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2024年4月17日

メタルワークNEWS3D・BIM家具・インテリア改修工事

オーダー装飾金物でつくる什器・インテリア vol.1

KIKUKAWAでは、2023年に社屋の改装工事を実施。製造拠点であるキクカワテクノプラザ内の、お客様をお迎えするゲストロビーをリニューアルしました。
来場者の方々に当社の仕事や歴史を感じてもらう空間ということで、KIKUKAWAの金属加工技術を生かしたオリジナルの展示品や什器・インテリアを製作。今回はそれらを2回に分けてご紹介します。

まずご紹介するのは、エントランスで来場者を迎える「メタルプリズム」です。

モニター付きステンレスモニュメント
来場者を出迎えるモニター付きモニュメント「メタルプリズム」

大きさは幅1,300㎜×奥行800㎜×高さ1,800㎜ほど。板厚3㎜のステンレスカットパネルで多面体を構成しています。
「不規則で多面体な形状は、プリズムのようにさまざまな面を映し込み、あらゆる方向に光を反射させます。お客様とKIKUKAWAとの新しい出会いが、プリズムに差し込んだ1本の光が屈折し、拡散するのと同じように、思いがけない新しいベクトルへの挑戦や可能性の広がりにつながることを期待してデザインしました。」(今回のゲストロビー改装の設計デザインを担当していただいた株式会社乃村工藝社様より)

形状案は色々な候補がありましたが、せっかくなら少し変わったインパクトのあるものを、ということで多面体形状に挑戦。3D-CADによる設計のほか、3DプリンターやAR(現実の風景の中にCGでつくられた3D映像を重ねて表示する技術)も活用して形状の確認をおこなっています。細目地でビスが表に出てこない納まりを検討し、意匠を形にする当社の設計技術力を体現することができました。

モニター付きステンレスモニュメント試作品
一部モックアップ。頂点が集中する箇所は曲げと溶接を駆使して下地フレームを形成。

「メタルプリズム」の正面にはモニターが埋め込まれており、その日に製品検査等で来社されるお客様のお名前を表示したり、当社の施工事例をスライドショーにして流したりします。設計にあたっては、上部に熱抜き用のパンチングパネルを配置したり、コンテンツ投影用のUSBを差し込める切り欠きを設けたりと、機能面や運用面を考慮した仕様としました。

ステンレスパネルの仕上げはブラスト・グラデーションを採用。ブラストの密度を調整することで、下から上にいくにつれだんだんとブラストから鏡面へと変化していきます。多面体形状のため、グラデーションの位置がパネルごとにバラバラになる難しさがありましたが、1枚ごとに丁寧に対応しています。

モニター付きステンレスモニュメント
斜め後ろから見た様子。下の方ほど映り込みが淡くなっている。

シルキーブラスト・グラデーションについて詳しくはこちら

続いてご紹介するのは、様々な金属素材・仕上げを組み合わせたアートパネル。エントランスの壁際に4台展示しています。金属の表現の多様性や美しさを感じてもらえるように製作しました。

金属アートパネル
人気のある金属仕上げやおもしろい仕上げを中心に抜粋して展示

直径700㎜の円形のパネルをワイヤーで天井から吊り下げています。アルミ・ステンレス・スチール(鉄)・銅合金の4種類の金属素材に、研磨や化学処理などの仕上げを施し、1枚のアートパネルとして組み合わせました。ワイヤーには引っ掛け式のフレームで取り付けているため、アートパネルは今後差し替えも可能となっています。

金属アートパネル
光沢感やテクスチャーを間近で感じられるパネル

ゲストロビー奥のホワイエにも、オーダーメイド装飾金物でつくった製品を設置しています。そちらについては次回の記事でご紹介します。

今回ご紹介した製品を実際にご覧になりたい方、金属加工技術に関する情報収集をされたい方は、工場見学のご予約を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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ゲストロビーのリニューアルに関するリリースはこちら