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設計技術力

フジテレビ本社ビルの球体展望室の設計データ

フジテレビ本社ビルの球体展望室の設計データ

さまざまな金属建材の製品製作や施工を高次元で実現する設計技術力が菊川にはあります。永年、オーダー建材製作で培った納まりをノウハウとした設計提案力、製作時の課題を図面にフィードバックし蓄積した製品実現力、作図段階より施工を加味した設計計画力、そして業界に先駆けて導入してきたCAD・CAMや3次元CAD・BIMなどを駆使した先進的な設計対応力が、菊川の設計技術力の基本となっています。
最新機械設備に裏付けされた加工技術と設計との連携を含め、日々新しい技術を習得し設計技術力を高めることで、お客様の要望する意匠実現に向けて挑戦を続けています。

主な特長・大型製品や複雑形状を含む建築内外装設計
・現場実測を必要とする改修工事
・強度設計を加味したモニュメント工事
・3DデータやBIMによる相互伝達対応可能
・3次元設計対応
対応可能素材金属建材全般
・アルミ
・ステンレス
・鉄
・銅合金
・その他
種類3D-CAD ソフト
・Rhinoceros
・Inventor
・Vectorworks
・SolidWorks
BIMソフト
・Autodesk Revit
対応サイズ材質・形状などにより、加工方法や条件が異なります。
都度、ご相談ください。

詳細設計からバラ図・組立図・施工図はもちろん、梱包計画にも3Dデータが活用されています

■金属工事における設計技術に必要なこと

建材の中でも最も自由な加工ができるとされている、金属。
建築業界における金属工事では、各金属の種類によって異なる特性を理解した上での設計・製造・組立・施工が必要となります。菊川では、内外装パネルや屋根・ルーバー・階段・手摺・モニュメントなど、多種多様な製品を手がけるため、設計担当者には様々な納まりの知識や加工技術の理解が必要とされます。また、他の業種や他製品との取合いを加味した設計が必要となるため、非常に専門性が高く、社内外とのコミュニケーションが不可欠です。

 

■3次元設計の普及と必要性/メリット

3次元設計の活用は、近年の3D-CADの普及による自由曲線を多用したデザインの増加、3DモデルやBIMの普及といった要因に後押しされ、拡大しています。3Dデータを駆使して描かれた意匠の実現には、最も自由な加工ができるとされる金属に期待されることが多く、金属工事における3次元設計の必要性や技術向上、普及が拡大しています。
3次元設計は、3次元のモデルを活用することで詳細を可視化し、社内外のコミュニケーションの相互理解を深めることを容易にし、干渉確認といった作業をよりスムーズにします。また、3Dモデルをベースに作図作業が進められるため、作図時間の削減や図面の修正モレといったミスの削減が見込めます。

 

■KIKUKAWAの設計技術力

金属工事において必要な知識はもちろん、オーダーメイド製品製作で培ってきたノウハウや納まり提案力・板金加工への実現力から最新ソフトによる3次元設計対応力といった総合的な設計技術を菊川は有しています。設計段階から製造・施工を踏まえた図面を作成することで、製品品質を確保した設計を行えます。さらに、業界に先駆けてCAD・CAMや3次元CAD・BIMを導入しており、現在も人材育成などを通じて対応力を強化しています。新規の内外装工事や改修工事・モニュメント製作など、様々なプロジェクトに対応している菊川では、日々新しい技術や最先端の意匠実現に向けた挑戦をし続けています。

 

  • 1. KIKUKAWAの設計提案力

オーダーメイド製品製作の設計では、一品・現場ごとでの納まり検討が必要とされます。検討事項は納期やコスト・品質から、製造可否や施工での納まり、他社製品との取合いについても考慮する必要があります。

菊川では、さまざまな製品製作によって培った多様な経験やノウハウを全社的に共有し蓄積したことで、板金加工への実現力と納まり提案力があります。意匠を実現するために必要な複雑形状・3次元製品の実施設計においても、耐震・耐風などの強度設計、たわみなどの計算、層間変位や公差なども加味した提案や図面作成を行うことができます。

 

  • 2. 板金加工への実現力

意匠を実現するためには、納まりや加工方法の検討と同時に、加工可能な図面への落とし込みが必要となります。

例えば板金加工時に発生する製品の微細な伸びやハネといったズレ。これらを都度設計にフィードバックし、ノウハウとして蓄積してきたことが、菊川の金属加工設計技術力の向上に寄与しています。

また、当社では多種多様なNC機器を保有しており、3次元データをこれらNC機と連動させているため、設計データを直接流用することが出来ます。板金加工時には、これに加え、職人技によるミリ単位での微調整を行うことで、高品質な製品製作を実現しています。

 

  • 3. 3次元CAD(BIM)対応力

菊川では、1990年初頭の3D-CADを先駆的に導入以来、現在のBIM対応に至るまで、常に三次元設計技術を磨き、設計対応力を強化してきました。

新しいデザインや形状に挑戦するプロジェクトは、新ソフトやシステム導入を行っている場合も多く、実施設計の段階においても業界に先行して対応が求められるケースがあります。菊川では、これらのプロジェクト対応を通じて、先行したCADやCAM・3次元CADの導入を行い、同時にそれらを扱える設計技術者を教育するなど、時代やお客様のご要望に寄り添う設計技術力を磨いてきました。近年では、試験的なBIMの現場対応や、お客様とのやりとりを全て3Dデータで完結させるといった事例もあります。

 

