METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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プロダクト施工事例

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住友不動産御成門タワー

住友不動産御成門タワー

中高層は三角形のアルミ庇が、低層は柱パネルが特徴的な高層ビル

柱パネル及びエントランス庇など全てアルミパネル、地下鉄入口にも使われている

長尺パネルにて割付している車寄せ庇と丸柱パネル

●建物を特徴づける金属製品の全てに参画

都営地下鉄三田線「御成門」駅上の御成門交差点の角地、芝公園に隣接する「住友不動産御成門タワー」の金属工事にKIKUKAWAは参画しました。
外部・内部とも、アルミパネル工事を中心に多くの金属工事を担当し、その種類は30項目にも及びました。特に、中高層の庇や低層の柱パネル、出入口周りのパネルやエントランスホールの天井パネルなど、建物を特徴づける金属製品は、全てKIKUKAWAの手によるものです。

●顧客要求を実現するための管理・技術・対応力

外装材決定プロセスにおいては、多数のサンプルを作成し、それぞれの耐候性、加工性、メンテナンス性などを多岐に渡り検証を重ねて仕様を決定しています。
塗装仕上の種類は、同系統の色調が多いにも関わらず、色の濃淡、メタリックの量、塗料材の種類などの違いにより約20通りにも及びました。多項目で施工時期が重なることが多い中、しっかりとした色調管理を行いました。
パネルの割付においては、デザイン要求を実現すべく、通常材より大きい材料を使用する場面も多くありましたが、広幅・長尺パネル加工におけるノウハウを活かした対応をしています。

●各階の三角形のアルミ庇

免震層より上階の19箇所、中高層の各階の三角形の庇は、ビルの入隅に接続する大庇とコーナーを延長するように接続する小庇の2種類。2.5㎜のアルミパネルで構成されていて、仕上は3種類のメタリック系フッ素樹脂焼付塗装を使い分けて施しています。
大庇の長辺は8.8m、小庇の長辺は5.1mで、三角形のため全て役物形状のなか、最大パネルは1330㎜×4900㎜となっています。

●低層部を囲うアルミ柱型パネル

大通りに面する低層部の2面は、アルミの柱型パネルで囲われています。正面からみると凹形状のアルミ柱型は、3.0㎜のカットパネルで構成。粗いメタリック調のフッ素樹脂焼付塗装を施しています。
基準の柱型は1100㎜×2050㎜、18mで6本あり、高さ方向は3200㎜から3800㎜で割り付けています。メインのエントランス前の2本の柱型は、一回り大きい1800㎜×2300㎜で、高さは26.5m。割付も4400㎜前後で、どっしりとしていて、建物を特徴づけるものとなっています。

KIKUKAWAの柱型パネル技術について、詳しくはこちら

●建物の入口の顔となる金属工事

メインのエントランス庇は、アルミパネルで構成していて、屋根は2.0㎜の曲げ加工、軒天は3.0㎜のカットパネルで、H500㎜前後の厚み6.0㎜のボーダーが廻っています。
車寄せ庇の仕様もエントランス庇と同様ですが、ボーダーのセンターはアクセントとして櫛形のスパンドレルを採用。そのボーダーは斜めに走っているため、先端のパネルは全て役物となっていて、基準部もW670㎜×L5500㎜と長いパネルとなっています。
また、車寄せに付随する丸柱パネルはアルミ3.0㎜のカットパネル。φ1200㎜を3枚割りとして、高さ4500㎜は1本もので納めています。

●どこから見てもKIKUKAWAの金属製品

「住友不動産御成門タワー」では上記以外でも、外部では屋上アルミ笠木、東面を2FLから屋上まで連なるメンテナンススペースの柱パネルや低層外周の軒天パネルを、内部はエントランスホールの天井アルミパネルをはじめとした全ての製作金物を、そして御成門駅接続の出入口や通路のパネル工事など、広範囲にわたって携わりました。
建物の四周どこから見ても、KIKUKAWAの様々な金属製品がある大型プロジェクトとなっています。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
中高層階 大庇・小庇 アルミ フッ素樹脂焼付塗装
(メタリック)
外部柱型 アルミ フッ素樹脂焼付塗装
(メタリック)
エントランス及び車寄せ庇他 アルミ フッ素樹脂焼付塗装
(メタリック)
建物名称住友不動産御成門タワー
施主住友不動産 株式会社
設計株式会社 日建設計
施工三井住友建設 株式会社
竣工2018年
建設地東京都港区