ルーフトップテラスに設置された「溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理」のスチール製壁パネルを製作
外階段から屋上テラスに上がると、デッキや植栽と調和する自然な風合いのりん酸壁パネルが見える
「SPRING TERRACE OMOTESANDO」外観:開放感あふれるルーフトップテラスの空間づくりに貢献
●開放感あふれるテラスを演出するりん酸壁パネル
青参道と呼ばれる青山通りと表参道をL字型につなぐ裏通りには、洗練されたショップが多く立ち並んでいます。そこに新たに誕生したのが、商業施設やオフィスが入居する複合ビル「SPRING TERRACE OMOTESANDO」。開放感あふれるバルコニーやルーフトップテラスを備え、都会の喧騒を忘れさせてくれる空間となっています。KIKUKAWAは、ルーフトップテラスに設置された「りん酸亜鉛処理」のスチール製壁パネルで、その空間づくりに貢献しました。
●植栽とも調和する「溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理」
外階段から屋上テラスに上がって正面に見える壁パネルを、板厚2.3㎜のスチールカットパネルで製作。表裏合わせて38枚 のパネルを幅1.1~1.2mで割付しています。高さは約1.8~3mで上端が斜めになるよう設計されており、隣接する高層ビルなど周囲に対しては目隠しパネルとして機能しつつも、空を広く感じられる圧迫感のないデザインとなっています。
仕上げとして採用されたのは、グレーの濃淡が印象的な淡色の「溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理」。壁パネルの前には様々な種類の植栽が植えられており、りん酸の自然な風合いと植栽の緑とが上手く調和しています。
●「りん酸亜鉛処理」の品質を安定させる工夫
「溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理」は、自然な質感が得られるとあって人気の一方、一般的に色ムラが生じやすく難しい仕上げ。特に今回はパネルが斜めにカットされており、寸法もパネルごとに少しずつ異なるため、品質を安定させるには困難が予想されました。
そこでKIKUKAWAは、お客様に仕上がりをより具体的にイメージしていただけるよう、通常よりも大判サイズの仕上げサンプルを製作。また、溶融亜鉛めっきの湯流れによる品質低下を防ぐ対策も講じています。その結果、お客様からは「色や模様が綺麗に出ている」と高評価をいただくことができました。
KIKUKAWAのテクノロジー – りん酸亜鉛処理 はこちら
●意匠の実現とコスト管理を両立するシンプルな納まり
本プロジェクトでお客様は、より意匠の実現にこだわった納まりのりん酸パネルを検討されていたとのこと。りん酸亜鉛処理の実績などを多数ご紹介している当社のHPをご覧いただき、ご相談をいただきました。
KIKUKAWAは、幅15㎜の目地でビス留めするシンプルな納まりをご提案。ビスが表面に出ないので、すっきりとした見た目の壁パネルに仕上がっています。また、目地から少し見えるパネルフレームには黒の高耐食性めっき鋼板を使用。フレームの仕上げ処理を不要にすることでコストを抑えています。
●きめ細やかな配慮で品質を追求するKIKUKAWAの金属工事
本プロジェクトでKIKUKAWAは、製作金物の専門家として、お客様の実現したいイメージに寄り添った納まりや品質をご提案。製作時にも、これまで培ってきた経験やノウハウを生かしたきめ細やかな配慮で品質を追求しています。このようにKIKUKAWAは、お客様のお困りごとやご要望をうかがい、真摯にご対応してまいります。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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屋上テラス 壁パネル |
スチール | りん酸亜鉛処理 |
建物名称 | SPRING TERRACE OMOTESANDO |
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施主 | 合同会社 M&H development |
設計 | MARU。architecture |
施工 | 神興建設 株式会社 |
竣工 | 2020年 |
建設地 | 東京都港区 |