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2019年12月17日

メタルワークNEWS

3次元加工技術と「ユーネックスナニナニ」

菊川では、創業以来さまざまな建築物の製作で培った金属工事の経験を基に、新規性あふれるプロジェクトの成功を設計検討から製作・施工まで包括的に支えます。
今回は、その一例をご紹介します。

緑青色の銅板に覆われた「ユーネックスナニナニ」
緑青色の銅板に覆われた「ユーネックスナニナニ」

東京都港区白金台に佇む緑青色の「Unhex Nani Nani」(ユーネックスナニナニ)。プラチナ通り沿いにあるオフィスビルで、1989年の竣工当初から逸脱したデザインで話題を集めました。

「ユーネックスナニナニ」は、基本設計をフランスの「フィリップ・スタルク(Philippe Starck)」*、実施設計を「Makoto Nozawa + GETT」が行っています。名実ともに意外性に溢れる建物で、デザイン意図は、沼から浮かび出た緑の怪獣と言われており、ビル名称の「ナニナニ」も日本語の「何」が由来だとされています。

菊川は、意匠の要とも言える緑青の銅板外装製作に参画しています。

夜間の「ユーネックスナニナニ」は、「浮かび出た」という表現が似合います。
夜間の「ユーネックスナニナニ」は、「浮かび出た」という表現が似合います。
通りの反対側から建物を見れば、帽子をかぶったような丸い先端があり、背面に向かって緩やかな曲線を描いています。
「ユーネックスナニナニ」は、帽子をかぶったような丸い先端があり、そこから背面に向かって緩やかな曲線を描いています。
角度を変えれば見える形状が異なります。
角度によって形状が異なり、まるで生き物のような印象を与えます。

当時、これまでにないデザイン形状を実現するために、意匠を基にCADで作図したデータで1/130の石膏型模型を製作し、全体像を見ながら打ち合わせを進めていったそうです。

130分の1サイズの石膏型模型
130分の1サイズの石膏型模型
3次元の設計データ
3次元の設計データ

総数約1,360㎡の板厚1.5mmの緑青仕上を施した銅板は、一枚一枚最適な加工方法を検討し製作しています。

曲線状に切断した板材を、特殊な成形機械や金型を使い、叩いて伸ばしたり縮めたり、曲げる回数を工夫するなど、ベテランの職人が丹精込めて必要な形状へと加工。

R(曲線)がきつく難易度の高い上部の頭部先端は、一度工場で原寸型に合わせて組み立てることで、製品の精度と品質を確保しています。

原寸大の型に、工場で仮組みする様子
原寸大の型に、工場で仮組みする様子

この現場で採用された「緑青仕上」は、銅製品が時間の経過とともに自然に色が変わっていく経年色調変化の最終形を人工的に再現したものです。銅は、素地の赤みを帯びた飴色から褐色、そして緑青色へと変化していきます。褐色も緑黄色も、味わい深い色調と落ち着いた質感が、古くよりビルや店舗・宗教建築に愛好されています。

銅ならではの、重厚感と味わい深さが「ユーネックスナニナニ」を引き立てます
銅ならではの、重厚感と味わい深さが「ユーネックスナニナニ」を引き立てます

銅製品の使用が難しい現場では、鉄やアルミに緑青風塗装を塗布することで再現できます。

菊川は、このように一つの現場の中でも必要に応じて、加工技術を使い分けることで、これまでにない形状の製品を実現しています。製作可否も含めて、お気軽にお問い合わせください。

KIKUKAWAの3次元加工技術については、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/3d-processing/

KIKUKAWAのブロンズ仕上については、こちら
https://www.kikukawa.com/metal-sample-catalog/bronze/

お問い合わせは、こちら
https://secure-link.jp/wf/?c=wf30975898

「フィリップ・スタルク」のホームページは、こちら(英語の外部リンク)
https://www.starck.com/

「Makoto Nozawa + GETT」のホームページは、こちら(外部リンク)
http://www.gett.jp/index.html

*フィリップ・スタルク:1949年にパリに生まれたデザイナー。家具などのプロダクトに限らず、内装・建築など幅広くデザインを手掛けており、日本での著名な建築作品は「Unhex Nani Nani」の他に同年竣工した浅草のアサヒビール本社「フラムドール」がある。