エイベックスビル:SUS丸柱をはじめとした金属製品がピロティにて迎え入れる
役員会議室:左奥、ブラック・カラーステンレスの壁と天井パネルが高級感を醸成している
夜間のエイベックスビルの様子、金属パネルへの照明の反射が幻想的
●3つのテーマの実現に金属工事で貢献
青山通り沿いの南青山に建設された「エイベックス」の新本社ビルの金属工事にKIKUKAWAは参画しています。
計画当初は一般的なオフィスビルの設計だった新社屋が、昨今の時代の流れを取り入れ、新しい働き方を提案する「働きがいのある」オフィスに計画を変更。「コミュニケーション・コラボレーションが起きる」「エンタテインメント企業ならではの機能を備えている」を加えた3つのテーマを主軸にデザイン・設計されています。
そのテーマを実践する40mに渡る歩道からの広場を通り抜けた先、ビルの中へと最初に迎えるピロティの金属製品を中心に、KIKUKAWAは携わりました。
●KIKUKAWAのステンレス製品の品質(丸柱)
ピロティの顔ともいえる3本のステンレス丸柱は、3㎜のカットパネル仕様で、サイズはφ1500㎜×高さ9m。高さ方向は3mピッチで3分割し、断面は4分割しています。基本目地が15㎜のなか、広場側とビル側の縦目地は5㎜とする要望に対応するため、工場にて細目地部をセットし、半円ユニットを製作し現場に納めました。
一般的にステンレスは光沢度が高いため、スタッド痕が化粧面に出やすいなか、職人技を駆使して目立たないように処理。仕上げであるHLの通りやムラに対しても妥協することなく、KIKUKAWAのステンレス製品の品質を担保しています。
●アルミパネルを組み合わせたピロティ庇
ピロティを囲う庇屋根パネル、軒天井パネル、壁パネルは、アルミにフッ素樹脂焼付塗装を施しています。
軒天井パネルと壁パネルは、3㎜のアルミカットパネル。天井は基準1200㎜×2400㎜、壁は基準1200㎜×3000㎜で割りつけてあります。
庇の屋根部は8つのパーツで構成。2.5㎜のアルミパネルにて屋根、笠木、ボーダーや樋を組み合わせ、さらにグレーチングのメンテナンス歩廊を付属させています。
庇上部の幕板は、10㎜のリブが50㎜ピッチで横通しとなるように、新型の押出スパンドレルを製作し納めています。
●KIKUKAWAのステンレス製品の品質(カラーステンレス)
役員会議室の壁・天井のステンレスパネルについては、役員が使用する空間ということもあり、より高い品質を求められました。
仕様は、HL仕上げの上に、真空蒸着法により窒化チタンなどをコーティングしたブラック・カラーステンレス。1.5㎜の板にハニカムを裏打ちして、高水準に平滑度を保っています。
見えがかり部の曲げは角出し曲げを施し、同じくブラック・ステンレスの38㎜目地板とあいまってシャープさと高級感を演出しています。
●信頼のステンレス工事
「エイベックスビル」では、特にステンレス工事において信頼いただき、それに応える品質を実現することで、高評価をいただくことができました。
上記以外にも、3Fテラスのガラス手摺枠、アルミ丸柱、アルミ壁パネル、アルミ軒天井なども携わり、多岐にわたって参画できたプロジェクトとなりました。
【レセプション・カウンターも納めています。下記リンクをご参照ください。】
プロダクト施工事例 – エイベックスビル(レセプション・カウンター)
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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ピロティ 丸柱パネル | ステンレス | HL |
ピロティ 庇パネル・ 軒天パネル・壁パネル |
アルミ | フッ素樹脂焼付塗装 |
役員会議室 壁パネル・天井パネル |
ステンレス | HL+ブラック・カラーステンレス 角出し曲げ加工 |
建物名称 | PASONA SQUARE(旧エイベックスビル) |
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施主 | エイベックス 株式会社 |
設計 | 株式会社 大林組 |
施工 | 株式会社 大林組 |
竣工 | 2017年 |
建設地 | 東京都港区 |