外装ファサードに樹木のシルエットを浮かびあがらせアルミ厚板パンチングパネル
厚板アルミパネルがシャープなエッジ感を出している
全艶フッ素樹脂焼付塗装のカラフルな色彩がライトアップされて別の表情をみせる
●コンセプトを重視した建築物
“喜ばれることに喜びを”をモットーに“ホスピタリティバンク”を巣鴨信用金庫様は目指しています。常盤台支店はそれを受けて“一分一秒でも長く居たい空間”を実現する為の建物のひとつに位置づけられています。
デザイン及び設計を担当されたエマニュエル氏は、コンセプトとして「leaf」(葉っぱ)にその思いを込めました。それは訪れる人が自然を感じリフレッシュできるような場所を目指すことを意味しています。
そのコンセプトや思いを込めたデザインを実現するために、KIKUKAWAは主に外装ファサード工事に参画しています。そしてその外装パネルはおしゃれでカラフルなそして親しみや暖かみのあるものとなり、外観そのものがひとつの風景となっています。
●KIKUKAWAの厚板パンチングパネル実績
エマニュエル氏からご相談を受けたきっかけは、銀座の某ブランド店舗の外装ファサードをKIKUKAWAが手掛けたことをお知りになったからです。その外装パネルはパンチングパターンを調整することで模様を浮かびあがらせています。また、化粧パネルに厚板を採用することでシャープなエッジ感を演出しています。
このことは、「leaf」がコンセプトということで外装ファサードに樹木のシルエットを浮かびあがらせ、かつ外装を一種の看板ととらえていたデザインにまさしく合致しました。
KIKUKAWAはそれらの期待と要望に応えるために、「厚板パンチングパネル」技術のノウハウに綿密な設計を加えて対応をしています。
KIKUKAWAのテクノロジー – パンチング技術のページはこちら
●厚板パンチングパネル技術
基準割付が約1.4m×4mと比較的大判である10㎜の厚板アルミを加工しています。
パンチングパネルといいながら、10㎜の厚板アルミを機械的にパンチング加工することは不可能です。よって20㎜の穴をエンドミル加工機にて、ひとつひとつ切削加工しています。そのことで、開口にダレがなくシャープなエッジ感を生みだしています。
また、厚板パネルであるが故に裏面の補強フレームが不要で、取付下地も極力穴からみえない工夫をこらしています。そのこともデザインコンセプトに合致したディティールを生みだしています。
●色へのこだわり
エマニュエル氏は色を二次元的な仕上げではなく三次元空間を形作る一番大事な要素として捉えるデザイナーで、色に対するこだわりは並々ならぬものがありました。
パンチングパネルは各店舗の統一色である白色塗装を施しており、開口パネルは14色ものカラフルな塗装を全艶で施しています。
そこに至るまでには試作と確認を繰り返しながら、実にその4倍以上の色サンプルを作成しました。その甲斐あって納得いただける色味を出すことができ、要望通りの外装ファサードを実現することができています。
●お客様の信頼を得て
KIKUKAWAのデザインと品質を両立させる設計力・技術力、こだわりやご要望に真摯に向き合う対応力などを評価され、お客さまから信頼を得ることができました。
このことは、志村支店と中青木支店でのお仕事を引き続き担当することにつながっています。
品名・施工個所 | 材質 | 仕上げ・加工 |
---|---|---|
外装ファサードパネル | 厚板アルミ(10㎜) | 厚板パンチングパネル フッ素樹脂焼付塗装 (全艶・両面) |
開口カットパネル | アルミ(3㎜) | フッ素樹脂焼付塗装 (全艶・両面) |
建物名称 | 巣鴨信用金庫 常盤台支店 |
---|---|
施主 | 巣鴨信用金庫 |
設計 | 株式会社 emmanuelle moureaux(エマニュエル・ムホー) |
施工 | 渡邊建設 株式会社 |
竣工 | 2010年 |
建設地 | 東京都板橋区 |