三角形のカットパネルで構成しているブリリアンカットの外装
南面は教室への採光を確保するため全てパンチングパネル
パンチングの有無や2種類の仕上げを使い分けて多彩な表情を演出
●学園の思いを外装パンチングパネルで表現
常磐線沿線の千葉県北西部、柏駅から徒歩5分の比較的静かな場所に新築した「駿台予備学校柏校」の外装パネル工事に、KIKUKAWAは携わりました。
この新校舎は、駿台予備学校が柏の地に誕生してから25年が経過した旧校舎から移転・新築されたもの。「自宅よりも校舎で勉強したい」と思える学校づくりを目指す学園の考えを、箇所によって奥行きが発生する三次元状の外装パンチングパネルでお手伝いさせていただきました。
●ブリリアンカットの外装パネル
「駿台予備学校柏校」の外観テーマは、ダイヤの原石が研磨され光り輝く様と学生の成長を重ねた「輝き」。ダイヤのようなブリリアンカットの外装とすることで、太陽光や夜間照明によって光り輝く外観となっています。
その実現のため、横長の三角形パネルが目地をもとに「折り目」が付くようなデザインとし、各々異なる角度を持たせて立体感を出しています。また、パンチングの有無や2種類の仕上げを使い分けることで、多彩な表情を演出しています。
●要望を実現する設計対応力
本プロジェクトは、複雑な形状と長尺パンチングパネルに対応できるメタルワークメーカーとして、交建設計から相談を頂いたところからスタートしました。
耐風圧など外装としての性能を担保した上でコンセプト通りのデザインを実現したいという要望に対し、下地の納まりをはじめとした予算を加味した様々な提案を重ねて対応。経験に基づくノウハウと大型加工設備などを所有するKIKUKAWAの技術力を駆使することで、実現することができました。
※交建設計の安食様が「駿台予備学校柏校」の外装パネルについて、当社の記事広告へ寄稿して下さいました。
下記より参照することができます。
トピックス:メディア掲載 – 近代建築Vol.73(2019.4月号)
●長尺の三角形カットパネル
「駿台予備学校柏校」の約650㎡の外装は、3.0㎜の三角形カットパネル。仕上げは、シルバーアルマイトと少し青みのあるテクニカルシルバーメタリックのフッ素樹脂焼付塗装の2種類を使い分けています。
南面は教室への採光を確保するため全てパンチングパネルとし、東面はフラットパネルとパンチンングパネルで構成。最大H1450㎜×L6000㎜の三角形パネルには、φ30㎜の丸穴が40㎜ピッチの千鳥でパンチング加工が施されています。
1次外壁の押出成形セメント板から、300㎜から600㎜の間の出入りで角度を持ったパネルを、品質を満たしながらスムーズに取り付けるため、下地システムにKIKUKAWAのノウハウを活かした設計をしています。
KIKUKAWAのテクノロジー – パンチング技術力はこちら
●設計から施工までワンストップでお客様の要望に応える
ダイヤのような外装パネルは、三次元軸で様々な寸法を有する納まりとなるため、種類の違うブラケット総数が約1000にも昇り、また200本を超える下地胴縁をパネル目地に沿って不規則に設置する必要がありました。そのような中、製作及び施工における管理を徹底することで、混乱をきたすことなく納めることができました。
これも含め「駿台予備学校柏校」は、KIKUKAWAの強みである設計から施工までワンストップでお客様の要望に応えるスタイルが発揮できたプロジェクトとなっています。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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外装パンチングパネル | アルミ(3.0㎜) | アルマイトシルバー フッ素樹脂焼付塗装 (シルバーメタリック) |
建物名称 | 駿台予備学校柏校 |
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施主 | 学校法人 駿河台学園 |
設計 | 株式会社 交建設計 |
施工 | 大和ハウス工業 株式会社 |
竣工 | 2019年 |
建設地 | 千葉県柏市 |