドメタル建材で貢献ができ、当社にとっても光栄なプロジェクトとなりました。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
エキスパンドメタル外装 アルミ エキスパンドメタル
フッ素樹脂焼付塗装
建物名称京都府庁 3号館
施主京都府
設計株式会社日本設計
施工清水建設株式会社
竣工2022年
建設地京都府京都市上京区