●内外装パンチングパネルで開放感ある空間を演出

青森県八戸市にオープンした、青森トヨタ自動車とネッツトヨタ青森の合同販売店「TwiNplaza（ツインプラザ）八戸」。国内最大級の整備工場を備え、車両販売やメンテナンスを行っています。
KIKUKAWAは、外装および内装のパンチングパネルにて、透明感のある開放的な空間づくりに貢献しました。

●アルミパンチングパネルとプロジェクションマッピングの融合

全長70m×奥行11.2mの屋根の軒天を、板厚3㎜のアルミパンチングパネルで製作。直径15㎜・20㎜ピッチのパンチングで、仕上げはホワイトのフッ素樹脂中温焼付塗装です。屋根には約20°の傾斜がついており、夜間はプロジェクションマッピングでロゴマークがパネルに映し出されます。
パンチングパネルは、約1100㎜×3000㎜の長方形を基準に計96枚の曲げパネルで構成。3パターンの基準パネルを定め、できるだけ同じ形のパネルが多くなるように割付を決定しました。また、冬場には雪が降る地域のため、積雪を見込んだ強度となるよう検討を重ねています。
下地は現場にて細かい調整ができるボルト固定とし、パネルは外部側からパンチングの穴をめがけてビス留め出来る納まりとすることで、縦目地は10㎜、横目地は3㎜の細目地を実現しました。

●膜のように軽やかなR形状のパンチングパネル

【左：外部パンチング　　右：内部パンチング】

内部のショールーム天井にも、2㎜厚のアルミパンチングパネルを施工。まるで布をたわませたようなR形状のパンチングパネルです。計80枚のパネルが照明を覆うようにボード天井にビス留めされており、パンチングから透けて照明の光が室内に届きます。パンチング形状は縦6㎜×横30㎜の長方孔、ホワイトのポリエステル粉体塗装で仕上げました。
縦1000㎜×横2090㎜のパネルの横方向に、天井面から300㎜下にたわむような形状でRがかかったパンチングパネル。フレームや下地がないため、保管や運搬に気をつけないとR加工が崩れてしまう可能性があります。そこで、製造と施工の前後部署で連携をとり、梱包の仕方などを工夫することで、遠方現場でも精度よく納めることができました。

KIKUKAWAのテクノロジー – パンチング技術

●金属パネルの可能性を広げるべく挑戦

KIKUKAWAではこのように、遠方現場においても設計・製作から施工までトータルで対応できる体制を整えています。本プロジェクトはお客様から大変高評価をいただけた他、プロジェクションマッピングとのコラボレーションや、下地の無いR形状パンチングパネルの施工など、KIKUKAWAにとっても新たな挑戦ができたプロジェクトとなりました。