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プロダクト施工事例

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KT Zepp Yokohama

三角形のアルミ外装パネルが印象的な KT Zepp Yokohama

目地の通り方が美しい KT Zepp Yokohama のアルミカットパネル

複合施設全体像:KT Zepp Yokohama のシルバーアルマイトの外装パネルが輝いている

建物用途
製品用途
材質
金属加工技術
金属表面仕上

●シャープな印象のアルミ外装パネル

港町・横浜のウォーターフロントに位置する国際文化都市、みなとみらい21地区。株式会社コーエーテクモゲームスの本社オフィスを含む複合施設の一部として、東京や大阪など日本各地にあるライブハウス型ホール「Zepp」の新拠点、「KT Zepp Yokohama」がオープンしました。
KIKUKAWAが製作したのは、ホール正面を覆うアルミ外装パネル。シルバーに輝く三角形のファサードが、先進的でシャープな外観を演出しています。

●複雑な形状を実現するKIKUKAWAの3D-CAD設計技術

【傾斜のついた三角形のパネル同士が斜めに取り合っている】

「KT Zepp Yokohama」のファサードは、屋根パネルが短辺11.1mの三角形、正面壁パネルが短辺12.7mの三角形となっており、約46.5mの稜線で長辺が取り合っています。屋根勾配は水平面に対して26.9度、正面壁は垂直面に対して14.1度傾いており、さらに斜めに取り合っているため、パネルごとに出入りの異なる難易度の高い形状となりました。
この複雑な形状を実現するため、KIKUKAWAでは、3Dモデル作成による検討を実施。お客様や他工事会社とはBIMを通じて対応するなど、3D-CADを駆使した設計を行いました。

KIKUKAWAのテクノロジー - 設計技術力

●パネルの品質管理を徹底

板厚3㎜のアルミで製作した屋根パネル・壁パネル・軒天パネルは、パネル総数210枚で構成し、総面積は845㎡。「できるだけ目地の目立たない、大板に見えるような外装」というお客様のご要望のもと、長方形・平行四辺形・台形・三角形など様々な形のアルミカットパネルを組み合わせて12㎜の目地にて割付し、一枚の三角形の大板に見えるようなデザインとしています。屋根・壁・軒天パネルがそれぞれ斜めに取り合っているという難しい条件のなか、KIKUKAWAの技術力にて、端から端まできれいに通った目地や美しい稜線を実現しました。
表面仕上げは、マット処理を施したシルバーアルマイト(陽極酸化皮膜)仕上げ。パネルによってアルマイトの色違いが起きないよう取付部位ごとに管理しました。パネルを敷き並べての色調検査や降水試験など、品質管理を徹底しています。

KIKUKAWAのテクノロジー – 陽極酸化皮膜(アルマイト)処理の金属建材

●意匠性と実用性を両立させる下地の工夫

アルミ形材を用いたパネルフレーム・母屋・胴縁、およびスチール製の母屋受け・胴縁受けも、KIKUKAWAの設計・施工。パネルの意匠性と実用性を実現するため、これら下地の構造にも工夫を重ねています。
例えば、パネルを支える母屋・胴縁は、パネルの目地から入ってきた雨水を受けて排水する樋としての機能も果たす仕様で設計。縦にも横にも角度のある複雑な形状のため、アルミ形材の切断加工には苦労しましたが、屈折ラインでも水の流れを切らずに雨水を受けられる形状としました。また、下地をユニット組にすることで、跳ね出しが多い中でもしっかりと剛性を持たせています。
さらに、2か所ある横樋と竪樋との結合部分の軒天パネルは、樋をメンテナンスするための点検口付軒天パネルとなっています。開口時にガラスを傷つけないようにするワイヤーストッパーの他、点検作業員が実際に中で作業をするための長さ2900㎜の足場や手摺を下地部分に内蔵。点検時の作業性の向上に寄与しています。

●顧客要求を満たすKIKUKAWAの対応力

KIKUKAWAでは、業界に先駆けて3D-CADを導入するなど、三次元設計技術を磨いてきました。3DモデリングやBIMに対応する体制を整えていたことが、本プロジェクトのような複雑な意匠のデザインを実現する結果につながっています。お客様の厳しい品質要求にお応えし、高い評価を得ることができました。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
外装パネル アルミ アルマイト(マットシルバー)
建物名称KT Zepp Yokohama
施主開発時:三菱地所 株式会社
竣工後:株式会社 コーエーテクモゲームス に譲渡
設計株式会社 三菱地所設計 一級建築士事務所
施工清水建設 株式会社
竣工2020年
建設地神奈川県横浜市西区