METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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プロダクト施工事例

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赤坂インターシティAIR

赤坂インターシティAIR:メタルパーテーション

アンティーク特殊塗装を施した開閉式のメタルパーテーション
(手前の花台、奥のプランターBOXと丸柱も納めている)

アンティーク特殊塗装に鏡面が映えるレセプションカウンター

吹抜けに存在感を表すアルミ製丸柱パネル

●アンティークな色調の工芸品のような金属製品

大使館や外資系企業が集積する赤坂一丁目地区、アジアヘッドクォーター特区*の整備地区内に建設された「赤坂インターシティAIR(エア)」。KIKUKAWAは、3~4Fに開業した「赤坂インターシティコンファレンス」の内装金属工事を中心に参画しています。
新しい会議施設のスタンダードを目指すコンファレンスセンターは、欧米のエッセンスを取り入れたビジネス特化型の専門施設。周辺は国際色豊かで落ち着いた空気を持つため、内装コンセプトはオーセンティック(正統的・伝統的)なデザインを目指しています。外資系の来客も念頭に、ウッディな雰囲気に馴染むアンティークな色調の工芸品のような金属製品を納めました。

*アジアヘッドクォーター特区:アジア地域における企業拠点の東京への集積を目指し、特区を設けて推進する外国企業誘致プロジェクト。

●職人技の溶接技術とイメージを再現する特殊塗装

メタルパーテーション扉が開いている様子のアップ

【パーテーション扉が開いている様子のアップ】

主に3Fのコンファレンス・ラウンジを仕切るメタルパーテーションは、5種類のスチール角パイプと三角形のプレートを組み合わせて構成。1つのパーテーション(最大L型でW1980㎜+1666㎜×H4550㎜)に対して、数百本の各パイプ全てを溶接する納まりとなっています。意匠性が特に重視されていて、継ぎ目である溶接部分を綺麗に見せて欲しいとの要望が強くあるなか、職人技により溶接ビードを均一にすることで、ニーズを満たした製品を納めました。
仕上げはアクリル系塗料にて、落ち着きのある自然な風合のアンティーク特殊塗装。デザイナーのイメージを再現するため、いくつもサンプルを作成し決定していただいています。

【他の特殊塗装については下記をご参照ください】
KIKUKAWAの金属仕上ラインアップ – スチール

●アンティーク特殊塗装を様々なファーニチャーに展開

メタルパーテーションで採用されたアンティーク特殊塗装は、コンファレンスの他のファーニチャーにも採用されました。
3Fのレセプションカウンターは、幅4500㎜、奥行き1200㎜、高さ1000㎜のスチール製。ステンレス鏡面仕上げの巾木が300㎜セットバックした箇所で、80㎜から400㎜で波打ち、高級感を引き立てています。
トップ画像のパーテーション前の花台や奥のプランターBOXも同じ仕上げで、さらに花台の脚はパーテーション同様の格子状になっています。

●吹抜けに存在感を表すアルミ製丸柱パネル

3~4Fコンファレンス共用部の丸柱パネルは、アルミ板2㎜を曲げ加工し、メタリック系のアクリル樹脂焼付塗装を施しています。外形1750㎜を4分割し、4mの各階の丸柱パネルは高さ方向を1枚で構成。3F吹抜けの11.5mの丸柱パネルは、階高と吹抜け幕板部の寸法に合わせて、4665㎜+2325㎜+4400㎜の3枚で構成しています。
パネルジョイントは、縦は15㎜の目地に目地棒を備える納まりとし、吹抜け丸柱の横目地は5㎜の細目地となっています。

KIKUKAWAのテクノロジー – 金属製柱型パネル・カバーはこちら

●様々な工夫を設計から施工まで

寸法がそれぞれ異なるうえに寸法精度が厳しいメタルパーテーションは、設計段階で加工データを作成しパーツを作成。組立作業は 発想を転換し通常の平置きではなく、ゲージを立てて溶接するといった、作業効率とともに品質に寄与する工夫をしました。
また、特殊塗装のため塗装手間がかかる上に、特にL形状のパーテーションはその大きさから段取りに苦労しましたが、作業部門間の垣根を払うことで対応しました。
メタルパーテーションやカウンターの施工時期は、周囲の仕上げが出来上がっている状態だったので、細心の注意を払い精度よく施工しています。

●様々な賞の受賞に貢献

「赤坂インターシティAIR」において、KIKUKAWAの金属製品はお客様より品質、納期ともに高評価を頂くことができました。このことは、下記の受賞にも貢献できたものと考えています。

◆2018年度グッドデザイン賞
分類:街区・地域開発
受賞理由:都心の再開発に人々が憩う様々な仕掛けを配置したプロジェクトで、総合的に街区を計画できる複合再開発の強みをオープンスペースの創出のために存分に発揮したデザインとして評価。
※グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会の主催で、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞。人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、建築もその対象に選ばれる。
詳細は下記をご参照ください。
https://www.g-mark.org/award/describe/47959?token=cWK4Z6egsm

◆2019年度 第60回BCS賞
受賞理由:デザインや機能が優れていることはもちろん、周辺環境や街並みへの配慮、地域との融合、新しい試みへのチャレンジなどの点で、BCS賞の趣旨に沿っている。
※BCS賞は、一般社団法人日本建設業連合会の主催で、「優秀な建築物を作り出すためには、デザインだけでなく施工技術も重要であり、建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力が必要である」という発意により、良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全を寄与することを目的とした賞。
詳細は下記をご参照ください。
https://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/detail.html?r=2019&ci=953

ニュースリリース – 第60回BCS賞受賞作品2件に参画

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
3Fコンファレンス・ラウンジ他
メタルパーテーション
スチール角パイプ アクリル樹脂焼付塗装
(アンティーク特殊塗装)
3Fコンファレンス
レセプションカウンター
スチール
(巾木:ステンレス)
アクリル樹脂焼付塗装
(アンティーク特殊塗装)
巾木:鏡面
3・4Fコンファレンス
丸柱パネル
アルミ アクリル樹脂焼付塗装
(メタリック)
建物名称赤坂インターシティAIR
施主赤坂一丁目地区市街地再開発組合
(日鉄興和不動産 株式会社)
設計株式会社 日本設計
施工株式会社 大林組
竣工2017年
建設地東京都港区