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プロダクト施工事例

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崇教真光世界総本山

大量の丹銅材を使用した金色に輝く「崇教真光世界総本山」

ブロンズにHLやミガキ加工を施した上にクリアー塗装した棟木・破風・連子格子

大成形プレス加工にて製作し大拝殿スチール天井とアルミキャストにて製作したプロセニアムアーチ

●金色に輝く宗教建築物

岐阜県高山の大自然の中、約14,000㎡に及ぶ敷地に、燦然と金色に輝く建物である「崇教真光世界総本山」の金属工事に、KIKUKAWAは参画しました。
そのなかでも、屋根部の圧倒的な外観を演出する棟木(※1)や破風(※2)には、大量の丹銅材を使用。社寺建築としてもブロンズ工事物件としても、国内最大規模の宗教建築物です。

(※1)棟木(むなぎ):屋根の骨組みを構成する基本的な構造材の一つで、屋根の最上部に水平にわたされる部材。本プロジェクトでは、U字型でわたされた部位を指す。
(※2)破風(はふ):日本建築で切り妻の屋根の端に山形に取り付けるもので、神社仏閣の建築を起源とするデザイン。本プロジェクトでは、屋根と三角部格子との取合部を指す。

●素地を活かしたブロンズパネル

高さ5mを超える棟木パネルは、丹銅材にHLを施し、酸化を防ぎブロンズ生地の質感を活かすためにクリアー塗装をしています。笠木パネル・内外額縁・欄間波板・幕板とそれぞれのパーツが、緩やかな曲線となるように製作。三角パネルを6段組み合わせた波型パネルを囲む内額縁は、角曲げと曲面曲げを合わせたもので、特に技術が必要となるものでした。
片側4箇所の欄間柱型は、W700の凹型形状のブロンズパネルに、ブロンズキャストの飾り金物を中央に配置。パネルの突部とキャストは、バフ研磨の上、クリアを施しています。
棟木の先端部及び側面端部は、バフ研磨した丹銅材とブロンズキャストの組合せ。御神紋は、FRP成型品に金箔押しを施しています。

●金属で構成されたシンボルティックな棟玉

半径1850㎜の屋根頂部の棟玉はアルミ鋳物にて製造。粉体塗装の上にフィルム貼りを施すことで、滑らかで艶やかな朱色を表現し、「崇教真光世界総本山」のシンボルとなっています。
棟玉を受ける蓮弁・蓮座・台座・台座欄間部分はブロンズで構成。蓮座・台座は、基本的にHLのブロンズパネルで、飾り部分はバフ研磨を施したブロンズキャストで製作しています。台座欄間は、ラフトーンにて模様付けをしたあと、バフ研磨を施しています。
中心より最大4mほど広がる3段に重ねられた蓮弁は、13種類46枚にもなりますが、蓮の葉の立体感を演出するため、ブロンズキャストで対応しています。

KIKUKAWAの各種カタログ – ラフトーンメタルのページはこちら

●ブロンズ仕上げのコントラスト【ミガキ・HL・硫化】

屋根と取り合う、1辺が約10mの破風ボーダーパネルと軒天パネルは、丹銅材にHLが施されています。格子枠も含め、同形状がない三次元的なパネル製作には、KIKUKAWAの職人技とノウハウが駆使されました。
幅300㎜のベース型の五角形のブロンズパネルが400㎜ピッチで配置された連子格子は、HLにクリアを塗布。目地板はHLに硫化イブシを施しており、バフ仕上げを施した格子枠と水切りパネルと共に、コントラストを際立たせています。
連子格子中央の御神紋は、こちらもFRP成型品に金箔押しにて仕上げています。

KIKUKAWAの金属仕上ラインアップ – ブロンズのページはこちら
KIKUKAWAのテクノロジー – 硫化イブシ仕上げのページはこちら

●荘厳な大拝殿の天井パネル

中央に向かい曲面で立ち上っていく大拝殿の天井パネルは、2000枚以上の基準サイズ:W985×L1530×H100の成形パネルで構成。複雑な形状のパネルは、1㎜のスチール板を大型成形プレス加工にて製作し、仕上げは特殊塗装を施しています。その鱗のようなデザインパネルが曲面に重なっている様子は、華麗で荘厳な雰囲気を醸し出しています。
大拝殿の天井パネルを繋ぐ8mほどの梁パネルは、アルミのラフトーンパネルとアルミキャストを組合せて、アクリル塗装を施しています。高さ1420㎜を三段に分け、中央をテクスチャーの強いキャストを配置することで、意匠を凝らしています。

●ゴールド色に輝くアルミキャスト

正面ステージ上部、幅40mほどのプロセニアムアーチは、アルミキャストで製作された青海波パネルと呼ばれるイチョウ型のパネルで構成。ゴールド色塗装されたW750×H450のパネルを千鳥に配置し、端部を加工したうえ、同じくアルミキャストで製作されたボーダーで囲うことで、7組のアーチを形づくっています。
アーチの揚げ裏パネルは、スチールにて、φ130㎜の半円の竿縁を曲面に沿って流したルーバー形状です。
W3120×H3600の御紋章は、アルミ板を、直線部は箱型の曲げ加工、円形部は絞り加工にて製作。立ち上がりと円形部を金箔押し、平面をウルミ色・ゴールド色を中心に配色しています。
ステージの端部より、大拝殿を囲うパネルは、スチールのパンチング吸音パネル。50㎜のスリットを適宜入れることでデザインされたパネルは、φ9㎜の丸穴を15㎜ピッチでパンチングされています。

●KIKUKAWAの宗教建築への対応力

上記や画像以外にも、KIKUKAWAは様々な金属工事・建具工事に携わっています。外部工事では、スチールにフェロドール塗装をした外柵、丹銅・アルミ・ステンレス・アルミキャストと各種金属を用いた笠木パネル、外壁PC間の幕板アルミキャスト。内部工事では、ブロンズとスチールで構成された装飾建具、スチールを波型に曲げ加工したリブ付丸柱、ブロンズの板と鋳物で構成された御奉納箱。そのほかにも、アルミキャストの内外の面格子など、多くの製品を納めました。
このように「崇教真光世界総本山」は、伝統的な建築や宗教建築に長く付き合ってきたKIKUKAWのノウハウや技術が発揮されたプロジェクトです。設計から加工・施工まで一貫した「ワン・ストップ・ソリューション」の強みを活かすことで、完遂することができました。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
棟木・破風・連子格子 ブロンズ(丹銅)
ブロンズキャスト
HL+クリア塗装
ミガキ+クリア塗装
硫化イブシ
棟玉・連弁 アルミキャスト
ブロンズ(丹銅)
ブロンズキャスト
粉体塗装+フィルム貼り
HL+クリア塗装
ミガキ+クリア塗装
ラフトーン(Rシリーズ)
大拝殿天井:大天井パネル
プロセニアムアーチ
パンチング吸音パネル
スチール
アルミキャスト
大形成形プレス加工
特殊塗装仕上
ゴールド色塗装
建物名称崇教真光世界総本山
施主崇教真光
設計素木三郎
施工大林組・金子工業 共同企業体
竣工1984年
建設地岐阜県高山市