2020年9月23日
特注真鍮材を使用したブロンズパネル
オーダーメイドで金属建材をご提供するにあたり、市場の流通材料だけでは、顧客要求を満たすことができない場合があります。高品質・本物志向がコンセプトの場合は、特にその傾向があります。
KIKUKAWAは、長年に渡り材料メーカーとの信頼関係が確立しているため、品質の安定した特注材料や特注サイズの材料の入手が可能。また、それらの材料を加工する技術も有しており、お客様のご要望を実現することができます。
銅合金は成分比率の違いにより、その色味の違いが顕著な材料。その暖かみのある表情とメタル感を両立した特性を活かして、研磨加工を施した上で素材感を楽しむことができます。
上記の画像のように、成分により赤味の強いものから黄味の強いものまでと範囲が広く、表面的には異なる材料だと言っても過言ではありません。その中で、ブロンズ建材として多く採用される丹銅材(Cu90Zn10)とヨーロッパにおける標準ブロンズ材である真鍮材(Cu70Zn30)は日本では流通していない材料となります(注)。
(注)最低ロットや納期に制約がありますので、ご採用をご検討する場合は、事前にご相談下さい。
今回ご紹介するブロンズ製品は、特注真鍮材(Cu70Zn30)を採用。素地の色味に対するデザイナーの強いこだわりにより、通常の真鍮材(Cu60Zn40)よりゴールド色の鮮やかな材料が選ばれました。温かみのある柔らかな金色の輝きが、PHL(バイブレーション)研磨を施すことで、より一層際立っています。
4mを超える長尺パネルやブロンズ建具にも対応。サイズや金属製品の種類に関わらず、ご要望にお応えします。
「STUDIO K+」では、様々な素材の違うブロンズサンプルを展示。材料の選択から仕上げの検討まで、その場で体験することができます。採用する材料やその調達可否など、お困りのことがありましたら、ご来場を検討頂くと共に、ご相談もお問い合わせフォームより是非お寄せください。
特注真鍮材が採用されたプロジェクトはこちら
プロダクト施工事例 -公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館