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2022年1月14日

お知らせ

2022年度 奉納楯の製作

毎年KIKUKAWAでは、新年の抱負と安全や繁盛の祈願を込めて、五角形の奉納楯*を製作しています。楯には、剣・鎌・鍵により「水」の一文字が表されており、剣は「魔を払う」、鎌は「収穫」、鍵は「商売繁盛」を意味しています。

今年度製作した3つの奉納盾

*奉納楯:かつて鍛冶屋の火難除けとして製作されていたのが由来。仕事始めに「水」の文字をかたどった楯を奉納することで、仕事場を清め、金属や鞴(ふいご)を扱う職人の毎日の安全を祈っていた。

技術の伝承や向上を図るため、例年通り若手社員やベトナム技能実習生が中心となって楯の製作に取り組みました。本年も、話題になった金属や仕上げを選んで製作しています。

本年度は、下記の3つを製作しました。

■木目調仕上げ
楯のベースをアルミの木目調塗装(高耐候ポリエステル粉体塗装)で製作。楯のフレームは木目模様に合うブラウン系のウレタン樹脂塗装、水の文字はステンレスのシルキーブラストです。

2022年度奉納楯【木目調仕上げ】
金属でありながら温かみのある仕上がりに。

■水面(みなも)仕上げ
鏡面ステンレスに凹凸を施し、まるで水面が揺らいでいるかのような意匠を表現した「水面(みなも)パネル」を楯のベースに採用。水の文字はステンレスのシルキーブラスト仕上げです。凹凸のある仕上げのためフレームの取付に苦労しましたが、すり合わせ作業を丁寧に行って微調整することで完成させました。

2022年度奉納楯【水面(みなも)仕上げ】
鏡面に映り込む映像が水面(みなも)のように揺らいでいる(右下)

■シルキーブラスト・グラデーション仕上げ
楯のベースは、ビーズブラストの密度を徐々に変化させていくことで、ステンレス鏡面からブラストの淡い輝きまでをグラデーションで表現。水の文字を構成する剣や鎌には、ミーリング加工で機械ならではの柔らかい曲線や均一な模様を刻み込んでいます。

2022年度奉納盾【シルキーブラスト・グラデーション仕上げ】
上の方はベースの鏡面が天井の照明を映しこんでいるが、下の方にいくにつれブラストの密度が細かくなり淡い輝きとなっている。

毎年製作されている奉納楯は、工場内の壁面に飾られています。
キクカワテクノプラザにご来場の際には、ぜひご覧ください。

上記の仕上について、詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
KIKUKAWAの金属仕上ラインアップ
オリジナル金属建材 – 水面パネル
オリジナル金属建材 – シルキーブラスト・グラデーション
KIKUKAWAのテクノロジー – ビーズブラスト仕上(シルキーブラスト®)

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