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2024年6月4日

メタルワークNEWSユニークデザイン加工技術家具・インテリア改修工事

オーダー装飾金物でつくる什器・インテリア vol.2

今回も前回に続いて、リニューアルしたゲストロビーの金属製造作物をご紹介します。
前回の記事はこちらから

廊下奥の展示コーナー・ホワイエの中央には、直径3.2mのアルミ製円形テーブル「マルチフォーム」を設置。テーブル上の展示で、KIKUKAWAの製品ができるまでの設計・製造・施工の流れを解説しています。

アルミ製円形テーブルとステンレス製展示パネル
今回ご紹介するホワイエの「マルチフォーム」とHISTORYボード

「大きく純白な円盤は、中央から有機的に隆起して、ゆるやかに鏡面へと変化していきます。円盤は、KIKUKAWAの加工技術とそれを支えるエキスパートが結集し、1つの大きな輪を為していることを表現しています。中央の隆起は、同時にその輪が決して定型化することなく、新しい挑戦から学び、まさに今も変化をつづけている様子を表現しました。」(設計デザイン・株式会社乃村工藝社様より)

テーブル中央の隆起する形状は、金型なしの成形技術「インクリメンタルフォーミング」で成形。3㎜厚のアルミ板を、天板から高さ300㎜ほど隆起させる形状へと加工しました。直径1.8mと今までにない大きなサイズの加工に挑戦したため、最初は上手くいかず難航しましたが、技術開発チームのメンバーでチエを出し合い、完成させることができました。

インクリメンタルフォーミング加工の様子
インクリメンタルフォーミングで成形加工する様子

インクリメンタルフォーミングについて詳しくはこちら

仕上げは、アルミの鏡面+ホワイトのグラデーション塗装(アクリル樹脂焼付塗装)。全艶研ぎ出しでより光沢感のある仕上がりとなっています。

インクリメンタルフォーミングで成形したテーブル
艶感のあるグラデーション塗装を施した隆起部分

テーブルの高さは700㎜。縦横幅1mのステンレス製台座と、ステンレス角パイプの下地で天板を支え、浮遊感のあるテーブルとしています。板厚10㎜のアルミ製天板は、縁を斜めに削るテーパー加工を施し、先端は3㎜厚まで薄くしています。
テーブル上には、製造工程の解説に加え、実際にその加工や仕上げを見てさわれる直径70㎜のミニサンプルを配置しました。

テーブル上のサンプル展示
加工の工程にはパンチングやレーザーカットのサンプルを配置

次に、壁際に設置されたHISTORYボードと工場マップです。

HISTORYボードは横幅5m×高さ最大2.6m。幅1mのパネル5枚で構成し、パネル上部は緩やかなウェーブ型、下部300㎜はR曲げを施し床からめくれ上がるような意匠を表現しています。
「90年の歴史を表す年表は、決して平坦な道のりではなく、時には失敗を次なる挑戦に活かし、時代や社会の波に揉まれながら成長してきたKIKUKAWAの歴史をダイナミックなウェーブで表現しました。同時に、ここはKIKUKAWAの製造拠点として、まさに次の新たな歴史を刻んでいく場とも言えます。床から大きくめくれ上がるようなデザインで、この瞬間も未来への1ページをめくり、高みを目指している様子を表現しました。」(同)

事例を紹介するHISTORYボード
床からのつながりを意識してデザインされた、プロジェクト写真や年表を掲示するHISTORYボード

3㎜厚のステンレスに5㎜径のパンチングを施し、鏡面+ホワイトのグラデーション塗装で仕上げました。パネル裏側の支柱など構造面は、意匠と強度の両立を考え決定しています。

建築で一般的に使用されるステンレス材は磁石が付きませんが、今回は磁石が付く特殊なステンレス材(SUS430)を使用。フォトアクリルをセットするアルミフレームに強力なネオジム磁石を取り付け、パンチングパネルに貼り付けています。今後の運用も考え、新しい事例に差し替えられる仕様としました。工場マップも同様に、エリアごとにパーツを製作し磁石で取り付けることで、工場内の配置を変更しても対応できるようにしています。

工場マップ
加工をイラストで紹介する工場マップ
ステンレスパンチングパネルに磁石で取付
フォトアクリルを磁石で貼り付けている

オーダーメイドの装飾金物は、建材としてだけでなく、このようにインテリアや什器にも活用できます。店舗、ショールーム、エントランスロビーなどに、装飾金物でつくるインテリアはいかがでしょうか。

今回ご紹介した製品を実際にご覧になりたい方、金属加工技術に関する情報収集をされたい方は、工場見学のご予約を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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