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プロダクト施工事例

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大田区立勝海舟記念館

大田区立勝海舟記念館

増築棟ファサード:二次電解着色を施したアルミパネルが近代的な表情と落ち着きを演出している

シャープさを強調するりん酸亜鉛処理パネルとアルミパネル

周囲に溶け込むアルミカットパネルとガラスの外装

●金属パネルにて昭和初期の建築と現代建築を融合

東京都大田区、勝海舟ゆかりの地である洗足池の畔に開館した「勝海舟記念館」の増築棟金属工事に、KIKUKAWAは参画しました。
勝海舟の功績や想いを大田区との縁や地域の歴史とともに伝える記念館。国登録有形文化財『旧清明文庫*(鳳凰閣)』を保存・活用しながら増築棟を併設して、昭和初期の建築と現代建築の融合を目指しています。その融合にKIKUKAWAは、落ち着きがありながら近代的な二次電解着色複合被膜を施したアルミパネルや、自然な風合を表出するりん酸亜鉛処理を施したスチールパネルなどで貢献しました。

*清明文庫:財団法人清明会(1920年設立)が、勝海舟の没後使われなくなった洗足軒を講堂として譲り受けたことが縁で勝家から別邸の隣の土地の寄贈を受け、そこに1928年に講堂兼勝海舟に関する図書などを収蔵する施設として建てられたもの。1976年に前所有者が「鳳凰閣」と名付け、2000年には昭和初期の貴重な会館建築として国登録有形文化財となった。

●デザインコンセプトに合わせた提案と実現

増築棟の外壁には近代的な材料を使用しながらも主張しない落ち着いた素材としたいというデザインコンセプトのもと、外装パネル工事に実績のあるKIKUKAWAに仕上げの選定も含めてご相談いただいたのが、本プロジェクトに携わるきっかけでした。
周囲に溶け込む金属パネルとガラスの外装にしたいとの要望のもと、3㎜のアルミ材にステンカラー色の二次電解着色複合被膜(艶消し)を採用。パネル取合のガラス枠が正面から見えないディテールにするなど、全体的にすっきりした意匠となっています。
それらを実現するため、設計ではガラスの取り外しが出きるように納まりを工夫。また、アルマイトの色ムラが発生しないよう、面ごとに材料発注するなどの品質管理を徹底しました。

KIKUKAWAのテクノロジー – 陽極酸化皮膜(アルマイト)処理の金属建材はこちら

●出入りをシャープに納めたアルミパネル

増築棟のファサードは、シンプルでありながら出入りの多いデザインとなっています。
基準となる外壁アルミパネルは、幅1.2m、高さ2.1m~3mと、比較的標準的な仕様となっていますが、それ以外の屋根や軒天井、ボーダーなどは部位ごとに寸法や形状、納まりが異なっています。特に、庇部などの屋根と壁との納まりが繊細かつシャ-プなため、止水収まりの検討にとても苦労しました。しかし、経験に裏打ちされたノウハウにより、意匠と性能を両立した設計を行っています。

●建物のアクセントとしてのりん酸亜鉛処理

大田区立勝海舟記念館

【出入口前のりん酸パネル拡大】

2箇所の風除室とそこを繋ぐ内部廊下には、溶融亜鉛メッキ+りん酸亜鉛処理を施した衝立や壁パネルを納めています。設計コンセプトや景色に馴染む、自然な風合を醸成するりん酸亜鉛処理仕上。本プロジェクトでは黒に近い濃色が採用され、経年変化を防ぐためアクリルシリコンクリアーにてコーティングしています。
基本的にスチール材3.2㎜のカットパネルで、高さは2.1m。場所に合わせて、1m前後の幅に割付されています。衝立形状のパネルは、側パネルの納まりなど、よりシャープさを強調した納まりとなっています。

KIKUKAWAのテクノロジー – りん酸亜鉛処理はこちら

●ワンストップソリューションにて少量多品種に対応

上記以外にも、アルミ製の笠木パネルや風除室天井パネル、りん酸亜鉛処理の屋上手摺など多岐にわたり金属製品を納めています。それぞれにおいて構造体などの取合が複雑でしたが、設計納まりだけでなく、製造と現場それぞれの工夫や意見などを共有し取り組むことで、Q(品質)・C(コスト)・D(納期)を満たすことができました。
本プロジェクトのような少量多品種項目においても、ワンストップソリューションでお客様のご要望にお応えすることがKIKUKAWAの強みと考えています。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
増築棟
外装パネル他
アルミ 二次電解着色複合被膜
増築棟
風除室他壁パネル
スチール りん酸亜鉛処理+クリアー
建物名称大田区立勝海舟記念館
施主大田区
設計株式会社 佐藤総合計画
施工株式会社 藤木工務店
竣工2019年
建設地東京都大田区