2021年6月8日
ダブル(2枚重ねの)パンチングパネル
機能性とデザイン性を両立したパンチング建材。遮光ルーバーの役割を果たすことも可能で、用途により環境負荷低減にも貢献します。KIKUKAWAは、所有する設備と職人技を融合することで、多種多様な形状やデザインのパンチングパネルを精度良く高品質に納めることができます。
意匠パンチングの1種として、複数のパンチングパネルを重ねることで、新たなパターンをデザインすることができます。同じ開孔とピッチのパンチングパネルを2枚ずらして重ねるだけでも、様々な表情を演出。ずらす距離や重ねる距離の組合せだけでなく、見る角度によっても千差万別です。
今回ご紹介するのは、仏教系大学「大正大学」の総合学修支援施設「新8号館」で採用されたダブルパンチングによる七宝パネル。φ100㎜、ピッチ120㎜のパンチングを縦横1/4ずつずらして重ねることで、仏教に由来する七宝文様を形成しています。
七宝文様はライトアップされた演出が大きな特徴の1つで、照明との兼ね合いが重要な要素となりました。
外装のダブルパンチングパネルは、スチール(高耐食性めっき鋼板)1.6㎜のパンチングパネルを2枚重ねた上に裏板を加えた3枚構成のユニットパネル。ユニット厚は75㎜、パンチングパネル間は30㎜で設計されています。基準W600㎜×H2400㎜のパネルをゴールド系のポリエステル粉体塗装で仕上げました。
螺旋階段のダブルパンチングパネルは、手摺支柱を内蔵し、内側と外側のパネル2枚にて七宝文様を形成。R加工を施し、螺旋部は三次元形状に納めています。
このように、ダブルパンチングパネルを始めとした多様な風合いや納まりでも、R形状や三次元形状の製品製作をKIKUKAWAは実現します。
ダブルパンチングパネルは、2枚のパンチングパネルをわずかにずらして重ねることで、モアレ(干渉縞)を意図的に演出することもできます。パンチング本来のパターン模様と干渉縞によるパターン模様により重なり光が通ることで、模様を浮かび上がらせます。
プロダクト施工事例 – 中京大学 名古屋キャンパス 新1号館(図書館・学術棟)はこちら
お客様のアイデアやの分だけ、金属によるデザイン・パンチングは様々な可能性があります。KIKUKAWAは技術力と提案力を最大限に活かし、お客様のご要望の実現に今後もお応えしてまいります。