りん酸亜鉛処理とは、溶融亜鉛めっきされた鉄製品の表面に、化学反応によって無機質の結晶性皮膜(1~20μ)を析出・形成させる処理です。本来は、防錆のために溶融亜鉛めっきされた製品の光沢を抑えるなどのための処理ですが、美観を高める仕上げとして注目され、見直されています。
パネル・手摺・見切りなど建物の内・外装に、重厚感や人工的ではなく自然な仕上がりを求めるのに最適です。経年変化により徐々に濃淡が落ち着き、周辺景観と調和したものになっていくのも特徴の一つです。
材料成分の違いや板厚により、濃淡や模様は結果として表れますので、そのコントロールは非常に困難です。よって、ご採用の際には事前にご相談願います。
【収録サンプル帳:スチール】
鉄(スチール)は、金属材料の中でいちばん安価な材料で、使用される場面は多岐にわたります。しかし、生地のままだとサビなど耐食性が低い材料であることから、めっき処理や塗装を施す必要があり、特に外部では使用条件に制約があります。そのため、金属の素材感を求める意匠や高級感のあるデザインには不向きとされてきました。そこでKIKUKAWAは、スチール仕上げの付加価値を高めるラインアップを用意しました。
フォジンクは、溶融亜鉛めっきの上に、りん酸亜鉛化成被膜処理を施したものです。塗装では出せない、独特で落ち着きのある味わいを表現するとともに、外部でも使用可能です。
特殊塗装/仕上は、さまざまな風合を再現することで、金属工事の可能性を高めるものです。一部を除いて、アルミなどの他の材料を母材にしたり、塗料の種類を選択することも可能です。また、ラインアップ以外の塗装・仕上についても対応しますので、ご相談ください。
※以下、画像はあくまでも参考として、実際は現物サンプルをご確認願います。
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