超大型折り戸「しゅもん」が閉まっている様子。ガラス窓により、内部を確認できる。
超大型折り戸「しゅもん」が開いている様子。大開口を両開き2枚折り戸2組で構成。
東京消防庁本田消防署奥戸出張所庁舎の全体の様子
●機能とデザインを両立した超大型折り戸「しゅもん」
46年ぶりに新しく移転改築された「東京消防庁本田消防署奥戸出張所庁舎」、そこの消防車・救急車が出入りする大開口の大型折りたたみ扉工事にKIKUKAWAは参画しています。
採用された大型扉は、KIKUKAWAがドイツのガートナー社と技術提携して製造・販売している、超大型折り戸「しゅもん」。従来の大開口開閉装置であるシャッターやオーバースライダーの問題点を解決した、機能とデザイン性を兼ね揃えた製品です。
●静粛性に優れた電動超大型折り戸「しゅもん」
東京消防庁管内における超大型折り戸「しゅもん」は、「渋谷消防署恵比寿出張所」と「武蔵野消防署境出張所」における手動タイプにつづいて、電動タイプとして今回はじめて本プロジェクトに採用されました。
現在、消防署車庫の開閉装置はオーバースライダーが多く適用されていますが、特に「本田消防署奥戸出張所」のような住宅地での立地の場合、開閉時の騒音が問題となっていました。対して電動タイプの超大型折り戸「しゅもん」は、開閉音約40デシベルの静粛性と約11秒の開閉スピードと、問題を解決する重要な機能を備えています。
●超大型折り戸「しゅもん」の特長
超大型折り戸「しゅもん」は、スムーズな開閉スピードや静粛性以外にも、様々な特長があります。
タッチセンサーにより安全性が確保され、停電時や故障時でもワンタッチで手動に切り替えることで軽い力で開閉することができます。また、大型扉を支える特殊ヒンジはメンテナンスフリー(オーバーホールは開閉20万回、もしくは10年目)。専用のガスケットにて気密性を高めることで遮音と省エネにも貢献しており、リモコン式などのオプションも可能となっています。
●超大型折り戸「しゅもん」のデザイン性
超大型折り戸「しゅもん」のデザインは、ガラスタイプやウインドウタイプなど、カラーリングとともに様々なバリエーションを選択できます。
電動式の場合でも、駆動部は上枠の中に納まることで、すっきりした表情となり、ガラス窓による見通しの良い解放感が、緊急車両を外部からでも確認でき、地域の方々に安心感を与えます。
●大扉8枚を連ねた超大型折り戸「しゅもん」
「本田消防署奥戸出張所庁舎」の超大型折り戸「しゅもん」は、W15,990㎜×H4,045㎜の開口に対して、中心の方立枠を挟んで、両開き2枚折り戸2組で構成。W1,850㎜×H4,045㎜の大扉8枚を連ねています。
仕上げはキクカワテクノプラザ工場内に特設の塗装ブースを設置して処理し、止水ゴムは日本の気候に適合したものにしています。また、無線送信によるタッチセンサーや操作ボタンの簡略化など、東京消防庁の要望に対応した仕様となっています。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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大型折りたたみ扉 (SLFドアー) |
スチール | 超大型折り戸 ウレタン樹脂塗装 |
建物名称 | 東京消防庁本田消防署奥戸出張所庁舎 |
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施主 | 東京消防庁 |
設計 | 株式会社 綜企画設計 |
施工 | 大翔建設 株式会社 |
竣工 | 2017年 |
建設地 | 東京都葛飾区 |