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プロダクト施工事例

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都留文科大学 Tsuru Humanities Center

都留文科大学改修工事

都留文科大学新校舎の外装アルミパネルとスチール金物外構工事に参画。

太陽に照らされて輝くシルバーメタリック塗装のアルミパネル。
エントランス周りの柱型パネルはスチールりん酸亜鉛処理仕上げ。

夕景:間接照明で昼間とはまた違う落ち着いた雰囲気に。
自然な風合いのりん酸仕上げ金物は、植栽やウッドデッキにも馴染む。

●大学校舎の改修工事に参画

都留文科大学は、富士山の麓に位置する山梨県の公立大学。その自然豊かなキャンパス内に、「さまざまな人が、集う、学ぶ、深める」をコンセプトとする新校舎「Tsuru Humanities Center(THMC)」が誕生しました。大学と地域住民や社会とを結ぶ交流拠点となる、最先端の教育研究施設です。

【改修前】タイル外壁当時の旧南都留合同庁舎

大学に隣接する旧南都留合同庁舎を新校舎へと改修する本プロジェクト。既存躯体を生かしつつタイル外壁を金属パネルの外装に刷新することで、老朽化によるタイル剥落の危険をなくした他、見た目にもすっきりと洗練された印象へと生まれ変わりました。KIKUKAWAは、アルミの外装パネルをメインに、柱型パネルや外構の壁・手摺などを納めています。

●メタリック塗装の外装アルミパネル

外装パネルは、板厚3㎜のアルミカットパネル。シンプルながら光沢のある、シルバーメタリックのフッ素樹脂焼付塗装で仕上げました。カットパネルによりシャープなエッジとなり、箱型の建物の端正なラインがより強調されています。
今回のパネル取付範囲には45箇所の窓があり、その既存開口部はそのまま生かす形での改修工事でした。そこで、開口部の位置に合わせてパネル割付を細かく調整。パネルサイズは約W1,800~2,800㎜×H780~920㎜と多岐にわたっています。また、パネル総数は外装パネルだけで500枚以上と多く、それぞれにパネルフレームもあります。合番管理の徹底や作業工程の見直しなどを通して、パネル枚数や部品点数が多い中でも製作効率を上げられるよう工夫しました。
さらに、既存躯体面の出入りにばらつきがあることも課題でした。そこで、複数回の現場実測で詳細にデータをとり、それをもとにパネルを固定するブラケットを考案。躯体面からの距離に応じて3種類のブラケットを使い分けつつ、現場でも位置の微調整が可能な仕様としました。こうしてパネルの施工精度を担保し、平滑な化粧面を実現しています。

●校舎前の広場を彩るりん酸仕上げ金物

緩やかな階段状の広場になっている、敷地入口からエントランスまでのアプローチ。階段脇のスチール製の壁パネル、笠木、手摺を濃色のりん酸亜鉛処理仕上げで製作しました。
高さ1.3mほどの壁パネルは、基準幅920㎜の3.2㎜厚スチールカットパネルで構成。こちらも既存の地形を生かした工事のため、現場実測を行った上で、微妙な傾斜や段差との取り合いに丁寧に対応しています。
コの字型に曲げた笠木の形状や、12㎜の厚板を使った手摺は、通常のカットパネルと比べてりん酸亜鉛処理の難易度が高く苦労した部分もありますが、綺麗に模様を出すことができ、お客様からもお褒めの言葉をいただきました。
その他、エントランス周りの6箇所の柱型パネルも、同様にりん酸亜鉛処理仕上げのスチールカットパネルで納めています。

りん酸亜鉛処理仕上げについて、詳しくはこちら

●多品目への対応力と品質管理力を発揮

建物と外構を含め、約1年半にわたり行われた本改修プロジェクト。数量の多い外装パネルや、品質管理が鍵となるりん酸亜鉛処理仕上げなど、KIKUKAWAの経験と強みを大いに発揮することができました。大学内外の人が集まり交流する場として、学生や教職員の方々だけでなく、地域の皆さまにも長く愛されるような、そんな建物になればと願っています。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
外装パネル アルミ フッ素樹脂焼付塗装
柱型パネル スチール りん酸亜鉛処理
外構工事
壁パネル・笠木・手摺
スチール りん酸亜鉛処理
建物名称都留文科大学 Tsuru Humanities Center
施主公立大学法人 都留文科大学
設計株式会社 石本建築事務所
施工Ⅰ期工事:奥秋建設・丸大産業・小林工務店 共同企業体
Ⅱ期工事:奥秋建設・日伸総建・小林工務店 共同企業体
外構工事:山英建設株式会社
竣工2023年
建設地山梨県都留市