METAL ARCHITECT KIKUKAWA

menu

プロダクト施工事例

homeプロダクト施工事例タンパ国際空港「HOME」

タンパ国際空港「HOME」

天井水面パネル(タンパ国際空港)

フラミンゴを題材にしたパブリックアート作品にて、ステンレス天井パネルを製作

鏡面仕上げに凹凸エンボス加工を施した水面パネル。
パネルサイズと凹凸パターンはご要望に合わせてオーダーメイドで対応。

水面パネル表面拡大:フラミンゴの像が柔らかく映り込んでいる
(施工は当社外)

●空港ターミナルの巨大パブリックアート

アメリカ・フロリダ州のメキシコ湾岸沿いに位置するタンパ国際空港。そのメインターミナル内に、床から天井まで空間をダイナミックに使ったパブリックアート作品「HOME」があります。アメリカのアーティスト、マシュー・マツォッタ氏による作品で、水面下を巨大なフラミンゴが覗いている様子を表現しています。

―タンパ国際空港を発着する飛行機は、故郷からもしくは故郷へ、または新しい家へ、あるいは「故郷のように感じる」場所へと、人々を連れて行きます。フロリダにおける「home」という概念は、人々だけでなく、ここに生息する様々な野生動物にとっても当てはまります。(中略)HOMEの誇張されたスケールは、フラミンゴの生活に焦点を当て、私たち人間に畏敬の念を抱かせます。頭上にそびえ立つフラミンゴは、私たちが皆同じ家を共有していることを思い出させてくれます。
(マツォッタ氏のWebサイトより)

●水面を表現した凹凸ステンレス鏡面パネル

KIKUKAWAが製作したのは、この作品を完成させるのに重要な要素の一つ、水面を表現した天井のステンレスパネルです。当社オリジナルの凹凸エンボス加工を施した「水面(みなも)パネル」が採用されました。板厚1㎜、およそ縦860㎜×横830㎜の鏡面ステンレス板を200枚以上納品しています。
フラミンゴの像はもちろん、周囲の景色や照明の光も天井パネルに映り込み、まるで本物の水面のようにゆらいでいます。鏡面のパネルが空間に奥行を生み、アート作品をより生き生きとした印象に見せています。

水面パネルについて、詳しくはこちら

●丁寧な梱包で海外向け長距離輸送にも対応

日本国内では多くのプロジェクトでご採用いただいている水面パネルですが、海外のプロジェクトとしては今回が初めてでした。当社の英語版ホームページからお問合せをいただきスタート、サンプルを作成してお送りし、ご採用に至っています。海外プロジェクト専門の担当部署があるため、海外のお客様とのやりとりもスムーズにご対応が可能です。
また、海外プロジェクトでは長距離輸送となるため、良好な状態で現地のお客様に確実に製品をお届けできるよう、製品の梱包には特に気を遣っています。今回は、梱包の箱や緩衝材を製品のサイズに合わせて特注し、隙間が生まれないように丁寧に梱包することで、鏡面仕上げのパネルが衝撃などで傷ついてしまうのを防いでいます。

●アートのある空間の創出に水面パネルで貢献

インパクトのあるアート作品「HOME」に、足を止めて見入ったり、写真を撮ったりする旅行者の姿も多く見られます。人々の交流や賑わいの空間の創出に、KIKUKAWAの水面パネルで貢献することができました。

なお、本プロジェクトは、建築や公共スペースにおける優れたアート作品を表彰する「2023 CODA Award」を受賞しています。
https://www.codaworx.com/projects/home/
マツォッタ氏のWebサイトでは、水面パネルのゆらぎの様子が動画でご覧いただけます。
https://www.matthewmazzotta.com/home-tampa

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
天井水面パネル ステンレス 鏡面エンボス加工
建物名称タンパ国際空港「HOME」
施主Tampa International Airport
設計Matthew Mazzotta
施工JunoWorks
竣工2022年
建設地Florida, US