リーテックビル外観:りん酸処理パネルは開口上下部に施工
1FL上部のスチールりん酸処理パネル(躯体壁は水墨風塗装が施されている)
夜間の様子:りん酸処理パネルと塗装された躯体壁とのコントラストが際立っている
●りん酸亜鉛処理の外装パネルにてバリューアップ
大阪に拠点を置く、耐震補強・再生建築事業「耐震Reビルド®」を得意とする株式会社リーテック様の新社屋。その「リーテックビル」の外装パネル工事に、KIKUKAWAは参画しました。
本プロジェクトは既存の躯体を利用する改修工事となります。テナントビルからオフィスビルへとイメージを変えるための1つとして、既存の外装躯体壁に、りん酸亜鉛処理パネルを新たに採用。大きく印象を変え価値を生み出すことに貢献しました。
●KIKUKAWAの改修工事
「リーテックビル」は、既存躯体を生かした全面改修であるため、改修工事におけるKIKUKAWAの経験やノウハウを駆使することで対応。再製作や後戻り作業をほぼ0で納めることができました。
既設躯体の実地と設計図との寸法誤差(W・H・倒れ)によって生じる諸課題を解決するため、綿密な現場実測を前提としつつ、貼り終わりパネルの製作方法や取付調整のできる下地構成とするなど工夫をしています。
改修工事ならではの厳しい搬入・搬出・揚重条件のなか、施工計画のもとQCDS(品質・コスト・納期・安全)を満たした管理を行うことで製品を納めました。
●りん酸亜鉛処理を施したスチール製品
「リーテックビル」では、スパングル(模様)の濃淡がよりはっきりするPZ-02(中間色)の溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理を採用しています。
およそ100㎡の外壁の開口部上下のパネルは、スチール2.3㎜の変則カットパネル(一部曲げ加工)。基準≒W1700㎜×H750㎜の横長のパネルが、1FLあたり2段で構成されています。
以前は商業サインが設置されていた箇所を含めた4FL屋上部は、その下地を利用して目隠し有孔折板を施工。W(6.5+6.2+6.5)m×H2.8mにわたって、H270㎜×D65㎜の部材を重ねています。りん酸亜鉛処理仕上げのため、既製品ではなくKIKUKAWAが一から製作した製品となります。
そのほかにも、1F外部階段部の手摺や庇も、スチールのりん酸亜鉛処理製品を納めました。
●りん酸パネルの改修工事にて評価をいただく
りん酸亜鉛処理についての問題点などお客様と相互に認識を共有し、品質管理を徹底。お客様からも、バリューアップされたスチールりん酸亜鉛処理の外壁パネルを気に入っているとの評価をいただいています。
元々管理の難しい仕上げのうえ、改修工事という条件が重なったプロジェクト。今後もこのようなニーズが高まると予測できる「りん酸亜鉛処理」と「改修工事」ですが、それぞれについて、お客様からの様々な要望や組み合わせに対応できるよう取り組んでまいります。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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外壁パネル | スチール | りん酸亜鉛処理 |
4FL屋上 目隠し有孔折板 |
スチール | りん酸亜鉛処理 パンチング技術 |
1F外部階段 手摺及び庇 |
スチール | りん酸亜鉛処理 |
建物名称 | リーテックビル |
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施主 | 株式会社 Resource.M |
設計 | 株式会社 ワイズ設計工房 |
施工 | 株式会社 リーテック |
竣工 | 2020年 |
建設地 | 大阪府大阪市中央区 |