METAL ARCHITECT KIKUKAWA

menu

プロダクト施工事例

homeプロダクト施工事例すみだ北斎美術館

すみだ北斎美術館

面ごとにアルミパネルが色々な角度で傾いいる

光輝合金発色の外装アルミパネルが淡く周りの風景を映し出している

大型アルミカットパネルを細目地で施工

建物用途
材質
金属加工技術
金属表面仕上

●葛飾北斎ゆかりの地

世界的にも名高い浮世絵師「葛飾北斎」と「すみだ」の魅力を発信する場となる「すみだ北斎美術館」の外装パネル工事にKIKUKAWAも参画しています。
墨田区は、葛飾北斎のゆかりの地であると共に、KIKUKAWA発祥の地であり現在も本社オフィスビルをかまえている土地です。そのような縁と、設計コンペで最優秀賞となった妹島和世建築設計事務所よりご相談をいただいたことから、主に外装工事の材料選定・仕上げ・納まり検討などの設計協力をプロジェクトの初期段階から携わっています。

プロダクト施工事例-KIKUKAWAグループ東京オフィスのページはこちら

●光輝合金発色の外装パネル

「公園の緑や周囲の建物や空など、周りの風景が淡く柔らかく映り込む」という設計コンセプトを実現するため、外装パネルに光輝合金発色が採用されました。光輝合金発色を採用することにより、ステンレスを磨いた輝きとは違ったアルミの柔らかな雰囲気を活かした淡い輝きとなり、コンセプトに沿ったものになっています。
光輝合金発色に決定するまでには、材料や表面処理のサンプルで何度も検討を積み重ねています。また、決定後もモックアップを製作するなど、お客様と共に入念に検証しています。
これほどの量の光輝合金発色の外装パネル工事は他に類をみないものであり、KIKUKAWAにとっても新たな挑戦でありました。

●光輝合金発色とは

材料は光沢度の高い特殊アルミ材である光輝アルミ合金を使用しています。材質種別はA5110AP-H24となり、A3003Pと同等の強度と加工性を持ち、化学・電解研磨などの光輝処理後の陽極酸化処理で高い光輝性が得られます。
その表面を電解研磨処理にて平滑にすることで光沢を得て、エッチング処理後にシルバーアルマイト(20μ以上)を施すことで、「すみだ北斎美術館」では淡く輝くパネルになっています。
光輝合金発色でムラを極力おさえた統一感のある外装パネルを実現するためには、アルマイトメーカーとKIKUKAWAそれぞれの管理ノウハウと協力体制が必要不可欠となります。

●KIKUKAWAの設計技術

設計初期段階から3Dプリンタにより1/300スケール模型を作成し、完成イメージを共有してプロジェクトを進めました。
スリットによりゆるやかに分割された外観は、まるで四角柱と三角錐を合わせたような複雑なデザインです。そのため、面ごとにパネルが色々な角度で傾いており、角度の違う各コーナーや折れ点の納まりは非常に難しいものになります。また、パネル目地は最大限細く、目地底は空いているようにして欲しいとの要望もありました。
そのため、長年培ってきたKIKUKAWAのディティール設計力と3D-CADを用いた検討技術を駆使して、実現出来る限界までチャレンジしています。その結果、縦目地8㎜・横目地12㎜の空目地を実現しています。なおかつ、427枚の三角形を含む形状や大きさが多種多様なパネルを、正確に美しく納めることができています。

●KIKUKAWAの外装パネル施工力

垂直な場所がほとんどなく下層パネルが内側に傾いている外装パネルの取付は、当初から困難が予想されましたし、実際にも非常に苦労しています。また、光輝合金発色という特殊なアルミ表面処理材のため、特に慎重に取り扱う必要もありました。そのような中でも、下地金物を工夫するなど、設計段階から施工を意識した取り組みをしています。
また、現場乗込みまえの早い段階から、大林JVとKIKUKAWAとの事前協議にて足場計画・搬入計画・揚重計画を行い、施工時には精密に墨出しをした上にピアノ線を張るなどのノウハウと職人技を駆使しています。その結果、最大W1400×H5600にもなるパネルをはじめとして、目地幅を含め正確かつ丁寧に取付をしています。

●光輝合金発色パネル技術の確立

「すみだ北斎美術館」の外装パネルは、国内では過去に例のない、光輝合金発色のアルミ材で建物全面を覆っています。このプロジェクトを遂行した経験はノウハウとなり、新たなKIKUKAWAの技術力となっています。
竣工後の反響も大きく、今後も光輝合金発色を扱ったパネルの需要が増えることが予想されるほどです。
周囲の景色を映し出し変化を生み出す外壁パネルに対する評価は、建築主・設計者・施工者に対して時代を代表する日本の優秀な建築作品を表彰する伝統ある賞、一般社団法人「日本建設業連合会」が主催する第59回BCS賞(2018年度)に受賞したことにも表れています。

日本建設業連合会:第59回BCS賞「すみだ北斎美術館」紹介ページへのリンクはこちら
https://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/detail.html?r=2018&ci=940

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
外装パネル 光輝アルミ合金
(A5110AP-H24)
光輝合金発色
(電解研磨+
シルバーアルマイト)
建物名称すみだ北斎美術館
施主墨田区
設計株式会社 妹島和世建築設計事務所
施工大林・東武谷内田建設共同企業体
竣工2016年
建設地東京都墨田区