
麻布台ヒルズ ガーデンプラザのメタルメッシュウォール
ステンレスメッシュ+ブロンズ色カラークリア塗装の壁パネル。
各テナントのスチール製三方枠も製作。(写真下)
上:アルミルーバーウォールとステンレス製手摺
下:ガーデンプラザレジデンスのエントランス化粧格子
●「麻布台ヒルズ」の内装金属工事に参画
区域面積約8.1haの大規模再開発事業で誕生した新たな街「麻布台ヒルズ」。超高層ビル「森JPタワー」や、うねるような外観が特徴的な低層棟「ガーデンプラザ」などから構成され、KIKUKAWAは各街区で様々な金属工事に携わっています。
地下で日比谷線神谷駅と接続し、商業施設やギャラリーなどが入る低層棟「ガーデンプラザ」は、イギリスの代表的なデザイナー、トーマス・ヘザウィック氏が内外装デザインを手掛けました。当社は共用部内装のメタルメッシュウォールやルーバーウォールといった、各種金物を多項目にわたり製作し納めています。
●ブロンズ色の立体メタルメッシュウォール
ガーデンプラザの各フロア壁面に総面積800㎡以上採用されているのが、アンティークな雰囲気を演出するブロンズ色のメタルメッシュウォール。細かい目のステンレスメッシュにカラークリア塗装で仕上げました。メッシュパネルの左右両端にはR曲げ加工を施し立体的な壁パネルとしています。
最大パネルサイズは幅1,200㎜×高さ2,200㎜ほど。パネルサイズや配置をあえて揃えないランダムな割付が、印象的な空間をつくっています。ビスを見せない引掛け納まりにて意匠性を確保しました。数量が多くなおかつ様々なサイズのパネルがあったため、事前検討やモックアップ製作にて納まりや作業工程を改善し、組立の効率化を図っています。
●ランダム配置のアルミルーバーウォール
施設内計10か所のエレベータードア周りに納めているルーバーウォールは、本プロジェクトのために特注製作したアルミ型材で構成。ルーバーの見附幅は30㎜、出入りは75・90・115㎜と3種類あり、それらがランダムに配置されることで柔らかく自然な雰囲気を演出しています。こちらもメッシュウォール同様ブロンズ色ですが、アルミルーバーは二次電解着色、ルーバー後ろのアルミパネルはアクリル樹脂焼付塗装仕上げ。製品ごとに異なる仕上げ方法でも、色味の調和がとれるように調整してご提案しています。
●三方枠や手摺など各種金物も製作
その他には、各テナント共通のスチール製三方枠の製作も担当。パネルには木目調シートが貼られ、木製の額縁のようなデザインです。特に上枠・縦枠については角出し曲げ加工を施し、細部までシャープな仕上がりにこだわりました。また、通路や階段の手摺は、壁付のものや自立型、ガラス手摺など場所に応じて様々なタイプのものを、ステンレス丸パイプを加工して製作しています。
施設内には住居エリア「ガーデンプラザレジデンス」もあり、そのエントランスに設置された化粧格子の製作も担いました。ステンレスフラットバーで組んだ格子を少しずらして重ねたデザインで、HL+ブロンズ色カラークリアで仕上げています。
●多項目金属工事への対応力
シンプルな金物から意匠性の高い装飾的なパネルまで、幅広く製品を納めた本プロジェクト。様々な材質・加工・仕上げに総合的に対応できるKIKUKAWAだからこそ、多項目の金属工事を信頼して任せていただけたと思っています。ヘザウィック・スタジオが日本で初めて手掛けるプロジェクトにおいて、当社のオーダー装飾建材がデザインの実現に貢献することができました。
麻布台ヒルズではその他の金属工事にも携わっています。詳しくはこちら
麻布台ヒルズ アリーナ 大屋根「The Cloud」
麻布台ヒルズ タワープラザエントランス・煙突外装パネル
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
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メッシュウォール | ステンレス | カラークリア塗装 |
ルーバーウォール | アルミ | 二次電解着色 |
化粧格子 | ステンレス | HL+カラークリア塗装 |
建物名称 | 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A,B,D |
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施主 | 虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合 |
設計 | 森ビル株式会社 一級建築士事務所 株式会社山下設計 株式会社大林組 一級建築士事務所(構造共同設計) 商業共用部デザイン:Heatherwick Studio 住宅共用部デザイン:Marco Costanzi Architects |
施工 | 株式会社大林組(建築) |
竣工 | 2023年 |
建設地 | 東京都港区 |