「水戸芸術館」タワー模型
2019年にプリツカー賞に受賞された磯崎新氏による「水戸芸術館」。KIKUKAWAが参画したタワーのチタンパネルの形状とスケール感を視覚的にご覧頂くため模型を作成し「プリツカー賞とKIKUKAWA」コーナーで展示しています。
「水戸芸術館」は、設計者の磯崎新氏がよく試みた手法である「よい素材でいいものをつくって長く使いましょう」という建築コンセプトに基づいています。
KIKUKAWAが担当した「塔」のチタン材は、まさしくコンセプトに合致する素材。耐食・耐候性に優れ、海岸地区においても腐食の心配が全くないメンテナンスフリーの材料です。比重は鉄の60%でありながら、強度などの機械的性質は他の材質よりも優れており、「チタンは軽くて丈夫」と言われています。
シンボルタワーは、1辺9.6mの正三角形ユニット57枚で構成していて、化粧パネルはHL仕上げを施した1.5㎜のチタン材。底辺の9.6mの台形パネルから頂部の三角形パネルまで8枚の幅1050㎜前後のチタンパネルでユニット化しています。
5tonにも及ぶパネルユニットを、クレーンで揚重し鉄骨トラスに引き込んで施工した本プロジェクトの一端を感じていただければと思います。
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プロダクト施工事例:水戸芸術館