■KIKUKAWAの3次元設計を駆使した施工事例

  • ◆エイベックス・ビル(レセプション・カウンター)

エイベックス新社屋の受付カウンターは、3次元立体形状の「a」型。高さ3.6m、幅4.8m、奥行き4.3mあるカウンターは、ブランドロゴをモチーフとして、四角形のチューブがねじれながら立体形状を描いています。化粧パネルからフレーム・下地鉄骨まで全ての3Dモデルを作成し、これを元に現場調整を行うことで、3mm目地という高難易度な条件をクリアしています。

プロダクト施工事例- エイベックスビル(レセプション・カウンター)

 

  • ◆Bloomberg European Headquarters(ブルームバーグ新欧州本社屋)

10万㎡以上の敷地に新設された新社屋の内外装ブロンズ工事を担いました。お客様から3Dデータをいただき、実施設計の承認まで3Dデータ上で行われた現場です。内部の螺旋階段や外部フィンなど、複雑な3次元形状の製品も多く、全ての図面を3D-CADにて作図しました。

プロダクト施工事例- ブルームバーグ新欧州本社屋

 

  • ◆住友不動産麻布十番ビル

さまざまな角度や向きの大三角形が並ぶ、アルミ天井パネルを有するこの物件。複雑な形状と角度の組合せである軒天パネルと風除室パネルは、3D-CADにて作図されました。勾配のある屋根パネル、レベルや出入りが違う壁パネルといった形状がある中で、3次元の設計データは顧客との打ち合わせから施工時の確認資料としてまで、あらゆるシーンで活用されました。

プロダクト施工事例- 住友不動産麻布十番ビル

 

  • ◆すみだ北斎美術館

四角柱や三角錐が複雑に合わさったようなデザインを実現するために、3D-CADや細やかなディテール設計を行いました。その結果、縦目地8mm・横目地12mmの目地を実現しています。

プロダクト施工事例- すみだ北斎美術館

 

  • ◆東京駅八重洲口駅前広場(中央換気塔)

壁面緑化されたこのシェル型の換気塔は、目地無しの一体の構造体として納品しています。三次元曲面で構成された形状であるため、3D-CADと三次元加工技術を駆使して製作しています。

プロダクト施工事例- 東京駅八重洲口駅前広場(中央換気塔)

 

  • ◆中京大学 名古屋キャンパス新1号館(図書館・学術棟)

「翼竜の卵と翼竜の足」である巨大な金属モニュメント。卵型であるモニュメントを製作するために、3Dデータや3D-CADをベースとして、R曲面を製作していきました。

プロダクト施工事例- 中京大学 名古屋キャンパス新1号館(図書館・学術棟)

 

  • ◆アーツ前橋

緩やかな曲線状の外壁を活かした、アルミ外装パンチングパネルをまとった、この事例。厚板パネルである外壁の製作には、薄板パンチングより難易度が増します。3次元モデルをベースとして、形状や加工方法を事前に検証することで、デザイン通りの良品を製作し、正確に取り付けすることができました。

プロダクト施工事例- アーツ前橋

 

  • ◆MIHO美学院MIHOチャペル

扇を丸めて一点で閉じたシンプルなデザインですが、全長18.5m、幅600mm~1,500mmの台形の大型パネルで製作されています。一枚一枚ねじれを含んだツイスト加工形状になっていますが、この形状を視覚的に理解するためにも3次元CADを有効に活用し、一枚一枚パネルや下地フレームを精密に計算しています。

プロダクト施工事例- MIHO美学院MIHOチャペル

 

  • ◆V88ビルディング(旧デビアス銀座ビルディング)

ねじれた柱パネルと横桟パネルで構成された、ステンレスのカーテンウォール。顧客要望品質を実現するために、この現場では当社として初めて工場加工図に3次元CADを導入しました。

プロダクト施工事例- V88ビルディング(旧デビアス銀座ビルディング)

 

  • ◆フジテレビ本社(FCG)ビル

このチタン球体の外装は、当時先駆的な3D-CADでモデリングされた多面体です。取合いや開口部が複雑であるため、製品設計において高精度に製作されることが必要不可欠であり、製品製作においても3D-CADのデータは貢献しました。

プロダクト施工事例- フジテレビ本社(FCG)ビル

 

その他、3D-CADを活用した現場を検索するにはこちら

 

■その他、3次元設計対応事例

  • ◆大型アーチ

3Dモデルを用いて設計・製造・施工にあたった現場をご紹介したメタルワークニュース。当社のBIMに対する準備や実際に製作された現場の写真と図面データもあわせてご紹介しています。

メタルワークニュース- 3次元設計対応事例

 

  • ◆「施工BIMのスタイル事例集2018」

当社のBIMへの取り組みは、優良事例の一つとして「施工BIMのスタイル事例集2018」にも取り上げられています。

メディア掲載事例- 「施工BIMのスタイル事例集2018」

 

■ご相談ください

今後が期待されるBIMや欠かせない存在となっている3D-CAD。菊川では、これまで培ってきた加工技術をベースとして高品質な設計対応や提案を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。


詳細設計からバラ図・組立図・施工図はもちろん、梱包計画にも3Dデータが活用されています


実際のMIHO美学院MIHOチャペルと設計のデータ


3次元形状の受付カウンターを横から見た3次元設計図


設計中の若手社員。3Dデータ等の活用・習得も行っていますが、手作業で図面を書くベテラン社員も活躍しています

「設計技術力」が使用されている施工事例