METAL ARCHITECT KIKUKAWA

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プロダクト施工事例

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気仙沼図書館・気仙沼児童センター

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右奥3箇所の窓の内側にアルミ化粧グリルが設置されている

大型ヘラ絞り加工にて成形したトップライト天井

レーザーカットされた螺旋階段の手摺壁

●東日本大震災・災害復旧事業

東日本大震災の災害復旧事業として整備された「気仙沼図書館・気仙沼児童センター」の金属工事にKIKUKAWAは参画しました。
図書館設計に造詣の深い、岡田新一設計事務所からの引合いから携わることになった本プロジェクトでは、専門的な金属加工技術を必要とする大型製品やデザイン性の高い製品を中心に納めています。

●パラボラアンテナ状の天井パネル

2階の一般図書エリアへ自然採光するための12箇所あるドーム型のトップライト部の天井パネルは、直径2640㎜。一体型のパラボラアンテナ状とするため、3㎜のアルミ板を大型ヘラ絞り加工(※)にて成形しています。
ヘラ絞りの機械跡を研磨したのち、白色ウレタン焼付塗装にて仕上げています。研磨程度の見極めや組立治具を工夫することで、QCD(品質・コスト・納期)を管理しました。

(※) ヘラ絞り加工(スピニング加工):回転する成形型(マンドレル)に板状や管状の素材を加工ローラやへらで押し付けて成形する塑性加工の一手法。金属を材料とするシェル状の製品の成形加工法として、広く用いられる。

●螺旋状の厚板デザインパンチングパネル

約1mスパンの螺旋階段手摺壁は、高さ1550㎜のデザインパンチングパネル。スチールの4.5㎜厚板に対する変形四角形の穴は、レーザー加工機にて加工しています。
三次元的なねじれのある手摺パネルは、R加工したスチール板をフレームで矯正することで対応しました。
仕上げは、両面保証の白色ウレタン焼付塗装。多くの子供が利用する施設であることから、面取り・バリ取りには細心の注意を払っています。

KIKUKAWAのテクノロジー – パンチング技術はこちら
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●機械加工の多いアルマイト製品

2階書庫の3箇所の窓の内側に設置された化粧グリルは、3㎜のアルミ板をW1600×H2400となるように、W方向を100㎜ピッチで屏風のようにジャバラに折り曲げて加工。
手摺壁デザインの1/3程度の大きさの類似パターンを、レーザーカットで穴明け加工しています。
両面保証のうえ加工キズの影響を受けるアルマイト複合皮膜仕上げにも関わらず、SPVの選定や製作方法の事前検討をすることで、良品を納めることができました。

KIKUKAWAのテクノロジー – 板金曲げ技術はこちら

●開放感ある明るい施設に貢献

日光を取り込むトップライト天井や、光の通り道となるパンチングパターンは、「気仙沼図書館・気仙沼児童センター」の開放感ある明るい雰囲気の演出に貢献しています。
少しではありますが、東日本大震災の災害復旧事業に参画できたことは、KIKUKAWAにとって意義のあるものとなりました。

品名・施工個所 材質 仕上げ・加工
トップライト天井パネル アルミ(3.0㎜) ヘラ絞り加工
ウレタン焼付塗装
螺旋階段手摺 スチール(4.5㎜) 厚板パンチング
三次元加工
ウレタン焼付塗装
化粧グリル アルミ(3.0㎜) ジャバラ曲げ
アルマイト
建物名称気仙沼図書館・気仙沼児童センター
施主気仙沼市
設計株式会社 岡田新一設計事務所
施工株式会社 クマケー建設
竣工2018年
建設地宮城県気仙沼市